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【2026年最新】女性主人公が輝く爽快韓国ドラマ10選。強くてかっこいい生き方に勇気をもらえる

【2026年最新】女性主人公が輝く爽快韓国ドラマ10選。強くてかっこいい生き方に勇気をもらえる

うまくいかないことが続く日や、気持ちを切り替えたいときに観たくなるのが、痛快に物語を切り開いていくかっこいい女性が主人公の韓国ドラマ。困難な状況でも自分らしさを失わず、強かに前へ進んでいく姿は、見ているだけで前向きな気持ちを取り戻させてくれるはず。今回は、そんな爽快感とパワーがもらえる10作品をご紹介します!
※記事発信時点での情報のため、最新情報は公式サイト等でご確認ください

韓ドラマニアのライターがおすすめ!

KAORU

ライター

KAORU


Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年数回は海外へ。2025年はソウル、シアトル、ソウル、台北へ。2026年はソウル、ソウル、台北、ソウルを予定。

YUKI

ライター

YUKI


K-POPアイドル、俳優にインタビューを行うフリーランスライター。TOPIK6級取得。

CONTENTS

  1. スター弁護士×新米弁護士のシスターフッドがアツい! 『グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~』
  2. かわいさに癒され、応援したくなる!『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
  3. 35歳エリートが20歳の平社員として潜入捜査!?『Missホンは潜入捜査中』
  4. パク・ヒョンシク&パク・ボヨンが御曹司×怪力女性に⁉ 名作ラブコメ『力の強い女 ト・ボンスン』
  5. 青春は永遠? 夢を奪われた若者たちの成長と初恋を描く『二十五、二十一』
  6. 華やかで刺激的!『セレブリティ』でインフルエンサーの世界をのぞき見
  7. 「やめられない、とまらない」を地で行くダークヒューマンドラマ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』
  8. 韓国ドラマのいいところを“全部乗せ”した大優勝作品!『ムービング』
  9. キム・ユジョンの圧倒的演技力と美に飲み込まれるロマンス・スリラー『親愛なるX』
  10. ミステリー好き必見! 予想外の展開に翻弄される『サラ・キムという女』
  11. 女性主人公が輝く爽快韓国ドラマのポイント

スター弁護士×新米弁護士のシスターフッドがアツい! 『グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~』

グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~ チャン・ナラ ナム・ジヒョン

『グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~』(2024)
全32話
出演:チャン・ナラ、ナム・ジヒョン、キム・ジュハン、ピョ・ジフン(P.O/Block B)ほか
© SBS
──
配信情報:Lemino、Netflix、Prime Video、U-NEXTほか

あらすじ

新米弁護士ハン・ユリ(ナム・ジヒョン)は、大手のテジョン法律事務所に採用される。しかし配属されたのは、希望していた企業案件を扱うチームではなく、最も避けたかった離婚問題を扱う離婚チームだった。高い勝率を誇る離婚専門のスター弁護士チャ・ウンギョン(チャン・ナラ)のもとで仕事を学び始めるユリだったが、依頼人の利益を最優先するウンギョンのやり方についていけない。退職届を書こうとした時、ユリはウンギョンの夫の不倫現場を目撃してしまう。スター弁護士の離婚に世間の注目が集まる中、ウンギョンはユリを代理人に指名する。

ここが見どころ!

グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~ チャン・ナラ ナム・ジヒョン

© SBS

本作は、人情派な新米弁護士が現実主義のスター弁護士のもとで反発しながらも成長し、さらにそのスター弁護士の離婚訴訟を弁護することになるというストーリー。脚本を手掛けたのは、なんと現役の離婚専門弁護士! そのリアルな視点から描かれたエピソードが共感できると評判を呼び、W主演を務めたチャン・ナラがSBS演技大賞で大賞、ナム・ジヒョンが最優秀演技賞に輝き、サブキャストたちも優秀演技賞を受賞するなど大ヒットを記録しました。

一つ目の見どころとなるのが、さまざまな離婚案件。身近なテーマなので“リーガルもの”でも内容がわかりやすく、テンポよく解決していく様は爽快。最初は野次馬根性をくすぐられながら視聴していましたが、同じ「離婚」でもそこに至った経緯や争点は千差万別で、自分が固定概念に縛られていたことにハッとさせられる場面も。

グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~ ピョ・ジフン ナム・ジヒョン

© SBS

例えば、親権が絡む案件。高額な慰謝料を支払う代わりに親権を要求する浮気夫に、断腸の思いで合意する依頼人。当初の希望とは異なる形での和解でしたが、多忙な浮気夫は次第に子どもを依頼人に預けるようになり、子どもたちはこれまでの生活レベルを保ったまま大好きな母親と過ごす時間も確保できるという、実質的な勝利を手に入れるのでした。

また、親権を押し付けあう夫婦のエピソードでは、被告側の夫がだらしなくて無責任でも、ウンギョンとユリは依頼人である妻が望む「親権を渡すこと」を達成するべく奔走します。子どもたちはどうなってしまうの? と心配になりますが、ダメ夫は親権を持ったことで父親としての責任感が生まれ、自分の時間ができた母親は育児ノイローゼから解放され、子どもとの関係も好転。新しい家族の在り方にたどり着くのです。

これらはすべてウンギョンの読み通り。「弁護士はサービス業だ」と言ってのけ、ロボットのように案件を高速処理していくウンギョンですが、冷たく見えて判決のその先まで見通しているところがスター弁護士たる所以。必ずしも“倫理的な正しさ”が正解=依頼人の利益になるとは限らないのだと、結婚と離婚、人間関係について考えさせられます。

グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~ キム・ジュンハン チャン・ナラ

© SBS

メインの見どころとなるのは、やはりウンギョンの離婚訴訟。ウンギョンの口添えでテジョン法律事務所の医療顧問になった夫ジサンですが、なんとウンギョンの一番近くで働く秘書室長チェ・サラと不倫していたのです! 許せん! そして、ウンギョンはそれを知りながら、「優秀な部下と娘の面倒を見てくれる夫を追い払って、月収以下の慰謝料を受け取るのなら今のほうがマシだ」と合理化し、気づいていないフリをしていたのでした。

会社と家庭の効率を優先するウンギョンに「自分の人生は?」と問いかけるユリ。ユリは父親の浮気が原因で両親が離婚した背景があり、悲しむ母親を見てきたし、自身も板挟みになる子どもだったので、合理化して片づけられる問題ではないことを一番よく知っているんですね。

一方で、平気な顔をしていてもウンギョンだって当然傷ついているわけで。我慢の限界がきてついに訴訟を起こすことを決意、「私とは違う目線を持っているから」と情に厚いユリを代理人に指名します。「世界一完璧な離婚ショーを見せてやるのよ」と覚悟を決めるウンギョンがかっこよく、その背中を押したのがユリの一言なのも胸熱! 納得できないことをしっかり主張するユリと、「傲慢ね」なんてこき下ろしながら利益につながる見込みがあれば聞き入れるウンギョン。圧倒的なキャリアの差があっても互いに刺激を受けて成長していく2人は、まさにグッド・パートナーなのです。普段の業務ではユリのことを「ハン弁(ビョン)」と呼ぶウンギョンですが、代理人と依頼人として会話する時は「ハン弁護士」と略さずに呼ぶところも、ユリを信頼しているのが伝わって来てグッとくるポイントです。

そして、特筆したいのがチャン・ナラの感情演技。ジサンやサラの前では平静を保ち、一人になった瞬間に感情があふれ出す時の瞬発力たるや、サレ妻を演じさせたら今、右に出るものはいないのではないでしょうか。『VIP-迷路の始まり-』『私のハッピーエンド』でもサレ妻を演じたチャン・ナラですが、完全にはまり役になったという感じ。涙を流すまいとこわばる表情筋や赤くなる目のふちなど、ウンギョンの心情を繊細に表現する演技は見ごたえたっぷりです。

今回紹介したシーズン1では、夫ジサン役を演じたチ・スンヒョンが「チャ・ウンギョンを傷つけてごめんなさい」と謝罪動画を出したほど、ジサン&サラの不倫カップルの憎たらしさも一級で、ウンギョンの戦いは感情移入不可避。離婚の専門家であるウンギョンは、自身の離婚訴訟を経てどんな答えを見つけるのでしょうか。

そして、本作はシーズン2が決定しておりまして、今年放送予定とのこと。チャン・ナラは続投、新しいパートナー役に新・ラブコメクイーンと呼び名の高い『ソンジェ背負って走れ』のキム・ヘユンが決定。YouTubeでスペシャル映像が公開されているので、そちらもチェックしてみてくださいね!

DVDが発売中!

  • グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~
  • グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~

【DVD-BOX 1&2】好評発売中!
価格:15,840円(税込)
発売元:PLAN Kエンタテインメント
販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
© SBS

『グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~』のDVD-BOXはこちら

配信サイト

『グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~』(2024)
全32話
Netflixで配信中

グッド・パートナー~離婚のお悩み解決します~ | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
【働く30代におすすめの韓国ドラマ】スター弁護士×新米弁護士のシスターフッドがアツい! 『グッド・パートナー ~離婚のお悩み解決します~』

かわいさに癒され、応援したくなる!『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』 主演 パク・ウンビン

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
全16話
出演:パク・ウンビン、カン・テオ、カン・ギヨンほか
Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中

あらすじ

一流法律事務所で働き始めた新米弁護士のウ・ヨンウ(パク・ウンビン)。自閉スペクトラム症とIQ164の天才的な頭脳を持ち、さまざまな壁に挑みながら一人前の弁護士として成長していく。

ここが見どころ!

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』 主演 パク・ウンビン

邦題にもあるように、ウ・ヨンウは天才肌。回転ドアを通り抜けられなかったり、ペットボトルの蓋を開けられなかったり、感覚過敏だったりと苦手なことが多いですが、5歳で刑法を丸暗記し、ロースクールを首席で卒業、司法試験もほぼ満点で合格する天才的な頭脳を持っています。

出勤初日の朝、鏡の前で父がこの日のために用意してくれた新しい服をあてて、感情と表情をまとめた表から「うれしい」を指さしてニッコリと笑顔を浮かべるヨンウ。混雑する通勤電車では防音用のヘッドホンをつけて不安を和らげるヨンウ。「どちらから読んでもウ・ヨンウです。キツツキ、トマト、スイス……」という名前にちなんだ風変わりな自己紹介も。ヨンウのかわいさに癒されると同時に、彼女のマイルールや自閉スペクトラム症を抱えながら生きる努力が伝わってきて、がんばれ! と応援したくなる主人公なんです。

演じるのは、子役出身で『ストーブリーグ』『恋慕』など数多くのドラマで活躍するパク・ウンビン。緻密な役作りと抜群の演技力に定評がある彼女ですが、本作は「自信がない」と何度もオファーを断ったそう。しかし、製作陣は、責任感の強いパク・ウンビンにしか演じられないと待ち続け、最初のオファーから1年後にキャスティングが実現しました。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』 主演 パク・ウンビン

リーガルドラマでもある本作は、ヨンウの能力が最大限に発揮されるお仕事シーンも見どころ。天性の記憶力はもちろんのこと、いわゆる“普通”の弁護士ではないヨンウだからこそ可能な、“当たり前”にとらわれない着眼点で案件の本質を見抜き、依頼人たちを救っていきます。

でも、ただ無双するだけじゃないんです。ヨンウが活躍できるのは、“ほどよいところで折り合いをつければいいだろう”という妥協を一切しないからこそ。依頼人の話を細かすぎるくらいに聞いて、常に全身全霊で依頼人と向き合うヨンウが頼もしくてかっこいい!

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』 第3話 場面写

また、依頼人に脱北者の母、知的障がいのある女性、激化する学歴社会から子どもを解放しようとする誘拐犯などを登場させ、差別や偏見といった社会問題を描いているところも本作が高く評価されているポイント。特に、重度の自閉スペクトラム症の男性を弁護する第3話は、ヨンウや被告人が生きるうえで避けられない厳しい現実にフォーカスした名作回となっています。

ヨンウの奮闘を感動物語で終わらせるのではなく、さまざまな事情を抱えるマイノリティたちのリアルにも目を向けた構成が、Netflixの非英語テレビ部門世界1位を記録する大ヒットに繋がったのでしょう。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』 イ・ジュノ役 カン・テオ

そして、ヨンウを取り巻く仲間たちもこれまた魅力的。訴訟チームのスタッフのイ・ジュノを演じたカン・テオは、本作で大ブレイク。ヨンウを優しくサポートするジュノとはロマンスも展開され、少しずつ近づいていく2人の恋模様がほっこりとしたときめきを届けてくれます。

ヨンウの上司となるシニア弁護士のチョン・ミョンソクも、最初こそ“普通じゃない弁護士”のヨンウを雇うことに否定的でしたが、その実力を見てすぐに反省をし、ヨンウを受け入れるいい人。過剰に優しくすることもなく、フラットな目線でヨンウを導く理想の上司です。演じたカン・ギヨンはコメディ演技に定評があり、ヨンウ×ミョンソクのクスッとくる掛け合いも見どころです。

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』 主演 パク・ウンビン

最後に、気になる続編に関する情報を。2023年6月に韓国で「脚本家のムン・ジウォン氏がシーズン2の執筆契約を結んだ」との報道ありましたが、最近韓国メディアのインタビューに応じたパク・ウンビンは「シーズン2は、シーズン1を超えるという確信ができてから」と答えており、もう少し時間が必要そう。しかし、パク・ウンビンが1年かけて出演を決意したように、俳優も制作陣も誠実で、慎重に丁寧にドラマを作り上げていくところが本作の最大の魅力。

いつまでも待つので、一人前の弁護士になったヨンウの物語を見せてほしいです!

配信サイト

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』
全16話
Netflixシリーズ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」独占配信中

ウ・ヨンウ弁護士は天才肌 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
【働く30代におすすめの韓国ドラマ】主人公の成長に心打たれる! 『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』

35歳エリートが20歳の平社員として潜入捜査!?『Missホンは潜入捜査中』

『Missホンは潜入捜査中』

全16話

出演: パク・シネ、コ・ギョンピョ、ハ・ユンギョン、チョ・ハンギョル、キム・ウォネほか
Netflixシリーズ「Missホンは潜入調査中」独占配信中

あらすじ

巨大な証券不正を暴くため、固い決意を胸に企業への潜入捜査に挑んだ情熱的な金融監督官ホン・グムボ(パク・シネ)。だが、調査先の会社で新しくCEOに就任した人物が、彼女の元恋人だと判明し、任務は予測不能な混迷へと突入するのだが――。

ここが見どころ!

今回紹介するのは、1990年代の“世紀末”を舞台に、30代のエリート証券監督官ホン・グムボ(パク・シネ)が、不審な動きがみられる証券会社に新入社員として偽装就職する、ドタバタレトロ・オフィスコメディ。

まずは、くわしいあらすじを説明しますね。

証券監督院初の女性監督官であるホン・グムボは、不正を許さぬ厳しい姿勢から“汝矣島の魔女”と呼ばれていました。自分の仕事にプライドを持って働くグムボ。しかし、35歳という年齢のせいで両親からは結婚を急かされ、辟易する日々。
ある日、カン・ビルボム会長(イ・ドックァ)が率いる、トップ企業のハンイル証券が長期的な相場操作を行っているとの疑いをもったグムボは、とある人物からハンイル証券の裏帳簿を入手する機会を得る。しかし、直前でその人物が事故死してしまいます。

そこでグムボは、“20歳の高卒新入社員、ホン・ジャンミ”として、ハンイル証券に潜入することに。はじめは社長専任秘書であるコ・ボクヒ(ハ・ユンギョン)に取り入ろうとするも失敗……。そんなとき、新社長のシン・ジョンウ(コ・ギョンピョ)の着任を知ったグムボは息を飲みます。ジョンウは大学の先輩であり、ともに公認会計士を夢見て支え合った元カレだったのです! はたしてグムボは正体を隠したまま、ハンイル証券の不正を暴くことができるのか!?

Missホンは潜入捜査中:パク・シネ

劇中の舞台が1997年ということで、フロッピーディスクやオーバーヘッドプロジェクター、アンテナ付の携帯電話といったレトロな品々の登場が、逆に新鮮。また、サスペンス要素やIMF危機といった重いテーマもあるんですが、ベースがコミカルなので、とっても見やすい流れになっています。

何がおもしろいって、35歳のクールな監察官グムボが「老け顔だ」とまわりに疑われながらも、20歳らしくあるため、涙ぐましい努力を重ねる姿をコミカルに描いているところ。声のトーンを高くしたり(ドレミファソラシドの“ソ”の音階が適当とのこと)、ピンク色のグッズを多用したり、ファンシーなヘアピンを付けたり(☆や♡などのキラキラ系)、へそ出しTシャツを着て親に怒られたり……体を張っています(笑)。

そして、35歳のエリートであっても「女のくせに」とあてこすられ、20歳の平社員になったら、お茶くみやらコピーという雑用ばかりを頼まれ、陰険な上司に目をつけられて、イライラを募らせていくグムボに共感。そして波風立てぬよう怒りを抑えていたのに、中堅社員以上に仕事がデキすぎて、逆に目立ってしまうグムボ、最高です!

また、潜入捜査モノといえば、男性メインのノワール作品が多く、女性主人公のものは珍しいなと思ったのですが、脚本家のコメントを読んで納得。「本作は(1997年を舞台にしたレトロなオフィスコメディだけど)過去を懐かしむ物語ではなく、前へ進んでいく物語を描きたかった」と。
1990年代は、職場での女性蔑視が今よりも激しい時代。その中で、不正や権力が蔓延する社会において弱者が泣かされる理不尽さに抗い、相手が誰であってもひるまずに立ち向かう、グムボに惚れ惚れ。彼女のブレない強い姿は勇気をくれますし、今を生きる女性たちへのエールにも思えました。

301号室のルームメイトたちが紡ぐ物語も、またよくて。
グムボは新入社員として独身寮へ入寮。4人部屋の末っ子ルームメイトとして生活することになるのですが、ほかの3人もなかなかのワケアリばかり。

301号室の古株であり、秘書課勤務のボクヒは、したたかで気が強い。しかし、不遇な家庭環境で育っていて、暴力的な兄に怯えながら暮らしていて……。カン・ウンジュ(チェ・ジス)は、会長の一人娘。娘を後継者争いに食い込ませたい母親の思惑で強制的に素性を隠して入社させられています。そして、キム・ミスク(カン・チェヨン)は、妊娠を知った彼氏に捨てられた未婚のシングルマザー。

事情を抱え、正体を隠していた4人が、だんだんと手を取り合い、お互いのために連携して強い絆を築いていく姿に涙……。たとえば、4人で夜遊びに行くシーンで「落ちこんだ時、こっそり泣く秘密の場所」についてのガールズトーク。それぞれの答えはこうでした。

「会社から遠いハンバーガーショップ」

「金庫」

「最終のバス」

「図書館の地下2階の女子トイレ」

家族にすら見せられない、決して表には出せない気持ちを隠しておく場所を、ぽつりぽつりと打ち明けていく4人。その姿は切ないけれど、どこかすがすがしく、あたたかいのです。かといって、お互いベタベタしたり、慣れ合うというわけじゃない。でも、確かに繋がり合っている彼女たちの姿に共感する人って多いのでは? 

彼女たちの連帯と成長によって、冷徹なエリートにしか見えなかったグムボが、だんだんと人間味を帯びていく様子は、本作の大きな見どころです。

本作は単なる潜入捜査やオフィスコメディに留まらず、現代にも通じる“女性のエンパワーメント”を力強く描いています。それが不寛容な時代を生きる人々の心に刺さったのかも。ちなみに「さすがに20歳設定は無理なんじゃ……」という世論の意見を逆手に取って、学生スタイルを着こなし、縦横無尽に走り回る、実年齢36歳(2026年5月現在)のパク・シネの堂々とした演技は必見です!

配信サイト

『Missホンは潜入捜査中』

全16話
Netflixシリーズ「Missホンは潜入調査中」独占配信中

Missホンは潜入調査中 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
【働く30代におすすめの韓国ドラマ】女性たちの連帯と成長の軌跡が胸アツ! レトロ・オフィスコメディ 『Missホンは潜入捜査中』

パク・ヒョンシク&パク・ボヨンが御曹司×怪力女性に⁉ 名作ラブコメ『力の強い女 ト・ボンスン』

『力の強い女 ト・ボンスン』
全16話(U-NEXT版は全24話)
出演:パク・ボヨン、パク・ヒョンシク、ジスほか
©Jcontentree corp. all rights reserved / JTBC / 2017
U-NEXTにて独占配信中

あらすじ

先祖代々続く怪力を持つ女の子、ボンスン(パク・ボヨン)。ある事情があり、能力を隠して生きてきた。そんな彼女は幼なじみの刑事グクドゥ(ジス)に片想いしながら、就活に励む日々を送っていたある日、ゲーム会社のCEOで大企業オソングループの御曹司ミンヒョク(パン・ヒョンシク)が、偶然ボンスンの怪力を目撃する。脅迫犯に悩まされていたミンヒョクは、自分のボディーガードにボンスンを採用、さらに脅迫犯を捕まえたら企画開発チームに採用すると提案する。そんなとき、殺人事件が起き、ボンスンは犯人の目撃者に。ボンスンを心配するグクドゥは、何かと彼女を気にかけるようになり……。ミンヒョクを守るボンスンボンスンを守るグクドゥ。果たして、3人の明日はどっち?!

ここが見どころ

みなさん、こんにちは!
今回は、泣いても笑っても、ただ普通にしゃべっているだけでも透き通るように美しい、屈託のないピュアな表情を見せてくれるアイドル(ZE:A)出身のパク・ヒョンシクの作品を紹介します。

パク・ヒョンシクといえば、SBS新ドラマ『宝島』(原題/2025年2月14日、韓国で放送スタート)で、野心に満ちたハッカー、ドンジュ役を演じるということで話題に。古くは『相続者たち』や『花郎<ファラン>』で存在感を知らしめ、最近では『ドクタースランプ』『サウンドトラック #1』も。話題作をあげたらキリがないのですが、今回おススメするのは、「ギャップ萌え♡」や「そっちの胸キュン⁉」シーンが多い、『力の強い女ト・ボンスン』。2017年の作品ですが、彼のスマイルの癒し度はエターナル! そんなわけで見どころを紹介します。

力の強い女ト・ボンスン ボンスン(パク・ボヨン)とミンヒョク(パク・ヒョンシク)

本作の主人公ボンスン(パク・ボヨン)とミンヒョク(パク・ヒョンシク)。

写真のミンヒョクをご覧ください。
頬のラインのシュッとした美しさ! ミルクのようにしっとりとした肌がきれい! まとう雰囲気は颯爽としていて、清潔感もあって、それでいて華やか! そこにたたずむだけでも美しいパク・ヒョンシクですが、放送当時、韓国で話題になっていたのが、ミンヒョクボンスンに向ける「はちみつのようなまなざし」でした。恋に発展していない段階から、甘い蜜があふれているかのようなとろんとした目で見つめているんです……! そう、ハニービームですよ!!! 自分のような者がその目で見つめられた日には、秒で溶けるというか、はちみつ化すると思うんですが、ボンスンは片思い中だから、忍び寄るスイートビームに気づきません。すると、ミンヒョクはこう続けるんですよ……。

「片思いをやめろ。おまえが好きみたいだ」

OMG!!  と、溶ける……。
本編を観て、みなさんも溶かされてみてください。

力の強い女ト・ボンスン ボンスン(パク・ボヨン)とミンヒョク(パク・ヒョンシク)

こちらの左端のメンズは、ボンスンの幼馴染で刑事のグクドゥ(ジス)。序盤のミンヒョクの“ツン”がよく出ております。

このドラマの魅力は、「小柄でキュート、でもちょっと個性的な力を持つ女性と、心に傷のあるイケメン御曹司が、紆余曲折を経て結婚」というシンデレラストーリーだからではありません。
それは、2人がお互いの強さや弱さを理解し、認め合い、愛する気持ちが心の深いところで繋がったからこそ結ばれている、という部分がきちんと描かれているから。
たとえば、世間一般的に、「女は男よりも弱い」とされているから、ボンスンは秘密を隠して生きてきたわけです。でも、ミンヒョクは、彼女が悪い男を投げ飛ばすところを見て「カッコいい!」とひとめぼれ。「君の力を生かしていけるように助けるから」とまで言うんですから、すばらしいですよね。つまり、ミンヒョクは、「ありのままの君を受け止める」度量のある人間だということ。うん、やっぱりカッコいい!

力の強い女ト・ボンスン ボンスン(パク・ボヨン)とミンヒョク(パク・ヒョンシク)

写真左はグクドゥ。重要なキーマンなんですけど、全然言及しなくてごめんなさい……。

いかがでしたか?

本作は、まるでマンガのようなありえないシーンがある一方、「えっ、ラブコメじゃなかったの⁉」と思うような本格的なサスペンス要素も加わっていて、甘いものとしょっぱいものを、交互に食べてしまうようなメリハリ感がちょうどいい作品。「ラブコメは苦手……」という方でも、犯人当てやカメオ出演者探しなど、別の要素も詰まっているので最後まで楽しく完走できると思います!

ちなみに、ボンスンの親戚にあたる怪力女性がヒロインのスピンオフ作品『力の強い女 カン・ナムスン』(※記事URL)もあるので、そちらもチェックしてみて。ボンスン&ミンヒョクもカメオ出演してます♪

配信サイト

力の強い女ト・ボンスン ジス、パク・ボヨン、パク・ヒョンシク

『力の強い女 ト・ボンスン』
全16話(U-NEXT版は全24話)
U-NEXTにて独占配信中

力の強い女 ト・ボンスン | U-NEXT
パク・ヒョンシク&パク・ボヨンが御曹司×怪力女性に⁉ 名作ラブコメ『力の強い女 ト・ボンスン』で心のお洗濯を!【韓ドラオタクおすすめの1本】

青春は永遠? 夢を奪われた若者たちの成長と初恋を描く『二十五、二十一』

二十五、二十一 ナム・ジュヒョク キム・テリ

『二十五、二十一』
全16話
出演:キム・テリ、ナム・ジュヒョクほか
Netflixシリーズ「二十五、二十一」独占配信中

あらすじ

アジア通貨危機で韓国が深刻な経済不況に陥っていた1998年。予算を減らされたことでフェンシング部が廃部になってしまったナ・ヒド(キム・テリ)は、フェンシングを続けるために憧れの選手コ・ユリムが通う高校に転校する。同じ頃、ペク・イジン(ナム・ジュヒョク)は、裕福な家庭に育つも不況の影響で父の会社が倒産し、大学を中退してアルバイトを掛け持ちしながら生計を立てていた。時代に夢を奪われた2人は、18歳と22歳で初めて名前を呼び合い、お互いを励ましながら支え合う関係になっていく。

ここが見どころ!

皆さんは、放送終了から時間が経っても忘れられないドラマやキャラクターはいますか?

韓国ではロスのことを「후유증(読み:フユチュン、意味:後遺症)」のほかに「앓이(読み:アリ、意味:患う)」と言います。「후유증」は作品そのものをさす時に使われる一方で、「앓이」には特定の人物を意味するニュアンスが含まれ、主に登場人物や俳優の名前につけて「〇〇앓이」と表現します。

私にとっては、今回ご紹介する『二十五、二十一』のペク・イジン(ナム・ジュヒョク)がまさにその一人。今でも振り返るたびに胸がギュッとなるほど“患っている”キャラクターです。前述の通り表現するなら、“ペク・イジン앓이”というわけです。

二十五、二十一 ナム・ジュヒョク

本作で多くの視聴者をとりこにしたナム・ジュヒョク。韓国のポータルサイト「NAVER」でも「ペク・イジン앓이」の記事が大量にヒット!

1997年、韓国はアジア通貨危機や財閥の倒産などの煽りを受けて経済危機に陥り、「国際通貨基金(IMF)」の救済を受けることになります。本作で登場する「IMF」とはこのことです。1998年には2万社あまりの企業が倒産したと言い、物語はこの時代を舞台に描かれます。

イジンは名門大学に真っ赤なオープンカーで通うお坊ちゃまでしたが、父親の会社が倒産してしまい、22歳で小さな部屋を借りて一人暮らしすることに。

若くして夢も希望も失くしてしまったイジンが引っ越した町で出会うのが、夢に向かって突き進む18歳のナ・ヒド。IMFのせいでフェンシング部が潰れちゃったけど、最年少金メダリストのコ・ユリム(宇宙少女・ボナ)がいる高校に転校しちゃえばいいじゃん!と逆境を逆手に取るポジティブで明るい女の子です。

二十五、二十一 キム・テリ

憧れのコ・ユリムが練習しているところをこっそりのぞき見するヒド。

2人はイジンがアルバイトでヒドの家に新聞を配達した時に出会い、偶然の再会が重なって仲を深めていきます。

父の破産で多くの人が苦しんでいることから「どんな瞬間も僕は絶対に幸せにならない」と十字架を背負っていたイジンの心を「これから私と遊ぶ時だけこっそり幸せになるの」とヒドが溶かし、イジンは母親と折り合いが悪く孤独を抱えるヒドの癒しの存在となって絆を育む過程がこの上なくピュア。4歳差だけど年上男子×年下女子ではなく、対等な目線でお互いを高め合っていく2人が美しくて、どこかはかなくて、胸が熱くなります。

二十五、二十一 キム・テリ ナム・ジュヒョク

韓国では年上の男性を「オッパ」と呼びますが、ヒドは「ペク・イジン」と名前で呼ぶところから2人の少し特殊な信頼関係が感じられます。

オッパだけどオッパ扱いされないペク・イジンですが、めちゃめちゃオッパなんですよ!!

フェンシングに打ち込むヒドを「誰よりも負けた経験で階段を積み上げてきた。ほしいものを手に入れろ」「ヒドには一瞬でも無駄な経験はさせたくない。幸せな経験だけしてほしい」と全肯定して応援してくれる頼もしさ。しかも、ヒドを見つめる眼差しが穏やかで優しくて、めちゃめちゃ甘い。この眼差し、(ときめきすぎて)有罪です。

クリーンな魅力と超絶ハンサムなのに素朴さも兼ね備えるリアコ感から、“現実彼氏”の異名を持つナム・ジュヒョクの演技力とのシナジーが最高で、あなたもきっと「あれ、私の初恋ってペク・イジンだったかな?」と記憶操作されてしまうはず。

二十五、二十一 キム・テリ

役作りのために約半年間、ほぼ毎日フェンシングのレッスンに通ったそう。

未来を向いて高め合ってきた2人ですが、大人になるとその関係は少しずつ変わっていきます。イジンはTV局の記者、ヒドは国家代表選手となり、それぞれ多忙を極める中で、相手に負担をかけたくないイジンと喜びも苦しみもすべて分かち合いたいヒドはすれ違うようになり……。リスペクトし支え合う気持ちはあの時のままでも、人生のチャプターが変わってしまった。そのことに2人は気づいてしまった。青春が終わってしまったんですね。
お互いに思い合っているのにうまくいかない。頑張るほど遠くなっていく。そんな変化が切なくて切なくて……。2人が結ばれるまでが丁寧に描かれるおかげでどっぷり感情移入できちゃうので、まるで自分が経験したかのように胸が張り裂けそうになります。

夢に恋に友情に全力だったキラキラと眩しい時期は一瞬で過ぎ去ってしまうからこそ青春なのであり、永遠に続かなくてもその一瞬があったことは永遠に変わらない。そして、それは人生の宝物になる。本作は、そんなメッセージを伝えてくれているのだと思います。

青春の終わりを迎えたイジンとヒドがどのような道を選ぶのか。青春真っただ中の人も、青春が過ぎ去った人も、自分の思い出と重ねながら一緒にときめき、苦しみ、共感できる『二十五、二十一』。書いていたらまたペク・イジン앓이を発症しちゃいました。N回目の視聴、いってきます。

配信サイト

『二十五、二十一』
全16話
Netflixシリーズ「二十五、二十一」独占配信中

二十五、二十一|Netflix(ネットフリックス)公式サイト
絶対ロスになる! キム・テリ×ナム・ジュヒョク主演『二十五、二十一』は輝かしい“あの頃”を思い出させてくれる青春ドラマ【韓ドラオタクおすすめの1本】

華やかで刺激的!『セレブリティ』でインフルエンサーの世界をのぞき見

セレブリティ 主演パク・ギュヨン

『セレブリティ』
全12話
出演:パク・ギュヨン、カン・ミニョク、イ・チョンア
Netflixシリーズ「セレブリティ」独占配信中

あらすじ

ある日、死んだはずのメガインフルエンサー、ソ・アリ(パク・ギュヨン)が突如配信を開始する。韓国中を騒然とさせた彼女は、自らの成功と転落をめぐる秘密を暴露すると宣言する。

セレブリティ 主人公ソ・アリを演じるパク・ギュヨン

化粧品の訪問販売員からソーシャルメディアの世界に飛び込んだアリを待ち受けていたものとは?

ここが見どころ!

イベントに招待されたり、高級ブランドからプレゼントを貰ったり。スマホの画面越しに見るンフルエンサーたちの毎日はキラキラと華やか。けれど、その裏は?

本作は、フォロワー数が富となり権力となるインフルエンサーたちの内幕を描いたドラマ。主人公ソ・アリは裕福な家庭に育つも、今は化粧品の訪問販売員として平凡な人生を歩んでいました。いわゆる“映え”には興味がなく、SNSとは無縁なアリでしたが、何気なくアカウントを作ったところ瞬く間に人気者に。アリはSNSの魅力に取りつかれていきます。

セレブリティ パーティーでトラブルに巻き込まれるソ・アリ

ドラマ序盤から髪を掴み合う喧嘩シーンが登場。

パーティーで髪を引っ張り合う喧嘩をしちゃうし、相手の服にワインだってぶちまけちゃうし、インフルエンサーたちのぶっ飛んだ行動は驚きの連続。もちろんドラマなので現実はそんなことないだろうけれど、“こういうこともあるのかなあ”なんて思ってしまうシーンもあったり。

ハラハラしながら、そしてツッコミながら夢中になってしまうので、週末に見始めることをおすすめします(笑)。

配信サイト

『セレブリティ』
全12話
Netflixシリーズ「セレブリティ」独占配信中

セレブリティ | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
華やかで刺激的!『セレブリティ』でインフルエンサーの世界をのぞき見【韓ドラオタクおすすめの1本】

「やめられない、とまらない」を地で行くダークヒューマンドラマ『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』

ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ チョン・ジェジュン(パク・ソンフン)ソロカット

すぐキレるチョン・ジェジュン(パク・ソンフン)の襟足は長い。

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』
全16話
出演:ソン・へギョ、イ・ドヒョン、イム・ジヨン、パク・ソンフンほか
Netflixシリーズ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」独占配信中

あらすじ

ムン・ドンウン(ソン・へギョ)は高校時代、裕福な家の娘パク・ヨンジン(イム・ジヨン)を中心とした特定の同級生らから壮絶ないじめを受けていた。ヨンジンの母親は育児放棄の状態で、先生に訴えても逆に暴力を受ける始末。その後、ドンウンは高校を退学。ヨンジンへの憎しみを抱え、働きながら勉強し大学に合格する。ある日、栄養失調で倒れたドンウンは病院で研修医のチュ・ヨジョン(イ・ドヒョン)と出会い、囲碁を教えてもらうことに。そして教師になったドンウンヨンジンへの復讐を開始する。

ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ ムン・ドンウン(ソン・ヘギョ)ソロカット

ソン・ヘギョ演じるムン・ドンウンの体に残るおびただしい傷。絶句。

ここが見どころ

高校時代に苛烈ないじめに遭って身体と心に消えない傷を負ったドンウンが、18年後、傷を負わせた同級生たちに復讐の牙をむく、という物語です。
本作でダークヒロイン・ドンウンに扮するのがソン・ヘギョ。大ヒット作『太陽の末裔 Love Under The Sun』(韓国では最高視聴率41.6%! すごっ!)などに主演して“ラブロマンスの女王”の名をほしいままにしてきた彼女が、今作では笑顔を完全に封印。虚無と言ってもいいほどの無表情で加害者たちを地獄へと突き落としていきます。

ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ ただずむドンウン(ソン・ヘギョ)ソロ

終始このような表情のドンウン。「笑うと目的が果たせなくなりそうで」

復讐のエッジの効いた容赦のなさは、いじめの凄惨さに比例しています。
ドンウンの高校時代、同級生の男女5人組に苛烈ないじめを受けていました。暴言・嫌がらせ、体中を殴る蹴るは序の口。高熱のヘアアイロンで火傷させるまでにエスカレート。いじめどころか犯罪レベルの所業なのに、加害者たちは学校や警察、そしてドンウンの親にまで手を回して、被害者であるドンウンの訴えを財力と権力にモノを言わせて封じ込めるのでした……。

ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ ヨンジンのソロカット

大人になったヨンジンの表面の顔はお天気キャスター。

しかも、その後の加害者たちはお天気キャスターになって建設会社の社長と結婚したり、親のゴルフ場を引き継いだり、画家デビューしたり、CAになったりと、キラキラ陽キャライフを満喫。一方ドンウンは、18年もの間、夢も希望も失って、長袖の下に無数の傷跡を隠しながら苦難の道を孤独に歩き続けてきたわけですから、復讐に余念なし。
そんなドンウンの目的はたったひとつ。“加害者連中に社会的な死を与えること”。ゴミ箱を漁ってでも弱みを掴んで、加害者同士の対立を煽って、彼らが大切にしているものをひとつ、すべて取り上げていきます(震)。

 「目には目を、歯には歯を、骨折には骨折を、傷には傷をもって償う。
そんなの、あまりにもフェアプレーでは? 皆さん」

魂に刻み込まれた復讐心に則って、ビシッと宣戦布告するドンウンにしびれます!

ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ ドンウンを脅すジェジュン

ドンウンを脅すジェジュン。

敵役のタチが悪いほど、復讐劇は深まるもの。
実際、パク・ソンフンの演技があまりに自然すぎて、役名のチョン・ジェジュンが本名だと思われることもあったとか。
それでは、ジェジュンは、どんなキャラクターだったのでしょうか。
ドンウンをいじめる5人のうちのひとり。裕福な家庭に生まれ、ブティックを経営していたり、親からゴルフ場の経営を任されるなど、金銭的に不自由したことのない人物。しかし、少しでも気に入らないことがあるとすぐキレて、相手を殴るという救いようのない金持ちのドラ息子なのでした。
さらにいじめ仲間のパク・ヨンジン(イム・ジヨン)とも肉体関係を持っているわ、三十代になっても同級生をパシらせるわ、CAやお店のスタッフをアゴでこき使うわの典型的な利己的横暴男。ちょっと思い返してみても、いいところがひとつも見つからないくらいのクズ・オブ・クズでした!

ザ・グローリー ~輝かしき復讐~ ヨンジンの首を絞めるジェジュン

ヨンジンとジェジュンの関係性にも注目を

これまた大ヒット作である『涙の女王』ウンソンを演じた時は、孤高の成り上がり覇者にしか出せないキリッとした雰囲気が感じられたパク・ソンフン。しかし、本作のジェジュンは、労なくして親のお金&仕事&人脈で社会サバイブしていているせいか、全体的に退廃的な空気を纏っていました。そんな2人に共通するのは、愛する人の心を手に入れることができないという、悲しみと切なさ。愛憎入り乱れ過ぎて、周囲の人間すら巻き込んでの七転八倒からの“切なさたたえターン”は、パク・ソンフンにしかできない演技です。

配信サイト

『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』
全16話
Netflixシリーズ「ザ・グローリー ~輝かしき復讐~」独占配信中

ザ・グローリー ~輝かしき復讐~|Netflix(ネットフリックス)独占配信中
『ザ・グローリー ~輝かしき復讐~』は「やめられない、とまらない」を地で行くダークヒューマンドラマ【韓ドラオタクおすすめの1本】

韓国ドラマのいいところを“全部乗せ”した大優勝作品!『ムービング』

ムービング ボンソク(イ・ジョンハ)ソロカット

机にしがみつくキム・ボンソク(イ・ジョンハ)。

『ムービング』
全20話
出演:リュ・スンリョン、ハン・ヒョジュ、チョ・インソン、イ・ジョンハ、コ・ユンジョンほか
ディズニープラス スターで全話独占配信中
© 2024 Disney and its related entities

あらすじ

1990年代、韓国の国家安全企画部は、特殊能力者を集めた部隊を設立。極秘任務の遂行を命じられたメンバーは超能力を使って国を守っていた。しかし、突然、部隊は消滅し、メンバーたちも散り散りに。それから十数年後——。歩くよりも先に宙に浮くことができた少年キム・ボンソク(イ・ジョンハ)は、自分の能力を隠しつつ、平凡な学校生活を送っていた。ある日、ボンソクの学校に治癒能力を持つ女子学生チャン・ヒス(コ・ユンジョン)が転校してくる。互いに自らの秘密を打ち明けた2人はすぐに親しくなる。一方ソウルでは、特殊能力者が次々と殺される連続殺人が起こっていて……。

ここが見どころ!

本作は、のほほんとしたぽっちゃりなメンズのボンソク(イ・ジョンハ)が、キュートで勝ち気な転校生ヒス(コ・ユンジョン)に一目ぼれするところから始まります。その恋がなんともほほえましい! 体育大学を受験するヒスの実技練習用にと、ボンソクが“応援ミュージックリスト”を作ってくる甘酸っぱさ! 

しかもこのボンソク、体が浮くという特殊能力の持ち主。でも、コントロールができず、気持ちがたかぶると浮いちゃうんです。なので、ことあるごとに、重しがわりのリュックを抱きしめながら目をつぶって円周率を唱えるのですが、その姿が可愛すぎる! まさか円周率を唱える姿にきゅんとさせられる日が来るとは思いませんでした……。

また、ボンソクが初めてヒスの前で能力を見せてしまった時のエピソードも新機軸の甘々。学校の階段で話している時、突然、体が浮いちゃったボンソクヒスがジャンプして引き寄せて、ギュッ! ドキドキで浮いちゃう&抱き着かれてドキドキ状態のボンソクの恋心がまる見えで、やっぱりかわいい! 思春期の悩みを反映させた体質に、きゅん!

ムービング バスの中のヒスとボンソク

バスの中でのヒス(コ・ユンジョン)とボンソク。ヒスにデレデレなボンソクの恋心がだだもれてます(笑)。

こうなると、ヒスの能力も気になりますよね? それは、イジメっ子17人をたったひとりでフルボッコにできるほど驚異的な人体再生能力! つまり、「絶対死なない女子」、それが本作のヒロイン。カッコいいです!

ムービング ヒスのソロカット

ボンソクが恋に落ちるこのルックスで“不死身キャラ”のヒス。設定が神!

高校生たちがお互いを意識しドキドキしたり、浮いたり、木をフルボッコにしているあいだ、世の中では特殊能力者たちが殺されるという不穏な事件が頻発するんですけど、能力者である子供たちがその標的にされないわけがないわけで。このあたりが本作のサスペンス要素になっておりまして、視聴者側もドキドキが止まりません!

ムービング ドゥシクソロカット

空中から銃を撃つ、ドゥシクのカッコよさよ!

本作にはたくさんの謎や伏線が散りばめられているのですが、それらが大きな陰謀へ回収されていくのも見どころです。実はこのドラマ、原作は韓国の人気ウェブトゥーン(タテ読みコミック)。しかもドラマ版の脚本を原作者が担当しているんです。現在と過去を繋ぐ伏線、そのシーンだけの伏線、ミスリードや匂わせなどを随所に盛り込んだ構成は、原作者だからこその素晴らしさ。実際、今年5月には「第60回百想(ペクサン)芸術大賞」のTV部門で『ムービング』が大賞、脚本賞、新人演技賞(男性)の最多3部門受賞したほど。

ターゲットにされた特殊能力者たちは何者? 殺し屋は何者? 誰がなんのために殺してるの? 子どもたちが通う学校に隠された秘密は何? といった物語の軸となる謎もあれば、なぜ、ミヒョンはなぜ息子ボンソクに大量のとんかつを食べさせるの? 怪力メガネ委員長・ガンフンの父ジェマン(キム・ソンギュン)はなぜ息子の帰りを待っているの? ヒスの父がチキン配達の時に道に迷うのはなぜ? ヒスのカチューシャにはどんな意味が? 学校のあやしい守衛&掃除人は何者なの? といった登場人物を深堀りするような謎など、「そういうことだったのね!」「もしかしてあれにも意味が?」「親子で同じことするんだ!」と、観るたびに発見と驚きのある伏線回収にリピート視聴必至です。

ムービング ジュウォンソロカット

チキン店を営んでいるジュウォンを演じたリュ・スンリョンは、主演映画『エクストリーム・ジョブ』でも、潜入捜査のためにチキン店の偽装営業を始めた麻薬捜査班を演じていたので、かなり堂に入っています。

そして、15話以降、展開はよりダイナミックに。ボンソク父の因縁にからんだ勢力が登場し、特殊能力者vs特殊能力者の戦いが勃発。ドゴーン! ボカーン!といったサイキック的な大騒動&大爆発が深夜の学校で行われるという、「ええええ!」な展開に、ここまでハデにやれば近隣住民からの通報&苦情がくるのでは……と思わなくもないのですが、そんなことはどうでもよくなるくらいのラストが待っているので無問題です。

ムービング 空中に浮くドゥシク

空飛ぶドゥシク。その手には二丁拳銃!

理不尽な状況に置かれてきた能力者たちが、大切な人を守るために必死に生き、時には大きな犠牲を払い、どのようにヒーロー、あるいは怪物になっていったのか……。その結末を見届けてほしいです。

配信サイト

『ムービング』
全20話
ディズニープラス スターで全話独占配信中

ムービング | Disney+(ディズニープラス)
一気見が止まらない! 特殊能力SFアクションドラマ『ムービング』に沼る!【韓ドラオタクおすすめの1本】

キム・ユジョンの圧倒的演技力と美に飲み込まれるロマンス・スリラー『親愛なるX』

『親愛なるX』

全12話
出演: キム・ユジョン、キム・ヨンデ、キム・ドフン、イ・ヨルウムほか
ディズニープラス スターにて見放題で全話独占配信中
(c)2026 Tving & Studio Dragon All Rights Reserved

あらすじ

美しい顔の裏に残酷な本性を隠す女、ペク・アジン(キム・ユジョン)。他⼈の心理を見抜き操る能力は、彼女が生き抜くために選んだ武器だった。不遇な過程で育った幼少期の過去から抜け出すため仮面を被った彼女は、“頂点”に立つという執念に燃え、手段を選ばずに突き進む。彼女にとって他人とは、いつでも取り替え、消せる“X”でしかない。数多くの犠牲を踏み台にして、ついに頂点に立ったと思った瞬間、自らの救いになると信じた誰かの手を取ったことで、予期せぬ亀裂が生じる。愛だと信じた感情は、果たして救いか、破滅か。そしてその背後には、彼女に踏みにじられた者たちによる反撃が待ち受けていた。

ここが見どころ!

今回紹介するのは、『マイ・デーモン』キム・ユジョンと、『ペントハウス』シリーズキム・ヨンデが共演するロマンス・スリラー。これだけでも顔面偏差値がとんでもないのに、『ムービング』キム・ドフンと、『組み立て式家族~僕らの恋の在処』ファン・イニョプのイケメンたちが合流。視聴前は、まぶしすぎて画面を見つめ続けていられるか不安だったのですが、見始めたら、あまりの展開に「Don’t stop! Can’t stop!」と、イッキに完走してしまったのでした。

『マイ~』では悪魔に心をかき乱されるCEOをユーモラスに演じたユジョンが、今作では生き抜くために“仮面”をかぶったソシオパスのペク・アジンを怪演。しょっぱなから冷たいほほ笑み(笑っているのに寒気が……)と残酷な仕打ちのコンボを決めまくり、観る者すべてを恐怖に陥れるのです。

アジンが生き抜くために身に付けた武器。それは「他人の心を見透かして操る能力」でした。幼少期の残酷な経験から、仮面をかぶることを学んだ彼女は「いつでも交換し、排除できるXたち」を踏み台にして頂点を目指すのですが……。その先にはアジンに踏みにじられた「Xたちによる反撃」が待ち受けていたのです。

第1~4話では、アジンがスター女優へとのし上がるまでを描いているんですが、とにかく残忍(震)。そして、恐ろしく賢いんですね。派手というよりは華やかで、無邪気というよりは無垢な笑顔で相手の心に入り込む。氷よりも冷たい眼差しでターゲットであるXを破滅へと導く。そうして、この場の誰もが彼女の言葉を信じるように仕向け、緻密かつ大胆にXを追い詰めていくんです。

親愛なるX:キム・ユジョン

1話で描かれた学生時代のいじめエピソード。アジンは同級生ソンヒの壮絶ないじめを淡々と受け止めます。その後、いじめの代償として、信用も友達も何もかもを失ったソンヒを抱きしめながらアジンはこう言います。「ターゲットになってくれて楽しかった」と。天真爛漫な笑顔で、震えるソンヒの頭をやさしくなでる姿にゾワッ。何が怖いかというと、年齢を重ねるのに比例して、彼女のソシオパス度も右肩上がりなんですね。

3話の終わりになると、狂気もパワーアップ。クズな父親・ソンギュの救助を泣きじゃくりながら電話で要請したかと思えば、雨の中に立ち尽くし、顔面血まみれ、涙まみれなのに笑いが止まらないという、「これぞ狂気!」としか思えない渾身の演技でお茶の間を震え上がらせました。

親愛なるX:キム・ユジョン

仮面を自在に操り、父さえもXとして自分の人生の養分にしたアジンは、もう誰にも止められません。自分の足かせになるXたちをちぎっては投げ、踏みつけては躊躇なく排除する展開に大興奮! だって、親身になってくれた人がどうなろうと、一切動じない。弱みを握ってでも、相手の上に立つことを忘れない。冷血すぎますっ!
残酷な天使スマイルからの、メドューサも真っ青のすごみ(相手を石にしそう……)からの、悪魔的魔性のほほ笑みまで、顔の演技に抜けなし。目、眉、唇、口角が1ミリ動くだけで、「焦っている」「悲しんでいる」「(相手を)切り捨てた」「新たなターゲットを見つけたな」 と分かってしまうほど。
キム・ユジョン、とんでもない俳優ですよ……。

また、高校生からスター俳優役までを演じたキム・ユジョンの美を堪能するのも、本作の見どころのひとつ。なんたって、虐待されてからの血まみれ普段着から清楚な制服、さらにはきらびやかなドレス姿まで、圧倒的に美しく、飽くなき渇望さえもアクセサリー替わりにして着こなしてますから。キム・ユジョンに忠誠!

親愛なるX:キム・ユジョンとキム・ヨンデ

ユジョンの怪演だけが本作の見どころではありません。悪女アジンを愛するジュンソ、そしてアジンを見守るキム・ジェオ(キム・ドフン)の関係性も魅力的な沼。

親同士の再婚で、アジンとジュンソは、一時、同じ屋根の下で暮らしていました。あることから、ジュンソアジンを守るためならすべてを失う覚悟を持つように。しかしアジンは、俳優としての頂点に立つため、献身的な愛を捧げるジュンソにすら背を向けるのです。
一方、ジェオは、生きる意味を与えてくれたアジンの強いまなざしから目をそむけることなく協力し続けるのですが……。

ジュンソジェオによる、アジンへ無償の愛は、天ほど地ほど。(泣)。見返りが一切ないのに尽くす。尽くして尽くしてひたすら尽くしまくっているのに悪事の片棒を担がされても許す(号泣)。誰にも満たすことができない渇望にのみ込まれ、感謝や恩とといった感情が欠けている哀れなアジンを理解し、思い、労わり、優しく守ろうとする姿に深く感動しました。

なお、この3人の高校時代には(第1話)、保健室のベッドでジュンソアジンに覆いかぶさったり、校舎裏でアジンドフンの胸に飛び込んだりと、スキトキメキトキッスな恋の呪文をかけてもらえる胸キュン要素多めです。といっても、すぐに血まみれになってしまいますが。

親愛なるX:キム・ドフン

また、中盤から登場する、ファン・イニョプ演じる、トップスター、ホ・インガンもまた、とびきり悲しいXでした……。アジンとインガンの“破滅のはじまりキス”は一枚の美しい絵画のようで、それがまた涙を誘います。インガンに対し、悪女ぶりに拍車をかけるアジンは非常に見ごたえがあります。その人でなしっぷりに、インガン人気が爆上がり。しかし、本作は彼女をステレオタイプの悪女、ソシオパスとしては描いてはいません。彼女に一体何があったのか。その秘密は本編でお確かめください。ええ、救いがないです。

ここまでずっと、本作の何がすごいのかを語ってきましたが、一番とんでもないのは、物語の結末です。観る人によって評価が真っ二つに割れる“禁断のラスト”に、「恐ろしいラスト」「ここまでやる必要ある?」「だが中毒性はすごい」など、SNSでも大炎上!

完璧を装い、スターダムを駆け上がったアジンと周囲の人々の救済と破滅を描いた本作はとにもかくにもショッキング。予測不能な展開への驚きととまどい、そして、突き抜ける不快感がビッグウェーブのように襲い掛かるので、ぜひともチェックを。
(筆者は、最終回のエンドロール後の映像にまでも心がざわつきました……)
「なんだか、すごいドラマを観ちゃったぞ……」と思うこと請け合いです!

配信サイト

親愛なるXのメインビジュアル

『親愛なるX』

全12話
ディズニープラス スターにて見放題で全話独占配信中

親愛なるX | Disney+(ディズニープラス)
【働く30代におすすめの韓国ドラマ】瞬きすら奪うキム・ユジョンの圧倒的演技力と美に飲み込まれるロマンス・スリラー『親愛なるX』

ミステリー好き必見! 予想外の展開に翻弄される『サラ・キムという女』

サラ・キムという女 シン・ヘソン

『サラ・キムという女』(2026)
全8話
出演:シン・ヘソン、イ・ジュニョク
Netflixシリーズ「サラ・キムという女」独占配信中

あらすじ

高級ブランドが立ち並ぶソウルの一等地・清潭洞(チョンダムドン)の下水溝から、顔がつぶされた身元不明の女性の遺体が発見される。遺体の足首にあるタトゥーと所持品と思われる高級バッグからから、身元は高級ブランド「プドゥア」のアジア支店長サラ・キム(シン・ヘソン)だと特定されたが、刑事のパク・ムギョン(イ・ジュニョク)は、身元確認に訪れたサラ・キムの友人だというコスメティックブランドの女社長の証言に違和感を抱く。その不可解な点を追っていくうちに、人々によってサラ・キムの人物像が全く異なることが明らかになり、さらには、サラ・キムという人物は存在しないことが判明する。

ここが見どころ!

サラ・キムという女 シン・ヘソン

Netflixシリーズ「サラ・キムという女」独占配信中

本作は、「殺人事件の真相」と遺体として発見された「サラ・キムの正体」という2つの謎が重なり合うヒューマン系ミステリー。ドラマの中心となるサラ・キムを演じるのは、『サムダルリへようこそ』『生まれ変わってもよろしく』でおなじみのシン・ヘソン。本作では、名前と人生を塗り替えてのし上がった女性を演じており、自由自在に印象を変化させる怪演にハマる視聴者が続出。「それで、サラ・キムは一体何者なの!?」と、まるで作中に登場する“サラ・キムに騙された人々”のように、その不思議で危険な魅力に引きつけられること間違いなしです。

シン・ヘソンは、これまでにも『生まれ変わってもよろしく』の転生を重ねて19回目の人生を生きるヒロイン、『哲仁王后〜俺がクイーン!?』の現代のイケメンシェフの魂が宿ってしまった王妃、『30だけど17です』の17歳の心のまま30歳で昏睡状態から目覚めた女性など、繊細な演じ分けが求められるキャラクターをこなしてきた実力派。一方で、親しみやすいルックスが特徴でもあり、視聴前は「華やかで刺激的な本作の世界観と合うだろうか?」なんて思っちゃったのですが、その親しみやすさがサラ・キムの過去で活きてきます。

サラ・キムという女 シン・ヘソン

Netflixシリーズ「サラ・キムという女」独占配信中

富裕層の中でも上位0.1%しか買えないというヨーロッパの老舗高級バッグブランド「プドゥア」を韓国に上陸させ、わずか1年余りで一流百貨店・サムウォル百貨店に入店させたアジア支店長サラ・キム。彼女自身もブランド品のように優美でラグジュアリーですが、「プドゥア」は彼女が立ち上げ、コピー商品を作る地下の小さな工場で製造されたものでした。すべて嘘で塗り固められた虚像だったのです。

刑事のムギョンは、サラ・キムを知る人々の証言からサムウォル百貨店の販売員だった「モク・ガヒ」という女にたどり着きます。ブランド品に憧れを持っていたガヒは、不運なトラブルから多額の借金を抱え、ブランド品の転売詐欺で大金を手に入れた後、投身自殺していました。死んだと思われたガヒですが、大きな力を持つ貸金業者の男と臓器移植のために偽装結婚した「キム・ウンジェ」として生き続けていた可能性が浮上し、ウンジェ時代を知る参考人が「久しぶりに会ったらサラ・キムという名前に変わっていた」と証言します。

発見された遺体に臓器移植の手術跡がなかったことから、ムギョンはサラ・キムが今も生きていると確信します。ならば、誰が殺されたのか? ヴェールに包まれたサラ・キムの実像に翻弄され続けます。映画『正体』やNetflixシリーズ『セレブリティ』がお好きな方にはドハマりするはず!

サラ・キムという女 イ・ジュニョク

Netflixシリーズ「サラ・キムという女」独占配信中

本作で印象的だったのは、サラ・キムの敵となるムギョンのパーソナルな部分がそぎ落とされていること。ムギョンがどんな背景を持つのか、どんな思いで事件を追っているのか、プライベートではどんな顔を見せるのか、視聴者が共感する糸口がないのです。もし、ムギョンが人情派刑事だったら、ムギョンに肩入れして作品を見る視点がブレてしまっていたかも。視聴者の感情を善悪に向けさせないムギョンの無機質さを、イ・ジュニョクが抑えた演技で表現しています。

イ・ジュニョクといえば、ラブロマンスドラマ『わたしの完璧な秘書』のイケメン秘書役が記憶に新しいですが、もともと『神と共に』『犯罪都市 NO WAY OUT』といった悪役に定評がある俳優。サラ・キムの逮捕に執着し、翻弄されつつも冷静に追い詰めていくムギョンの静かな熱はどこか危うさも感じさせ、物語に緊張感を与えています。

サラ・キムという女 シン・ヘソン

Netflixシリーズ「サラ・キムという女」独占配信中

ついに、死んだとされていたサラ・キムを出頭せることに成功したムギョン。ドラマ後半で繰り広げられるサラ・キムと対決する取り調べのシーンは、本作いちの見どころ。息をのむ心理戦が繰り広げられ、シン・ヘソンとイ・ジュニョクの火花散る演技対決に圧倒されます。

取り調べで堂々と「被害者がいないから詐欺ではない」と言い放つサラ・キム。高級品で全身を飾っていたセレブたちにとって、「プドゥア」が偽物であることを見抜けなかったことが世間に知れ渡るほど屈辱的なことはなく、超富裕層たちは保身のために被害を訴えないと確信しているのです。

サラ・キムがアイデンティティを捨ててまで手に入れたかった本物の世界。そこに辿り着いた時に見えたのは、本物であるかよりも、“選ばれし者”になることに価値をつけるセレブたちの姿でした。彼女が「プドゥア」とサラ・キムを本物のように見せることができたのも、その心理を熟知し、巧みに操っていたから。職業や持ち物、交友関係まで、自分を着飾るアクセサリーのようになってしまった現代社会への皮肉が込められた脚本に、最後はじっくりと考えさせられました。そして、すべてと引き換えに「プドゥア」を守り抜こうとする彼女は、果たして詐欺師なのだろうか、とも。

平凡なモク・ガヒからハイブランド界で輝くサラ・キムまで、同一人物なのに全く異なるキャラクターを百面相で演じるシン・ヘソンの演技がとにかく素晴らしい。イッキ見しやすい全8話というボリュームもよろしく、最後まで予想を裏切る展開に魅せられる秀作です。

配信サイト

『サラ・キムという女』(2026)
全8話
Netflixシリーズ「サラ・キムという女」独占配信中

サラ・キムという女 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
【働く30代におすすめの韓国ドラマ】ミステリー好き必見! 予想外の展開に翻弄される『サラ・キムという女』

女性主人公が輝く爽快韓国ドラマのポイント

理不尽さや思い通りにいかない出来事に向き合いながらも、自分の力で道を切り開いていく女性主人公がかっこいい作品を10本ご紹介しました。どの作品も、爽快さとともに前向きな気持ちを与えてくれて、日々の気持ちを軽くしてくれる作品ばかりです。ぜひお気に入りの作品を見つけてみてくださいね。

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