同世代の働くBAILA読者たちって、どれぐらい稼いでいるの? 収入と支出の内訳は?
気になるお財布の中をちょこっとのぞき見させてもらうシリーズ企画。今回は、30代にして夫婦で青山の骨董通り近くにマンションを購入した現在40代のB子さん。マンション購入に至るまで、そして購入当時の財政事情について語ってもらいました!
1.B子さんのマンション購入当時のお財布事情
金融機関勤務
B子さん(当時32歳)
年収 900万円(ボーナス年2回)
手取り月収 約42万円
2.「資産になる家を買おう」。夫の提案で超絶貯蓄生活にシフトチェンジ
30歳で結婚したB子さん。もともと手取り月収も年収も高めだったため、独身時代は、ファッション、ビューティ、交際費に惜しみなくお金を使っていたそう。
「特にシャネル、ルイ・ヴィトンといったハイブランドのジュエリーやバッグは、持っているだけで財産になるので集めていました。洋服や美容に関しても、欲しければ買うという感じで。美味しいお店に食事へ行くのも大好きだったし、独身生活を満喫していましたね(笑)。20代後半の貯金は1000万円ぐらい。でも稼ぎもあるし、月に10万円貯蓄と投資もしていたので、お金についてはあまり深く考えていませんでした」
ところが、結婚したパートナーは資産形成にかなり熱心なタイプだったとか。
「新入社員の頃から、給与の大半を貯蓄と投資に充ててきた人で。交際期間中は、私のクローゼットを見て『なんで同じような服がいっぱいあるの?』『着ない服をなんで持ってるの?』と、お買い物好き女子の心が理解できずに驚いていましたね(笑)。結婚後に資産価値の高いエリアにマンションを買いたいという話になり、私は月に20万円、ボーナスは50万円を貯金する取り決めに。独身時代の月10万円の貯金もギリギリだったので『正直無理だよ~』と思っていましたが、20代に買った長く使えるものがわりとあったので、吟味して買い物をするよう意識しただけで意外とやりくりができました。1年で約340万円の貯金ができたときは『やればできるんだ』と、少し感動しましたね(笑)。友人との交際費は削らなかったので、ストレスを溜めることもなかったです」
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3.青山の骨董通り近くにマンションを購入。コロナ禍中に35年ローンを繰り上げ返済し、完済!
こうして結婚3年で夫婦二人の貯蓄額は5500万円に! そしてB子さんが32歳の時に、青山の骨董通り近くにある新築マンションの購入を決意。
「ちょうど第1子が産まれたばかりで、もう少し家族計画が固まってから買ったほうがいいんじゃない?とも思ったのですが……。こればかりはタイミング。今から10年ぐらい前の話なので、購入価格は新築の3LDKで8000万円ぐらいでした。共同名義で、ローンの返済額は夫と私、それぞれの収入額に応じて分担。35年ローンを設定し、金利も3年は固定、あとは変動と、最もシンプルな買い方をしたと思います」
そこで一つ問題が。パートナーが「貯蓄のほとんどを頭金に入れたい」と主張したそう。
「手元に残すお金は200~300万円で充分だから、できるだけローンの負担を減らそうと。私としては、5000万円の貯金が一気に減るのか!?と、ものすごく不安な気持ちに(笑)。第1子が産まれたあとの育休期間中で年収が400万円台まで減っていたこと、さらに体調次第では仕事復帰ができるのかという不安もありましたし……。でも『原資がある今しかできないことだから』と説得され、承諾。この決断のおかげで購入から約7年で私の分のローンは完済できました。第2子の妊娠・出産で個人的な支出が減ったこと、コロナ禍で外出や旅行の機会が減ったのも、返済の速度を後押し。今、子どもたちが小学生になって、習い事などにお金がかかるようになり始めているので、早めに完済してよかったと思っています。夫も『そろそろローンが終了する』と言っていました」
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4.再び、娯楽費に余裕が。夫はマンションの買い替えを検討中
ローンを完済し、40代に入った今は、再び娯楽にもお金を回せるようになっているとか。
「貯金も、以前のようなハイペースな感じではしていません(笑)。先日も子どもたちを連れて、友人家族と一緒に北海道へ旅行に行ってきました。ようやく一息つけたなあ、という感じでしょうか」
そして思わぬ展開も。この10年で、購入したマンションの価格が大きく高騰。
「売却すると利益が出ると思うので、“青山は値下がりしない”、“資産価値になる”という言葉を、じわじわと実感しています。夫は『タイミングを見計らって、もう少し広いマンションに買い替えたい』と言っていますね。私としては子どもたちが学校や習い事など今いるコミュニティの生活に馴染んでいるので、あまりすぐに引っ越すのは現実的ではないですが……。3LDKのマンションで、子どもたち以外は個室が持てず、手狭になってきたのも事実。私も夫も青山には特にこだわりがないので、子育てがもう少し落ち着いたら、住み替えも視野に入れています」
取材・文/石井絵里