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【韓国ドラマ】何度も見返したくなるキム・ゴウン出演ドラマ3選。唯一無二の深みのある演技から目が離せない!

【韓国ドラマ】何度も見返したくなるキム・ゴウン出演ドラマ3選。唯一無二の深みのある演技から目が離せない!

繊細で深みがありながらも、役ごとに全く違う顔を見せてくれるキム・ゴウン。彼女の魅力が存分に味わえる、おすすめの韓国ドラマを3作品ご紹介します。表面的な華やかさではなく、人物の内面を丁寧に掘り下げる彼女の演技は、何度も見返したくなること間違いなしです。
※記事発信時点での情報のため、最新情報は公式サイト等でご確認ください

韓ドラマニアのライターがおすすめ!

KAORU

ライター

KAORU


Kカルチャー・旅・お酒・漫画・音楽・スポーツ観戦好きのライター。ドハマりしたK沼が旅沼に直結し、年数回は海外へ。2025年はソウル、シアトル、ソウル、台北へ。2026年はソウル、ソウル、台北、ソウルを予定。

YUKI

ライター

YUKI


K-POPアイドル、俳優にインタビューを行うフリーランスライター。TOPIK6級取得。

CONTENTS

  1. 大切な人との時間を幾重にも重ねていくストーリー『ウンジュンとサンヨン』
  2. 難解ゆえに沼る! 2つの世界が交差する恋愛ファンタジー『ザ・キング:永遠の君主』
  3. 「一気見して徹夜」という“代価”を支払う価値アリ『告白の代価』
  4. 何度も見返したくなるキム・ゴウン出演ドラマのポイント

大切な人との時間を幾重にも重ねていくストーリー『ウンジュンとサンヨン』

『ウンジュンとサンヨン』
全15話
出演:キム・ゴウン、パク・チヒョン、キム・ゴンウほか

Netflixシリーズ「ウンジュンとサンヨン」独占配信中

あらすじ

脚本家のウンジュン(キム・ゴウン)と、映画プロデューサーのサンヨン(パク・チヒョン)は、小学校時代から親友であり、ライバルだった。大人になるにつれ、疎遠になっていた2人だが、10年ぶりにウンジュンはサンヨンから呼び出される。成功したサンヨンに複雑な思いを抱くウンジュンは、しぶしぶ会いに行くのだが、彼女からある “頼みごと” をされ、困惑してしまい……。

ここが見どころ!

2025年も12月に入り、「今年も韓国ドラマをたくさん観たなぁ」という振り返りシーズンがやってきました。どの作品が印象深かったかを思い返してみると、比較的最近の作品ではあるのですが、今回取り上げる『ウンジュンとサンヨン』がしみじみ良くて……。

 

本作は、母子家庭で育ったウンジュン(キム・ゴウン)と、お金持ちの家に生まれ、才能あふれるサンヨン(パク・チヒョン)の、10代から40代までの友情と人生の軌跡を描いたヒューマンドラマ。「ヒューマンドラマって完走できたら感動するけど、脱落しないようにするのが大変なんだよね……」と、まるでマラソンの感想のようなイメージを持たれる方が多いと思うのですが、いい意味で裏切ってくれます!

 

といっても、超能力やタイムリープ、記憶喪失や財閥御曹司とのラブラインといった、ハラハラドキドキする展開やキュンキュンする場面は、ほぼゼロ。なんなら「めっちゃ悪人」すら出てこないのですが、その分、大切な人との時間を幾重にも重ねていくストーリーがありました。

誰しもが多かれ少なかれ経験する友だちとのケンカや疎遠になるエピソードや、過去を引きずったり、ささいなやり取りをキッカケにこじれていく友情を、10代、20~30代、40代の三部構成で、臨場感たっぷりに映し出しております。ライフステージごとに変化しながら、“憧れと嫉妬”や“近付いては離れる”を繰り返す、女友だちの絡み合う日常。

その、なんてことのない小さな心の揺れが、感情を揺さぶる大きな余韻へと変わっていき、ウンジュンの落ち着いたモノローグ・ボイスのトーンとあいまって、回を増すごとにじわ~じわ~としみ込みます。

ウンジュンとサンヨン:子供時代のウンジュン

子供時代のウンジョン

愛憎入り混じる幼なじみのウンジュンとサンヨンを演じるのは、『ユミの細胞』でも共演したキム・ゴウンとパク・チヒョン。あのユミセイのタッグを再び見ることができるだけでもエモいんですが、本作の2人はエモいどころか、視聴者の号泣&嗚咽スイッチを押しまくる、ガチ演技対決を繰り広げておりました。

 

まず、本作のつかみがすごいんですよ。

冒頭でまず、ウンジュンがサンヨンのことを心底嫌っているんです。この2人は幼なじみなはずなのに。「この2人、何があった?」と気になっているところに、10年ぶりに再会したサンヨンが末期がんを告白(汗)。そこで、ウンジュンに、人生を締めくくるスイスへの旅に付き添ってほしいと懇願(大汗)。久々に連絡してきてそのお願いはちょっと容認できないとばかりに、「とんでもない暴力だ!」とサンヨンは怒りとも悲しみともつかない様子で断るんですが……(そりゃそうだ)。

1~2話だけで、キム・ゴウンとパク・チヒョンの演技に、ズドンと引き込まれます。

ウンジュンとサンヨン:子供時代のサンヨン

子供時代のサンヨン

その後、彼女たちの出会いから現在までを振り返る過去編がスタート。小学生のとき、初めて出会ったときから、互いに“自分にないもの”を相手に感じた2人は、ぶつかり合いながらも、いつしかかけがえのない親友に。その後、ある出来事をキッカケに決別。

大学時代には2人の間にサンハク(キム・ゴンウ)という、ウンジュンとサンヨンの友情を揺るがす、異性の先輩が登場。お察しの通り、三角関係になるのですが(笑)、一途で頑固、嫉妬に燃えるウンジュン VS 見た目クールな執着家サンヨンとの熾烈な戦いが勃発! 一瞬、「これは、『ユミの細胞』の裏エピソードかな?」と思うぐらいの、宙ぶらりん展開になって、ああもう終盤だなというあたりで、ふと気づくんです。ここまでは、2人の過去の話だ、ということを。

過去への旅が終わると、冒頭の最期の旅につながって、号泣展開へ。“最期の最後”まで “ウンジュンとサンヨン”の人生をしっかりと描き切っているので、感情と顔がぐっちゃぐちゃになるほど泣かされたラストは本当に圧巻でした……。

ウンジュンとサンヨン:ウンジュン

颯爽と歩くウンジュン

本作を演じるにあたり、ウンジュンとサンヨンを演じた2人の気合も素晴らしかったです。

2人とも、世代ごとの演じ分けがとてもナチュラル。例えば、キム・ゴウンの怒り方。ウンジュンは、サンヨンに振り回されることが多いのですが、大学生時代は“爆発した感情がぶつかり合うような怒り”ですが、再会後の40代では関係性を熟知しているがゆえの“静かな怒り”。時が刻まれたような重みが、怒りから伝わってきて、ゾクッとしました。

ちなみに、10代のウンジュンを演じるにあたって、「自分の若い頃を振り返ると、頬がふっくらしていたので、それを再現したかった」と、増量に励んだとか(確かにふっくらしてました!)。内面(=演技)のみならず、外見からも“時間”を表現しようとするストイックさに敬礼!

ウンジュンとサンヨン:ウンジュン

ウンジュンの眼鏡姿もキュート♡

そして、ウンジュンに対してのねじれた思いから言動が不安定になりがちのサンヨンを演じたパク・チヒョンの演技も。人生の不幸を煮詰めたような幸薄い女性に見える一方、内面には強烈な渇望や歪みを抱えている役って、めちゃめちゃ難しくないですか?! サンヨンの自分自身の人生をどう受け止めてよいかわからない戸惑いや認知の歪みが滲む表情に、何度ハッとさせられたことか……。

「2人(ウンジュンとサンヨン)の眼差しやセリフ、呼吸、震えのひとつひとつがリアルでありながらも、自然に描かれていて。この作品はまるで“恋愛プログラム”のようにも感じられた」と語っていたパク・チヒョンに全面同意です!

ウンジュンとサンヨン:サンヨン

サンヨンの意志の強い眼差し

ちなみに、パク・チヒョンは、「お姉さんの顔を見るだけで涙が出るほどだった。お姉さんがウンジョンでホントに良かった、完璧な人!」とコメントするくらい、キム・ゴウンの熱烈なファンだそうで。

そんなパク・チヒョンの、「大好きと尊敬、嫉妬と劣等感を滋味深くコジラセテシマッターノ」演技や、キム・ゴウンの、「ノー・セリフ・シーンの感情の爆発力(沈黙が雄弁すぎる):~すべてはサンヨンの行動理解のために~」演技推しとファンの関係性が、2人の演技をさらなる高みに押し上げたのではないでしょうか。

話は戻りますが、お互いの存在を心に留め置き、様々な激情を秘めながら人生の轍を刻む2人。うっかり、相手への本音がこぼれ落ちてしまったら、そっと距離を取る……という関係は、確かに恋愛プログラムを観ているかのようですね。

 

最後に。
本作を観るタイミングは、くれぐれもご注意ください。2人の女性の人生を、丁寧かつ繊細に紡いだヒューマンドラマのため、視聴後の余韻が半端ないんです。時間(と表情管理)に余裕のある時に観て、どっぷりと浸ってくださいませ。

配信サイト

『ウンジュンとサンヨン』
全15話
Netflixシリーズ「ウンジュンとサンヨン」独占配信中

ウンジュンとサンヨン | Netflix(ネットフリックス)独占配信中
【働く30代におすすめの韓国ドラマ】キム・ゴウン主演! 幼なじみの女性2人の感情と人生を描き切った愛憎劇『ウンジュンとサンヨン』

難解ゆえに沼る! 2つの世界が交差する恋愛ファンタジー『ザ・キング:永遠の君主』

韓国ドラマ ザ・キング:永遠の君主 イ・ミンホ キム・ゴウン

『ザ・キング:永遠の君主』(2020)
全16話
出演:イ・ミンホ、キム・ゴウン、ウ・ドファンほか
Netflixシリーズ「ザ・キング:永遠の君主」独占配信中

あらすじ

君主制が続く“大韓帝国”で謀反が起きる。イ・ゴン(イ・ミンホ)は皇帝である父を叔父に殺され、自身も命を落としかけるが、謎の人物が現れて一命をとりとめる。この事件によりゴンは幼くして第3代皇帝となり、あの夜現場に残っていたIDカードの持ち主を探し続けていた。25年後、大人になったゴンの前に異世界へと繋がる門が現れる。その門をくぐり大統領制の“大韓民国”にやってきたゴンは、IDカードに写る女性刑事チョン・テウル(キム・ゴウン)と運命の出会いを果たす。

ここが見どころ!

韓国ドラマ ザ・キング:永遠の君主 イ・ミンホ キム・ゴウン

本作には2つの世界が登場します。一つは、大統領制の大韓民国。もう一つは、皇室の君主制が続く大韓帝国。大韓民国は私たちがよく知る韓国で、大韓帝国は異世界です。大韓帝国は服装や建物などが朝鮮王朝や20世紀初期~中期を彷彿とさせますが、平行世界つまりパラレルワールドなので時間軸は大韓民国と同じ。ここを抑えれば、まずはオッケーです。ドラマの世界に飛び込みましょう。

脚本を手掛けるのは、『シークレット・ガーデン』(2010)、『トッケビ~君がいてくれた愛しい日々~』(2016-2017)などで知られる恋愛ドラマの巨匠キム・ウンスク。主演のイ・ミンホとは『相続者たち』(2013)で、キム・ゴウンとは『トッケビ・・・』でタッグを組んでおり、本作は韓ドラファンにはたまらない豪華タッグとなっているのです。

韓国ドラマ ザ・キング:永遠の君主 キム・ゴウン

大韓民国の刑事チョン・テウル(キム・ゴウン)

ドラマのキーとなるのが、不思議な力を持つ竹笛。大韓帝国の国宝である竹笛を奪うために叔父イ・リムが謀反を起こし、まだ幼かったゴンが刀でリムを斬りつけたことで竹笛が二つに割れてしまいます。その片方を持って逃走したリムは、森の中に出現した門から大韓民国にワープ。さらに不老の力も手に入れるのでした。

韓国ドラマ ザ・キング:永遠の君主 イ・ジョンジン

先代皇帝の異母兄イ・リム(イ・ジョンジン)

25年後、ゴンが大韓民国にやってきたことを察知したリムは、世界を支配するという欲望のために、ゴンが持っている竹笛の片割れを手に入れようと動き出します。その頃、大韓民国では複数の殺人事件が発生。その裏にリムが関係していることがわかり、大韓帝国の皇帝ゴンと大韓民国の強行犯係の刑事テウルが事件を解決するために協力する、というのが前半の大まかな流れ。設定が少々複雑ですが、それゆえに一度ハマったら抜け出せない大作です!

韓国ドラマ ザ・キング:永遠の君主 イ・ミンホ キム・ゴウン

冒頭で「平行世界だから時間軸は同じ」と説明しましたが、実は後半になると時間軸の移動も加わり、より壮大で複雑になっていきます。ついていくのが大変ではあるのですが、あれがここに繋がるんだ! という答え合わせが楽しく、ゴンとリムの攻防、テウルに迫る危機などなど見逃せないシーンの連続に目が離せなくなります。

もちろん、最大の見どころはゴンとテウルのロマンス。交わってはいけない2つの世界をまたいで惹かれあい、ゴンがテウルを探し、テウルがゴンを待ち……と、次元と時空を超えて相手を思い続ける気持ちは純愛そのもの。ゴンは大韓帝国で、テウルは大韓民国で生きねばなりませんが、2人の恋の結末は果たして……。

  • 韓国ドラマ ザ・キング:永遠の君主 ウ・ドファン

    ゴンの最側近チョ・ヨン(ウ・ドファン)

  • 韓国ドラマ ザ・キング:永遠の君主 ウ・ドファン

    テウルの後輩チョ・ウンソプ(ウ・ドファン)

また、2つの世界で全く同じ顔をしながら異なる人生を生きる人物が存在するのもパラレルワールドの醍醐味のひとつ。多くのキャストが一人二役に挑戦しているのですが、その中でも注目は『Mr.プランクトン』(2024)などに主演するウ・ドファン。大韓帝国ではゴンを護衛する最側近のヨンを、大韓民国ではテウルの後輩で社会服務要員として警察で働くウンソプを演じています。

近衛隊を率いる硬派なヨンに対して、ウンソプは釜山弁を話すチャーミングなキャラクター。ヨンはスーツ×オールバック、ウンソプはカジュアルな私服×パーマヘアとスタイルも対照的で、そのギャップがとても魅力的。ヨンとウンソプが入れ替わる展開もあり、ウ・ドファンの見事な演じ分けは必見。そして、韓ドラに欠かせない(?)ブロマンスでもウ・ドファンが活躍。皇帝と側近という関係ですが、子供のころから共に育ったゴンとヨンの強い絆と小気味いい掛け合いも見どころです。

韓国ドラマ ザ・キング:永遠の君主 キム・ゴウン

大韓帝国で生きる天涯孤独の犯罪者ルナ。誰のドッペルゲンガーかわかりますか?

25年前にゴンを助けたのはテウルなのか? じっくり腰を据えてみたくなる『ザ・キング:永遠の君主』。1回目は最後までノンストップで駆け抜けて、2回目からは気になるポイントを振り返りながら考察を楽しむのもおすすめです。

配信サイト

『ザ・キング:永遠の君主』(2020)
全16話
出演:イ・ミンホ、キム・ゴウン、ウ・ドファンほか
Netflixシリーズ「ザ・キング:永遠の君主」独占配信中

ザ・キング:永遠の君主 | Netflix(ネットフリックス)公式サイト
【働く30代におすすめの韓国ドラマ】難解ゆえに沼る! 2つの世界が交差する恋愛ファンタジー『ザ・キング:永遠の君主』

「一気見して徹夜」という“代価”を支払う価値アリ『告白の代価』

『告白の代価』

全12話
出演: チョン・ドヨン , キム・ゴウン , パク・ヘス , チン・ソンギュほか
Netflixシリーズ「告白の代価」独占配信中

あらすじ

夫殺害の容疑をかけられ、収監されてしまったユンス(チョン・ドヨン)。刑務所内で出会ったウン(キム・ゴウン)にある“取引”を持ちかけられる。それは、ユンスにかけられた容疑を自分が代わりに肩代わりする、というもの。ただし、その代償は誰かの命を差し出すことだった……。

告白の代価:チョン・ドヨンとキム・ゴウン

左は、ユンス演じるチョン・ドヨン。右はウン演じるキム・ゴウン

今回ピックアップするのは、ベテラン実力派俳優のチョン・ドヨンと若手トップ演技派のキム・ゴウンが共演するミステリーサスペンス『告白の代価』。こちらは、内定していた主演が降板してからの新キャストとして注目を集めていたのですが、映画『メモリーズ 追憶の剣』(2015年)以来、約10年ぶりの共演となる、カンヌ女優と憑依型演技の若き天才を召喚。美しさと狂気と執念が魂レベルでぶつかりあう、怪物級の作品に仕上がっていました……。

告白の代価:キム・ゴウン

法廷でも一貫して無表情を貫くウン

監督は『愛の不時着』、『イ・ドゥナ!』、『グッドワイフ』を手掛けたイ・ジョンヒョ。制作発表会では「どうすれば緊張感を持続させられるかを徹底的に考えた。誰が真犯人なのか、登場人物の裏に何があるのかを観客が、つねに気にするような構造を意識した」と、自身初のスリラー作品への意気込みを見せていました。

実際、殺人の嫌疑で収監された2人の主人公が、拘置所内である取引をすることで、事件が二転三転し、複雑化していきます。かなり長い間、主人公がシロかクロかがはっきりしない、重要人物が終盤まで初登場で登場してくる、終盤まで真犯人は不明……と、終盤まで真相が見えず、ヤキモキさせる巧みな脚本と、視聴者の心をわしづかみにする2大女優の演技力に(助演たちの演技も負けず劣らずの、とんでもなさ!)、まぶたをこすりながらも、止まらない、やめられない。人によっては物足りなさを感じる人もいるかもしれないけれど、そのへんのミステリースリラーに終わらない、想像の斜め上のオチが待っています。
「一気見して徹夜」という“代価”を支払う価値のある作品ですよ~。

次はその理由を説明していきますね。

告白の代価:パク・ヘスとチョン・ドヨン

ユンスの容疑者と決めつけている検事ドンフンによる取り調べ。人は見たいものだけを見ようとし、読みたい物語どおりにしか出来事を読み取らない」ということを体現している

ストーリーの解像度をあげるために、もう少しあらすじを説明します。

美術教師のユンス(チョン・ドヨン)は、版画家の夫ギテ(イ・ハユル)と愛娘ソプと幸せな結婚生活を送っていました。ある日、ギテがアトリエで何者かに殺害されます。夫を亡くして衝撃を受けているはずのユンス。しかし、彼女は事件後もヒッピーのような派手な服を身に付け、友人や生徒たちの前では気丈にふるまい、笑顔を見せていました。そんなユンスに対して強い疑念を持った検事のドンフン(パク・ヘス)の強硬な追求により、ユンスは犯人と断定され、拘置所に送られてしまうのです。

一方、勤務先の歯科医夫婦を殺めた罪で現行犯逮捕されたウン(キム・ゴウン)は、何事にも動じず、淡々と取り調べを受け、そして拘置所へ。拘置所内の懲罰房で隣室同士になったユンスとウン。そこで、ウンはユンスにある取引を持ち掛けます。

「私が夫を殺したと自白してあげる。その代わり、私が殺せなかった人間を殺して」

告白の代価:キム・ゴウン

取り調べを受けるウン


後日、約束通りウンは、ギテを殺害したのも自分であると自白。この証言によって、ユンスはGPS足輪での監視付きで自宅に戻ることが許されたのでした。
そんな中、歯科医夫婦の一人息子が何者かに殺害される事件が起きます。ユンスウンとの約束を果たすことができたのか? 果たして、3つの殺害事件の真相は……?

序盤のストーリーを聞いただけで胸がザワザワしますよね~。夫殺しの濡れ衣を着せられて絶望するユンスに、ウンが持ちかけたのは……自らの無実を証明するためには殺人者にならなければならないという、とんでもない悪魔の提案。断っても承諾しても殺人者になることは避けられない“究極の選択”を前に、人々はどう動くのか。それが本作を貫くサスペンスの屋台骨です。

「ユンスは本当に夫を殺してないの?」「本当の犯人はウン?」「提案はユンスを陥れるためのワナ?」など、嘘と真実と疑惑が無軌道に現れる展開に震えつつ、手に汗握っちゃってください!


このほかにも、主演級の豪華俳優が「え!」「まさか……?」「こんな役で!?」と思ってしまうような衝撃的かつ雑(←言い方)なシーンもたくさんあるので、瞬きせずにご覧ください(笑)。

告白の代価:パク・ヘス

ユンスとウンが入れられていた懲罰房までわざわざ捜査をしにやってくる検事ドンフン

本作が印象深い理由は、犯人探しやどんでん返しを見せるだけの物語などではなく、“極限状態での共犯関係”を丁寧に描いているから。ユンスとウンの関係は「女同士の友情」なんて言葉では片付けられないほど複雑に絡み合っています。利用し、疑い、それでもお互いしか頼る相手がいないという、ある種の歪な信頼で結ばれた唯一無二の関係。
ふと目線があっただけで、よくわからない緊張が走ります!

また、ストーリーでは司法制度の不条理や、極限状態での女性の対立、そしてシスターフッドに切り込んだ社会派ドラマという側面も。

歯科医夫婦殺害理由を、「嫌がらせを受けたから」と語るウンを、大衆は“魔女”と呼びました。つまり、自分たちとは完全に違う存在・魔女だと決めつけ、「人ではないのだから痛めつけてもいい」と叩くんです。スケープゴートかのように。
同様にユンスも社会の偏見の餌食に。彼女は美術教師ゆえに、色鮮やかな衣装を身に付けることが多いのですが、夫が殺されても弱々しくならず、派手なファッションを貫いている。そんな彼女に世間は疑いの眼差しを向け、騒ぎ立てます。良き妻や良き母を求める社会の偏見ユンスを追い詰めます。

さらに、正義のため、客観的に捜査をする立場であるはずの検事・ドンフンでさえ、偏見に満ちていました。「夫を殺されて笑う女などいない」「彼女は怪しい」。直観だけで証拠を組み立て、ユンスを鑑別所に追い込みました。

告白の代価:チョン・ドヨン

まちがった正義や、思い込みや偏見が、誰かの人生を破壊する恐ろしさ。
自分の言動に責任を取る者、自分の過ちを認める者があまりにも少ない現実。

それって、あまりにも理不尽ですよね? 主演たちの置かれた状況を通じて、「みんな、自分たちの視野が狭いってこと自覚してる?」と社会を痛烈に皮肉っているあたり、耳が痛くなりつつも痛快でした。

もうすぐゴールデンウイーク。奇跡の演技デスマッチ、復讐劇・サスペンス・スリラーでもありながら、社会派ドラマの重厚さもあわせ持った本作で贅沢に夜更かしするのはいかがしょうか。 

Netflixで見られる!

『告白の代価』
全12話
出演: チョン・ドヨン , キム・ゴウン , パク・ヘス , チン・ソンギュほか
Netflixシリーズ「告白の代価」独占配信中

告白の代価を観る | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
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何度も見返したくなるキム・ゴウン出演ドラマのポイント

繊細で深みのある演技が印象的なキム・ゴウン出演のおすすめ作品をご紹介しました。運命的な恋愛から息をのむ心理戦まで、静かな強さと透明感をあわせ持つ彼女の演技力は、多くの人を惹きつけています。ぜひ、気になる作品からチェックしてみてください!

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