素敵なあの人を形づくった“推しコンテンツ”をたどる新連載がスタート。記念すべき第1回は杉咲花さん。これまでの人生に影響を与え、今の自分につながっている大切な作品について語っていただきました。

俳優
杉咲 花さん
すぎさき はな●1997年10月2日生まれ。出演作に映画『市子』『ミーツ・ザ・ワールド』、ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」などがある。
CONTENTS
私生活での感情の動きが、演じることへのインプットにつながっていると思います
私自身がいちばんインスピレーションを受けているのは、人と関わる時間です。たとえば家族だって、小さな社会のひとつですよね。私はたまに家族とケンカしてしまうことがあります。そのたびに、違う人間同士が隣にいるということや、だからこそ相手の気持ちを想像することの大切さを、恥ずかしながら再確認するんです。そして他者の気持ちを想像するという意味では、役を演じるということにも共通する部分がある気がします。Prime Original ドラマシリーズ「クロエマ」では、エマという役を演じています。エマと多部未華子さんが演じるクロエが、強い絆で結ばれているわけではないのに妙に惹かれ合う、その温度の低さが魅力のひとつ。人間関係のしがらみや、一人ではどうしようもできない苦しみに追いやられてしまう瞬間を、登場人物たちがゆるやかにサバイブしていく。そして不安の渦の中にいるときも、たまに美味しいパフェを食べて、ほんのいっときだけ緊張がほどけるような自分を癒す時間がちゃんと描かれているところがすごく好きです。見ている方にとっても、ひと息つけるような時間になったら嬉しいです。――杉咲 花さん・以下同
「クロエマ」

Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW
恋も仕事も家も一度に失った30歳のエマ(杉咲花)は、資産家で占い師のクロエ(多部未華子)と出会い、ひょんなことから豪邸で同居をすることに……。
出演/杉咲花、多部未華子ほか
原作/海野つなみ 監督/今泉力哉
Prime Videoで配信(全5話)
01 THE BLUE HEARTS「情熱の薔薇」
高校生のときに観た『リンダ リンダ リンダ』がきっかけ

人間讃歌を感じられる歌詞に勇気をもらいます!
高校時代に映画『リンダ リンダ リンダ』を観てからTHE BLUE HEARTSをよく聴くようになりました。特に好きなのは「情熱の薔薇」。生きている人々への祝福を感じる歌詞に勇気をもらいます。
THE BLUE HEARTS「情熱の薔薇」
ダウンロード配信中
ワーナーミュージック・ジャパン
02 登山
山登りにハマって計6回挑戦しました

最近は登山家の方のYouTubeも見てます!
去年の秋、念願の山登りデビューをしました。周りに山登りをされている方が多くて、皆さんすごくマインドが開けていてかっこいいんです。山に登ったら私も何か変われるかなと思い、最初に登ったのが標高3000m近くある長野県の木曽駒ヶ岳でした。登山好きの友人に連れていってもらったところ、高山病になるくらい過酷でしたが、素晴らしい経験になりました。普段の暮らしの中では忘れてしまいそうな水の美味しさや風の気持ちよさを感じられたり、自然の美しさに触れられる時間が本当に豊かで。その方が「山に登ることは、ひとつの(撮影)現場を乗り越えることに似ている」とおっしゃっていて、なんだかその理由が少しわかった気がします。
写真/杉咲さん提供
03 『ウチらがエンタメ語って光になるまで』
自分の言葉で話す豊かさを教えてくれる

エンタメを通じて起こる循環が素敵!
少し前に、友人からおすすめされて聴き始めました。北海道と東京に住む二人の女性が主にはエンタメ作品の感想を語っているのですが、優しくウィットに富んだ視点、それゆえの辛辣さやシニカルな面もあって、本当に素敵なんです。ご自身の暮らしとエンターテインメントに接点を見つけて、世界をよくしたいと考えながら言葉にする姿勢は、私にとってもアップデートの機会になっていて。自分自身が受け手に何を伝えたいのかということも考えさせられる、大好きな番組です。
ポッドキャスト:不定期配信
取材・原文/松山 梢 ※BAILA2026年7月号

BAILA編集部
30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。















































































