初のソロ写真集「Hue I am」が8月6日発売！ Hey! Say! JUMP 中島裕翔さんインタビュー「レンズ越しの感性、“表現力”の磨き方」

爽やかな空気をまといながら、温かなユーモアと繊細さをのぞかせる中島さん。信頼する仲間とともに、こだわりを詰め込んだ初のソロ写真集への想い、等身大の自分をたっぷり語ってくれました。

『メンズノンノ』のレギュラーモデルを約8年間務めたHey! Say Say!JUMP の中島裕翔さん。今年の12月号をもって卒業を発表し、その集大成として写真集『Hue I am（ヒュー アイ アム）』の発売が決定した。ロンドンでのロケ撮影をはじめ、本人撮影による写真や『メンズノンノ』のアーカイブと収録される内容も大充実。

「とても贅沢なことに、写真集のすべての工程に関わらせてもらいました。ここまでやっていいんですか？という気持ちの半面、自分がフィーチャーされるからこそちゃんと世界観をつくりたいという思いがあって。ロンドンロケでは、スタイリングから“その土地にいそうな人”をつくり上げたので、いろんな中島裕翔が楽しめると思います。

常に新しい自分を引き出してもらっていたのが『メンズノンノ』の現場。この写真集でもそうですが、ものづくりって最高に楽しい。つくり上げていく過程で想像していなかったサプライズが生まれたり、別々のパーツが重なって、変化していく様子にワクワクするんです。モデルの現場で培った思考やマインドセットが“ここでも生かせてる！”と実感する場面も増えてきて。少しは成長できたかなって思います」

節目を迎えた中島さん。俳優としてのターニングポイントを伺うと、ドラマ「半沢直樹」への出演だったそう。

「スーツを着た26歳のサラリーマン役で、当時の僕は19歳。グループでも会社員を演じるメンバーがいなかったので、新境地だ！と感じたことを覚えています。主演の堺雅人さんのセリフの粒立たせ方や、セリフの練習方法も食い入るように見てました。大ベテランの皆さんとの時間は、刺激の多い日々だったな。緊張のあまりクランクインからの3日間は、お腹が痛かった記憶がありますが（笑）。演じる役の幅を広げるきっかけとなった作品で、お芝居が心から楽しいと思うようになったタイミングでもありますね」

「最近家の観葉植物が増えて、3つになりました。母がガーデニング好きでなじみはあっても、ガジェットのほうに興味があるタイプの人間だったので、“俺、植物育てるんだ！”と今の自分に自分がいちばん驚いてる（笑）。一丁前に、新芽が出ると“生きてるんだね、可愛い！”と感じたり。植物を愛でること、生き物に癒されることを覚えました。20代までは、常にせわしない日常だったけど、ようやく自分の生活を大事にできるようになったのかもしれません」

後輩と一緒になる現場も増えたことで、ご自身のスタンスに変化を感じていると話す中島さん。

「先輩として背中を見せていくべきですよね。とはいえ、先輩風を吹かせたくないし、弟キャラでいたいのが本音（笑）。ただ、振り返ると僕も先輩に色々聞きたかったよな〜と。後輩の子が僕から何かひとつでも見つけてくれたらいっか！と割り切れるようになってから、上手に接することができるようになったと思います。あと、僕は人数の多いグループで活動しているから、何かを決めるときは多数決。自分が少数派になることもあるので、そこは不満に思わずに“一度、乗ってみる”くらいの柔軟なスタンスを大事にしています。可能性は自ら狭めないことが大切だって思うタイプなので！この先の新しい挑戦が今から楽しみです」

「“好き”を見つけると没入しちゃう性格なんです。次のオフは新しい相棒（カメラ）を連れて絶景を撮りにいきます」

中島裕翔1st写真集「Hue I am」
集英社　5500円
「Hue」は、英語で色相という意味。“何色にでも染まれる自分を誇りに思う”という想いを込めた。ロンドンロケを収めたパート、モデルとしてのファッションパートなど盛りだくさんに構成される初の写真集は8月6日発売。各書店、ネット書店で予約受付中！

ニット￥39600／イボルブ（サバイ）　その他／スタイリスト私物

撮影／野田若葉〈TRON〉　ヘア＆メイク／NOBUKIYO　スタイリスト／小松嘉章　取材・原文／木村真悠子　※BAILA2025年8・9月合併号掲載