美肌と免疫力アップに効果的と話題のお漬物、実はアレンジが効いて料理に活用できちゃいます!今回は、これまでにご紹介してきたお漬け物を使ったアレンジ料理レシピを配信。効能つきなので体調に合わせて、おうちごはんのラインナップにプラスしてみて。
教えてくれるのは…
料理家・井澤由美子
手軽に作れて、美味しくて、内側からキレイになれるレシピが人気の料理家。世界の発酵食・保存食作りをライフワークとし体に良い手作りの奥深さを伝えている。
「レモン塩」や「乳酸キャベツ」の火付け役。著書『体がよろこぶお漬物』(誠文堂新光社)は常備しておきたい名書。
1.富士山ザワークラウト
さっぱりした乳酸キャベツと、コクのあるチーズは、植物性&動物性のダブル乳酸菌パワーで腸内環境を整える最強コンビ。
「チーズはカルシウムが豊富なだけでなく、体に吸収されやすいのもポイント。アルコール分解も促進するのでワインのお供にもぜひ。」(井澤先生)
●材料〈2人分〉
乳酸キャベツ…150g
ペッコリーノ・ロマーノ(なければ、パルミジャーノ・レッジャーノ)…適宜
オリーブオイル…小さじ1~2
つぶしたコショウ…少々
●作り方
器に乳酸キャベツを盛り、削ったチーズをたっぷりかける。
仕上げにオリーブオイルをたらし、つぶしたコショウをふる。
2.パワーアップお味噌汁
乳酸キャベツと味噌の組み合わせは、血圧やコレステロールが気になる方に特におすすめ。味噌は酒の解毒を速やかに促進するので、二日酔いの朝にもぴったり。
「乳酸キャベツの奥深い酸味とうまみが味噌によく合い、滋味たっぷりの味わいになります。朝、温かいお味噌汁を飲むと大動脈が温まって循環が良くなり、交感神経がオンになるので1日をスムースにスタートすることが出来ますよ。」(井澤先生)
●材料
乳酸キャベツ…80g
お好みの具材…わかめ、昆布、油揚げなど適宜
出汁…2カップ(400cc)
味噌…大さじ1
●作り方
小鍋に出汁を入れて温め味噌をとき、乳酸キャベツを入れた椀に注ぐ。
3.紫キャベツのサーモンタルタル
紫キャベツは視力改善、眼精疲労を和らげるアントシアニンがプラスされます。サーモン、柑橘果汁、オリーブオイルと合わせると美肌効果がさらにアップ!
「パッと華やぐ色味が冷蔵庫にあるといつでも重宝します、魚介やフルーツ、ナッツ類とも良い相性、おもてなしにもぜひどうぞ。」(井澤先生)
●材料
乳酸キャベツ(紫キャベツver)…100g
スモークサーモン…4枚
レモン汁…小さじ2
オリーブオイル…小さじ1
こしょう…少々
●作り方
①まな板にサーモンを置き、粗みじん切りにし、レモン汁をかける。
②①の3分の2の量のサーモンの上に、乳酸キャベツを置き、オリーブオイル、こしょうの順にふる。全てたたいて混ぜ合わせる。
③半量ずつ、セルクルやプリン型などに入れて残りのサーモンをのせ成型し、お皿に盛りつけます。お好みでディールなどのハーブを散らしても。
4.古漬け冷やしきゅうり茶漬け
暑い夏におすすめの一品。食欲が減退気味でも、さらさらといただけて、ぬか漬けの塩気で元気が回復!
「オリーブオイルをかけると、ぬかとの相乗効果で腸がすっきり!便秘気味のときにも試してみてくださいね。」(井澤先生)
●材料
きゅうりのぬか漬け…適宜
切り昆布…適語
白すりごま…適宜
氷水(緑茶、または味噌をといたもの)…120~150cc
●作り方
①茶碗にごはんをよそい、古漬けのきゅうりを薄切りにしてのせる。
②好みですりごまを天盛りにし、氷で割った緑茶や味噌をといた氷水を注いで完成。
5.手羽先のさっぱりスープ
夏の薬味にかかせないミョウガは、発汗作用があるので血行を良くし、消化をよくする効能が期待できるのが特徴。夏で弱りがちな胃腸のケアにぴったり。
「ミョウガも生姜も体を温め、良い香りでストレスも緩和します。生姜は加熱すると体を芯から温める効果が高まるので、冷えが気になる時は多様してみましょう。コラーゲン豊富なスープもさっぱりします。」(井澤先生)
●材料〈2人分〉
ミョウガと生姜の酢漬け…お好みの量
手羽先…6本
塩…大さじ1
酒…大さじ2
水…3カップ(600cc)
つけ汁…大さじ2
●作り方
①手羽先6本に塩大さじ1を馴染ませ、鍋に入れる。
②酒大さじ2、水3カップを入れて15~20分煮たら、煮汁と漬け物を入れて3~4分煮る。
6.スイカとキュウリの冷麺
つけ汁には、乳酸菌がたっぷり。スイカ、キュウリの食物繊維、ビタミン、ミネラルも同時にとれて、疲れた体を癒してくれます。
「醤油を少々加えて、そうめんや冷麺のスープにしてもいいですね、美味しいし何より乳酸菌がたっぷりいただけます。」(井澤先生)
●材料〈2人分〉
スイカとキュウリの水キムチ…具材も含め2カップ(400cc)
しょうゆ…少々
冷麺…2玉
ゆでたまご(半熟)…1個
●作り方
①ボウルに漬け汁を入れ、しょうゆを加えて味をととのえる。具材は別にとっておく。
②表示時間通りに冷麺をゆでたあと、氷水に入れたボウルにとって揉み洗いをし、水気をしぼる。
③冷麺を器に盛ったら、①をかけ、水キムチの具材、ゆで卵を半熟に切ってのせる。
お漬物は、私たちの美と健康を内側から整えてくれる優秀な保存食。お漬物で、ウイルスにも寒暖差にも負けない体と美肌を手に入れて、忙しい日々を乗り切りましょう!
取材・文/高橋夏果 監修/井澤由美子