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#市川染五郎 & #市川團子 の合同取材会を詳細レポート!! 歌舞伎座『 #八月花形歌舞伎 』の『三社祭』に出演中!!【まんぼう部長の歌舞伎沼への誘い♯32】

「落ちるの一秒、ハマると一生」と言われる歌舞伎沼。その深淵をのぞき、沼への入り方を指南するこの連載。今月ご紹介するのは、8月3日より歌舞伎座で上演中の『八月花形歌舞伎』の『三社祭』に出演している市川染五郎(そめごろう)さんと、市川團子(だんこ)さん。まだ高校生ながら、人気急上昇中の花形俳優の二人です。上演に先立って行われた合同取材会で語った、舞台にかける思いや、二人の仲良しエピソードまで、バイラ歌舞伎部がルポします!!

市川染五郎と市川團子のツーショット

↑市川染五郎さん(右)と、市川團子さん(左)。16歳と17歳という高校生コンビでの『三社祭』は、歌舞伎座の本興行で最年少タイ。 それぞれが演じる「悪」と「善」をモチーフにしたコースターを手にパチリ。ちなみにこのコースターは、染五郎さんの私物で、歌舞伎の小道具を手掛ける藤浪小道具さんが制作し、販売している。これ、欲しいです♪

■二人の息がピッタリ!! バディ感満載の踊りは必見

まんぼう部長 今、歌舞伎座で上演されている『三社祭』、この前、観てきたけど、楽しかった~!!

ばったり小僧 染五郎さんと團子さんが出ている舞踊ですよね。私はまだ観られてないんですけれど、いいな~。どうでしたか??

部長 フレッシユ!! リズミカル!! そして息がぴったり!! 『三社祭』はすごく体力を使う踊りだし、二人ともやるのは初めてだけど、10代らしくのびのびと踊っていたわ~♪ 二人とも手足が長いからダイナミックで、舞台映えするっていうのも魅力よね。

小僧 先月、行われた合同取材会で、二人とも一生懸命、お稽古していると話してましたから、その成果が出ているんですね。

三社祭で悪玉を演じる市川染五郎さん

↑取材会での染五郎さん。「お面もかわいいし、くすっと笑えるようなコミカルな踊り。夏らしい舞台を楽しんでいただけると思います」。終始伏し目がちで、物静かな雰囲気。その美少年ぶりに部長も思わずうっとり。ちなみに髪に入れたメッシュは、分け方によって見えなくなるのだそう。なるほど!!

三社祭で善玉を演じる市川團子さん

↑合同取材会での團子さん。「視覚的にも楽しくて、溌溂とした踊り。で、歌舞伎を初めて観る方も楽しんでいただけると思います」。トーク上手で、笑いをきっちりとってくるところにも頭の回転の早さを感じます。小僧も思わずにんまり。ちなみにぐんぐん伸びつづけていた身長は178センチでストップしたそう。

部長 そうね。『三社祭』って、コンビで踊る舞踊だから、やっぱりバディ感がとても大事だと思うんだけど、染五郎さんと團子さんは、『春興鏡獅子』の胡蝶の精で、8歳と9歳のときに共演して以来、納涼歌舞伎『弥次喜多』でもずっとコンビを組んでいた仲だから、あうんの呼吸って感じ。良かったわ~。

小僧 「何でも言える関係だから、ここはこうしたい。このタイミングで合わせたい、と感じたことを言いながらお稽古を重ねています」って染五郎さんが言ってましたもんね。

團子さんも「足を置くときにトンと置くのかスッと置くのかで違ってくる。今日も染五郎さんの指摘にあわせてみたら、ピタっとそろいました」って。お互いにリスペクトがありつつ、言いたいことが言い合える関係って貴重です。

部長 そんな二人の『三社祭』お稽古風景を特別公開しちゃいます!!

三社祭の稽古中の市川團子と市川染五郎

↑お稽古場での二人。染五郎さんは、替紋の四つ花菱をモチーフにした浴衣、團子さんは、市川猿之助さんの替紋・三ツ猿をモチーフにした浴衣で。さすが決まってます!!

三社祭お稽古中。染五郎と團子コンビのバディ写真

↑この腰の落とし方がすごいっ。見てるだけで足がガクガク。二人もすごい筋肉痛になっていると思ったら、「学ぶことが多すぎて、筋肉痛になっている暇もありません」と染五郎さん。すごいわ、プロフェッショナルだわ~。

お稽古中。躍動する歌舞伎俳優 染五郎と團子。

↑「二人の踊りは、振りや空気感が違うところもありますが、お客さまが見たときに、『振りは違うけれど一緒だな』と思っていただけるように統一感を出せたらいいなと思う」と團子さん。こだわりの強い二人だけに、お稽古はエンドレス……。

三社祭のお稽古中。悪玉と善玉を演じる染團コンビ

↑「全体を通して善玉より悪玉の方がパワフル。でも、動きすぎて、暴れているようにみえてしまわないように、基礎をきちんと入れた上で、パワフルにおみせしたい」と染五郎さん。その細い体のどこにそんなパワーが!!! ってくらい、エネルギッシュに踊りますよ~。

■染五郎の悪玉、團子の善玉で、コミカル&エネルギッシュに!!

小僧 『三社祭』といえば、毎年、5月に行われている東京・浅草神社のお祭りの名前ですけれど、この演目で、染五郎さんと團子さんが演じる漁師の兄弟・浜成(はまなり)と竹成(たけなり)は、浅草神社の起源となった人物なんだそうですね。

部長 そうなの。その昔、浜成と竹成が、浅草浦(現隅田川)で漁をしていたときに、網で川底から観音様を拾い上げたそうよ。その観音様を本尊とし、浜成と竹成の兄弟を御祭神として祀っているのが浅草神社というわけ。

小僧 前半は、漁師の姿で踊り、後半は、二人の兄弟に悪玉、善玉が乗り移って、それぞれ悪玉、善玉のお面をかぶって踊るんですよね。あのパート、コミカルで大好きです♪ 

浅草神社を参拝する市川染五郎と市川團子

↑合同取材会に先立って、『三社祭』のゆかりのある浅草神社を参拝した二人。「公演前に一度伺いたいと思っていたので、この機会に参拝することができて良かったです」と染五郎さん。

浅草神社で歌舞伎俳優の市川染五郎と市川團子のツーショット写真

↑「参拝をしてから踊らせていただくと、きっとどこか違ってくると思います」と團子さん。神妙な面持ちで手を合わせる二人。ちなみに浅草神社は、浅草寺のすぐ隣り。『三社祭』を観たあとに参拝するのもいいかも♪

部長 でも、やってる俳優さんは超たいへんなのよ。お面を口でくわえているから息がしづらいし、前半よりもお面をかぶってからの踊りのほうがキビキビとしていて運動量が多いから相当しんどいらしい。 それで取材会でそのことを聞いてみたんだけど、意外な回答が!! 「お面をつけて踊るのが本当にたいへんだと聞いていたけど、マスクで稽古をしていたときのほうがキツかった(笑)」って二人そろって言っていて。笑っちゃった。

小僧 そして今回は、染五郎さんが悪玉、團子さんが善玉を演じるので、二人の踊り比べも楽しみです。

部長 「やるなら悪玉がカッコいいなと思っていました」という染五郎さんに対して、「僕はもともと、善玉が大好きでした。やらせていただけるなら善玉をと思っていました。やっぱり僕らは相性がいいんでしょうね」と團子さんがうれしそうにしていたのがかわいかったわ~。

小僧 そんな二人のクールな胸キュン写真、お見せしちゃいます~♪。

若手歌舞伎俳優 市川染五郎のアップ写真

↑眉目秀麗とはまさにこのこと!!「アップがまぶしすぎて目が痛い!!」とのたうち回る部長。その気持ち、わかります♪

 

若手歌舞伎俳優 市川團子のアップ写真

↑ いきなりのドアップに、胸を打ちぬかれる小僧。キュートで人懐っこい、この笑顔に癒されます♥ 

イケメン 歌舞伎俳優 市川染五郎のアップ

↑あなたはエドガー? エドガーなの!? (←メリー・ベルになった小僧の心の声)

若手歌舞伎俳優の市川團子の横顔アップ写真

↑このアゴのラインに魅せられてロマンス!(←妄想に浸る部長の心の叫び)

■團子さんは染五郎さんにずっと片思い!?

小僧 今回、二人がお手本にしたのは、染五郎さんの父・松本幸四郎さんと、市川猿之助さんが2010年に博多座でやったときの『三社祭』で、そのときの映像を観て、お稽古したと言っていましたね。

部長 染五郎さんは、幸四郎さんから「お面をつけるとうつむいて見えてしまうので、顔を少し上に向けるといい」なんて細部に渡ってアドバイスももらっているようだったわ。

團子さんも猿之助さんにお稽古を見てもらって、「歌舞伎座の舞台は大きいから、大きく踊るように」と言われたそう。「腰を入れるところは、極端なくらい大きく入れる。下げるところも下げられるだけ下げる。大きく踊れるようになったら、大きくも小さくも踊れるようになるから」って。これは深いアドバイスよね。

染五郎と團子ツーショット写真

↑「取材などでも『打ち合わせをしてきたんですか?』と言われるくらい間が合うんです。自分の気持ちいいタイミングと染五郎さんのタイミングとが合うんですね」という團子さんを苦笑いでスルーする染五郎さん(笑)。ずっとそのままの二人でいてほしいわ~★

小僧 それにしても染五郎さんと團子さんは、ひとつ違いですけれど、同じ学校なんですよね。團子さんが「学校の階段ですれ違ったりしたときには、『ウイっす』って声をかけます」って言っていたけれど、この二人がいる学校って……!! 眩しすぎます!!(笑)

部長 本当にありえないわよね。しかも「いっくん(染五郎さんの本名・齋=いつき)は絶対に話しかけてこないので、僕から話しかけます。内心、うれしいと思います」って。それに対して、染五郎さんが苦笑いしていたら、團子さんが「僕がずっと片思いですね(笑)」って。なんなの、あの二人は!!

小僧 腐女子の萌えツボをつきまくりですね。

部長 これから何十年も二人はコンビで、いろいろな舞台に立つことになると思うけれど、『三社祭』は、その大きなポイントとなる舞台よ。
小僧 これは絶対に見逃せまんね。

部長 ぐすぐずとしてると舞台、終わっちゃうから、小僧もこの原稿、終わったらソッコーで観に行ってね!!
小僧 ガッテンです!! スーツで『三社祭』にトライしてくれた二人のショットで気分を高めて、歌舞伎座にダッシュします♪

スーツで決めポーズ。八月花形歌舞伎での染五郎と團子コンビ

↑スーツでクールに決めていた染五郎さんと團子さんですが、カメラのとみやんに「三社祭のポーズをお願いします」と言われて、突如、本気モードになる二人(笑)。素晴らしいです!!

染五郎と團子コンビの三社祭、決めポーズ写真

↑「團子さんは仲間でありライバル、今回のようにがっつりとからむ舞台では、お互いに切磋琢磨していきたい」と染五郎さん。とんな大人になっていくのか、二人の成長が本当に楽しみです!!

八月花形歌舞伎の取材会で。染五郎と團子の決め写真

↑スーツで踊る二人は、めっちゃキュートで、二人の『三社祭』愛がびしばし伝わってきました!! 小僧も観劇モードがマックスに。 舞台でのパワフルな踊り、楽しみにしています!

八月花形歌舞伎 三社祭の舞台写真

↑二人のきびきびした踊りはすでに大評判!『三社祭』左より、悪玉=市川染五郎、善玉=市川團子

■『八月花形歌舞伎』

日程:2021年8月3日(火)~28日(土)

【休演】10日(火)、19日(木)

会場:歌舞伎座

【第一部】 午前11時~

河竹黙阿弥 作

奈河彰輔 補綴

石川耕士 補綴・演出

市川猿翁 補綴・演出

市川猿之助 演出

三代猿之助四十八撰の内


『加賀見山再岩藤』(かがみやまごにちのいわふじ)

岩藤怪異篇 市川猿之助六役早替り相勤め申し候


多賀大領  御台梅の方  奴伊達平 

望月弾正  安田隼人  岩藤の霊      市川猿之助(六役)

鳥居又助 坂東巳之助

安田帯刀 市川男女蔵 

蟹江一角 中村亀鶴

花園姫 市川男寅

蟹江主税 中村鷹之資

局浦風 市川笑三郎

お柳の方 市川笑也

花房求女 市川門之助

二代目中老尾上 中村雀右衛門


【第二部】 午後2時30分~


三遊亭円朝 口演より

一、「真景累ヶ淵」(しんけいかさねがふち)

豊志賀の死

豊志賀 中村七之助

お久 中村児太郎

新吉 中村鶴松

噺家さん蝶 中村勘九郎

伯父勘蔵 中村扇雀


北條秀司 作・演出

二、「仇ゆめ」(あだゆめ)


狸 中村勘九郎

深雪太夫 中村七之助

舞の師匠 中村虎之介

揚屋の亭主 中村扇雀


【第三部】 午後6時~


源平布引滝

一、「義賢最期」(よしかたさいご)


木曽先生義賢 松本幸四郎

九郎助娘小万 中村梅枝

下部折平実は多田蔵人 中村隼人

待宵姫 中村米吉

太郎吉 小川大晴(奇数日)、小川綜真(偶数日)

進野次郎 大谷廣太郎

九郎助 松本錦吾

矢走兵内 片岡亀蔵

葵御前 市川高麗蔵  

伊達競曲輪鞘當(だてくらべくるわのさやあて)

二、「三社祭」(さんじゃまつり)


〈鞘當〉

不破伴左衛門 中村歌昇

名古屋山三 中村隼人

茶屋女房お新 坂東新悟


〈三社祭〉

悪玉 市川染五郎

善玉 市川團子

八月花形歌舞伎は2021年8月3日(火)から28日(土)まで

◆公演詳細

https://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/play/722


◆公演チケット情報

https://www.kabuki-bito.jp/ticket.html

写真/富田恵 

取材・構成/バイラ歌舞伎部  

まんぼう部長……ある日突然、歌舞伎沼に落ちたバイラ歌舞伎部部長。遅咲きゆえ猛スピードで沸点に達し、熱量高く歌舞伎を語る。 

ばったり小僧……歌舞伎歴2年。やる気はあるが知識は乏しい新入部員。若いイケメン俳優だけでなく、オーバー40歳の熟年俳優も大好き。

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