映画アクティビストDIZが、“仕事終わりに映画館で観たい”おすすめの最新映画をピックアップ! 今回は、時代に縛られず、自分らしく生きた浮世絵師を描いた『おーい、応為』をレビュー。
映画『おーい、応為』
時代に縛られず、自分らしく生きた浮世絵師

©2025 「おーい、応為」 製作委員会
誰のものでもない自分だけの幸せを、あなたはどう描く? 葛飾北斎の娘であり、当時数少なかった女性絵師として時代を駆け抜けた葛飾応為。一度は結婚して絵を描くことをやめたが、離婚後に父の情熱に触発され再び筆を取り、北斎の右腕として生涯にわたり絵への情熱を燃やし続けた彼女。しかし、男社会だった江戸時代で後世に残された作品はごくわずか。その波乱と謎に満ちた人生が描かれる。
女性は結婚をして子どもを産むのが当たり前で、独身で好きなことをして生きる女性はほとんどいない。そんな時代に世間の“普通”に縛られず、絵に人生を捧げた彼女の姿は、200年の時を超えて令和を生きる私の胸を熱くした。女でも北斎の娘でもなく、一人の人間としての信念を大切に生き抜いたその姿は、現代を生きる女性たちの背中を力強く押してくれるはず。
ジェンダーバイアスにさらされて心が疲れてしまった夜には、ぜひ応為に会いに劇場へ足を運んでほしい。彼女が自分らしく生きた先にたどり着く幸せは、きっとあなたに自由へ踏み出す勇気をくれる。
出演/長澤まさみ、髙橋海人ほか
配給/東京テアトル、ヨアケ
10月17日(金)より全国ロードショー
これも映画館で見たい!
『シークレット・メロディ』

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初めて人を好きになったあの頃を思い出させる、純度100%の韓国青春ラブストーリー。予想外の切なすぎる展開にきっと涙するはず。
配給/クロックワークス
10月3日(金)より全国ロードショー
『ローズ家~崖っぷちの夫婦~』

©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
離婚をめぐる命がけの夫婦ゲンカを描いたブラックコメディ。戦争のような大ゲンカに爆笑。なぜか結婚の素晴らしさが見えてくる傑作。
配給/ウォルト・ディズニー・ジャパン
10月24日(金)より全国ロードショー
イラスト/CONYA ※BAILA2025年11月号掲載

























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