2024年7月、結婚を発表した貴島明日香が11月に挙式! バイラは、当日のウエディングドレス姿に密着。この日を迎えるまでの道のりや結婚式の思い出について語ってもらいました。
「結婚式のコンセプトは「帰る場所」。 これからは、大切な人が安心して帰れる“家庭”という場所をつくっていきたい」(貴島明日香さん)
1. Wedding Interview
「結婚式を挙げて、本当によかった。今も夫婦でそう話しているんです」
結婚式はゲスト参加型。一緒につくり上げてもらった
インタビューが行われたのは結婚式の3日後。今の心境を尋ねると、少し照れたような笑顔で打ち明けてくれた。
「結婚式の日を迎えるまでは準備が大変だったし、ゲストの方々をちゃんとおもてなしできるのかっていう不安もあったんです。でも、当日は心の底からただただ楽しくて、あっという間に時間が過ぎていって。この3日間、夫婦の間で“式を挙げて本当によかったね”っていう話をずっとしていたくらい。今もまだ、披露宴の最後に流したエンディングムービーを見返しながら余韻に浸っているところです(笑)」
結婚式を挙げることが決まり、まず最初に行動に移したのは、ブライダル情報誌の『ゼクシィ』を買うこと。
「雑誌で気になる会場をチェックして、5カ所見学に行きました。最終的に白金台にある『THE Tender HOUSE』に決めた理由は、アットホームな雰囲気が味わえたことや私たちが初デートをした場所が白金台だったこと……いくつかあったんですけど、いちばんはお料理が美味しかったから(笑)。ゲストをおもてなしするにあたってお料理はすごく大事だと考えていたので、そこが決め手になりました」
こうして準備をスタートさせた結婚式のコンセプトは“帰る場所”。
「最初の打ち合わせでプランナーさんが私と夫それぞれの人生について丁寧に聞いてくださった中で、二人とも“地元に帰省したときに家族の大切さに気づいたり友人のあたたかさに触れたりすることができた”という経験があったんです。そのエピソードをきっかけに“今度は私たちがみんなの帰る場所になれたらいいね”という話になって、挙式のスタイルを人前式にしたり、披露宴で友人夫婦とケーキバイトをしたり、ゲストの方たちも参加できて、一緒に楽しめる演出を考えていきました」
「みんなでつくる結婚式にしたい」。そんな想いが最も表れていたのが、会場のウェルカムスペースに並んだ花瓶に生けられた、色とりどりのお花。
「愛情、尊敬、絆――。色々な意味が込められたお花の中から“人生において大切だと思うことはなんですか?”をテーマに、テーブルごとに2輪ずつ選んでもらったんです。最後に夫が“感謝”という意味があるピンクのカーネーションを1輪添えて、会場にいる全員でつくったブーケが完成。カラードレスに着替えた私に、夫が“今までの思い出に感謝しながら、これから新たな思い出をつくっていきたい”というメッセージとともにプレゼントしてくれました」
大切な家族の涙とサプライズ。一生忘れられない一日に
「結婚式当日の印象に残っている場面はありすぎて、全部話しちゃうかも」と笑いながら最初に挙げてくれたのは、式が始まる前に新郎新婦の姿を初めて家族に見せたファミリーミート。
「私は絶対泣かない自信があったのに、留袖姿の母と大泣きしている妹を見た瞬間、もうダメで……。母が苦労して私を育ててくれた思い出が一気によみがえってきて、泣いてしまいました」
ファミリーミートの前には、新郎新婦がおたがいの姿を見せ合うファーストミートの瞬間も
「私のほうを振り向く前の夫の後ろ姿が“緊張してます”って言っていたんですよね(笑)。実際に振り向いた瞬間の第一声は、“明日香ちゃんの顔を見て安心した”。ドレスの感想じゃないんだ……とは思ったけど、私は安心してもらえる存在なんだって感じられて、それはそれで嬉しかったです。そのあと少し落ち着いてから私のドレス姿をじっくり見て、褒めてくれました(笑)」
披露宴の余興で流れたのは、映像ディレクターである旦那さんが制作した一本のサンクスムービー。それは、明日香にとって大きなサプライズに!
「私はゲストのみんなに宛てた映像をつくると聞いていたんですけど、ふたを開けてみたら、それは家族や友人から私に向けてのメッセージだったんです。夫が私の地元の神戸をはじめ、たくさんの場所に足を運んで親や友人にインタビューしてくれていて。まさかすぎて、今でもちょっと信じられないくらい。映像の中では、友人たちが夫も知らないような昔の話……たとえば魚が苦手で回転寿司屋さんに行っても玉子とハンバーグしか食べていなかったという鉄板ネタなどを披露していて、私は感動しながらも恥ずかしくなったり笑ったり大忙しでした(笑)」
さらに、3匹の愛猫と暮らしている明日香ならではのアイディアも。
「猫は式場には連れていけないけど、家族の一員なのでどうにかして参加してもらいたくて。色々と考えた結果、猫たちのほぼ等身大のクッションをつくったんです。そして3匹の手形を押した結婚証明書とクッションを持った私たちの姿を、披露宴の途中で写真におさめてもらうことに。ゲストのみんなも“可愛い!”ってすごく盛り上がってくれたので、よかったです」
一生忘れられない日を振り返り、あらためて夫婦の絆が深まったという。
「大好きな人たちの前で夫婦としての人生を誓い合って、家族が喜んでくれている姿も見ることができて、本当にいい思い出になりました。式のコンセプトは“帰る場所”だったけど、ここからは家庭という“夫が安心して帰れる場所”をつくっていきたいです」
2. 当日のウエディングドレス&お色直しのカラードレスを公開!
Wedding Dress
「着た瞬間にピンときた」という運命のドレスは、体に沿うカーヴィーなマーメイドシルエットとバックにあしらわれたリボンの揺れ感のギャップが印象的な一着。伸びやかに広がるロングトレーンもあいまって、主役にふさわしい特別な装いに。
「初めてお仕事でウエディングドレスを着たのがマーメイドシルエットのもので、そのときの高揚感がずっと忘れられず“もし自分が結婚式をするならマーメイドを着たいな”と思っていて。選んだドレスは、前から見ると装飾が少なくシンプルなデザインなのですが、後ろのリボンが大胆でそのギャップに惹かれました。リボンが引き立つよう、ベールはショート丈に」
Color Dress
すべらかな光沢感あふれるシャンパンベージュのドレス。裾にかけて何層にも重なる生地が歩くたびにふわりと揺れ、目を奪われるヒロインスタイルに。
式場の提携ドレスショップに行ったとき、まずときめきを感じたのはベージュ系のドレス。ブーケの色が彩り豊かになるとわかっていたので、お花が引き立つようベーシックなカラーにしました。オフショル袖は取り外しできる仕様で、実は当日の朝までつけるか、外すかを迷っていたんです。結果的に、くしゅくしゅした袖のおかげで生地のツヤ感を存分に楽しむことができ、ゲストからも好評でした
3. 式の打ち合わせ、結婚指輪選び…結婚式当日までにやったこと
プランナーさんとの打ち合わせは毎回真剣!
「プランナーさんとの打ち合わせは毎回数時間に及び、くたくたになったのもいい思い出(笑)。特に式のコンセプトを決めた日は、自分の人生を振り返りながら進めたので、時間がかかったかな。でもこのとき丁寧にヒアリングしてもらえたおかげで、式のイメージが固まりました」
アプリを駆使して自作したペーパーアイテムも
「エスコートカードやプロフィールブックは、アプリ『Canva』を使って一から自分でデザイン。紙選びは画材屋さんに足を運ぶなど、理想のものを選びました。アイディアはInstagramを見て収集」
結婚指輪選びにもこだわりが!
「夫婦そろって“和”が好きなので、結婚指輪は日本発のブランド『NIWAKA』に。私が選んだピンクゴールドの指輪には“せせらぎ”という名前がついていて、せせらぎのように二人で同じ方向を向き穏やかに過ごしていけたらと思います」
夫は同ブランドの別デザインに
運命のドレスは納得がいくまで吟味
「お色直しのカラードレスは2着しか試着しませんでしたが、ウエディングドレスは提携のドレスショップ以外でも探しました。ドレスは写真にもゲストの印象にも残るものだからこそ迷ってしまって。夫が一緒に来てくれたときは“どっちがいいかな?”と意見を聞いてみたことも」
試着したドレスは全部で約8着!
ピラティスに通い、“天使の羽”トレーニング
「結婚式前の1カ月間は、週に2~3回のぺースでピラティスへ。ドレスは2着とも背中があいているデザインだったので、肩甲骨をきれいに出すメニューを中心に。おかげで、いわゆる“天使の羽”がしっかり出た状態で当日を迎えられました!」
撮影/三瓶康友 取材・原文/吉川由希子(インタビュー) ※BAILA2025年2・3月合併号掲載