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【私を変える新しい休み方】休み方を変えて人生が豊かになった女性たち総特集

毎日仕事をしているとそれだけで、心も体もいっぱいいっぱいになっていることはない? きっと今、私たちに必要なのは“休み方”改革。自分の中の優先順位を変えることで笑顔の比率が増えた人のルポを総特集!

目次

  1. 1.ライターの長田杏奈さんから働く読者に向けてメッセージ
  2. 2.【私のベストな休み方】ヨガでオンオフの切り替え上手に
  3. 3.【私のベストな休み方】キャンプで完全リフレッシュ!
  4. 4.【私のベストな休み方】好きなものに囲まれおうち時間が充実
  5. 5.【私のベストな休み方】パラリーガルとネイリストを兼務
  6. 6.【私のベストな休み方】暗闇ボクシングにハマって趣味の時間優先に
  7. 7.【働く私たちの休み方のリアル】BAILA読者アンケート

1.ライターの長田杏奈さんから働く読者に向けてメッセージ

長田杏奈

ライター

長田杏奈


BAILAをはじめ、雑誌やwebで美容やフェムケアにまつわる記事、インタビューを手がける。著書に『美容は自尊心の筋トレ』(Pヴァイン)、責任編集に『エトセトラ VOL.3 私の私による私のための身体』(エトセトラブックス)。

「ちゃんと休む」から始める、持続可能な私と社会

佐藤晴美

大人が「ちゃんと休む」には、肩の力を抜くこと、そしてちょっとの勇気が必要だ。

なぜなら、これまでの社会では与えられた役割をテキパキとこなす人、求められる成果を上げる人が称賛される一方で、ちゃんと休んでもあまり褒めてもらえない。

全力で努力したり生産性を上げるノウハウはあふれているのに、休む方法を教わるチャンスだって少ない。

だから、せっかくの毎日が義務と任務で埋めつくされないよう、大切な自分を守る一線を引くには、流れるプールを逆行するような圧や罪悪感をスルッと振り払う、合気道のような勇気がいる。心と体の声に耳を傾けてまず休むこと。

そして、「私がいないと回らない」場所は、ゆるやかにでも「私がいなくても大丈夫」な状態にシフトするよう促すこと。

そういうカラッとした割り切りと距離感が、持続可能な私と社会を育む。ここらでゆるっと、新しい休み方の話をしよう。

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2.【私のベストな休み方】ヨガでオンオフの切り替え上手に

「ヨガを学んでオンオフの切り替え上手に。心に余裕ができました」スーパーバイラーズ臼居実優さん(役員秘書)

臼居実優さん(役員秘書)

気をつかうのに一人は嫌。オンモードが続いた結果、心体ともに疲れきっていました

昔から八方美人というか、他人に合わせちゃう性格で。休日は相手任せで過ごしていた私に、自分のために休むことの大切さを教えてくれたのがヨガでした。デスクワークでなまった体を改善するためにホットヨガへ通ううち、より本格的に学びたくなって訪れた現在のスタジオが、運命を感じるほどハマったんです。週末のメインイベントとしてレッスンの時間をベースに予定を組むようになったら、前日は早く帰り、はまらない誘いは断るようになり、その結果でできた一人の時間が衝撃的に快適で……!

週末は寂しさから必ず人と過ごしていたのですが、気心が知れた相手にも気をつかってしまう私は、まったく休めていなかったと気づきました。きちんと休むと仕事もはかどり、オンオフのメリハリをつける効果を実感。“時間を決めると時間ができる”というヨガ哲学を実践することで、現在はフルタイムの仕事とNPO法人のボランティア、週4回のヨガレッスンをこなしながら食事会や一人の時間も維持しています。

休むことによるいい変化は伝えきれぬほどありますが、いちばんは心に余裕が生まれたこと完璧じゃない自分を受け入れたら人にも優しくなり、生きやすくなりました。朝晩10分の瞑想をするだけで頭と心がすっきり整い、寝起きがよくなるのでおすすめです!

筋肉がついて代謝が上昇。 体のラインがきれいに なった!と褒められます♪

筋肉がついて代謝が上昇。体のラインがきれいになった!と褒められます♪

3.【私のベストな休み方】キャンプで完全リフレッシュ!

「キャンプで完全リフレッシュ!プラン立てや道具集めなど日々の暮らしも彩りました」長谷川景子さん(エステティシャン)

長谷川景子さん(エステティシャン)

早寝早起きが定着して健康的に。パートナーとの絆も深まり一石二鳥!

キャンプ歴は2年弱。イベント系の仕事をしているパートナーがコロナ禍に休みが増え、車の免許を取得したことがきっかけでした。練習を兼ねたドライブ小旅行で、グランピング施設に宿泊。大自然の中でBBQをしたら、想像以上に楽しかったんです! 当時は外食などが限られていたこともあり、キャンプデートが定着。最初はレンタルできる施設を巡りながら少しずつ道具を購入し、今ではほぼフルセットがそろいました。

キャンプの魅力はなんといっても開放感大自然の中で食事をして、星空を眺めながらぼーっとして……朝日で目覚めたときには、ばっちりリフレッシュ完了。テントも幼い頃に夢見た秘密基地のようで、何度泊まってもワクワクするんですよ。人気のキャンプ場は2〜3カ月前に予約するため、次の楽しみが絶えず、日々の励みになっています。

昔は前日に深夜まで飲んで休みを一日中寝て過ごすことも少なくなかったのですが(笑)、キャンプへ行くようになったおかげで早寝早起きが定着パートナーとも共通の趣味ができて絆が深まりました。キャンプに行かない日も道具を探しに行ったり、道中にある美味しいお店を検索したり、話題が絶えません。ちなみにいちばんのお気に入りは、南伊豆にある夕日ヶ丘キャンプ場。海を見渡す絶景が癒し度抜群なんです!

よく訪れるのは 千葉、茨城、静岡、山梨。 景色のよさを最重視!

よく訪れるのは千葉、茨城、静岡、山梨。景色のよさを最重視!

4.【私のベストな休み方】好きなものに囲まれおうち時間が充実

「好きなものに囲まれた心地よいおうち時間で休みが身近な存在になりました」浜村菜月さん(フォトグラファー)

浜村菜月さん(フォトグラファー)

これまで休まなきゃ!と意識したことはなかったのですが、趣味の海外旅行のために年数回は長期休暇を取り、それが癒しとモチベーションにつながっていました。だからコロナ禍で旅行ができなくなると休み方がわからず、味気ない日々が続くように。そんなとき同じマンション内で別の広い部屋が売りに出て、タイミングもよかったので思い切って住み替えをしたんです。前の部屋は自分でいちから考えてフルリノベするほど、もともと部屋の内装を考えることが大好き。今回の部屋は前オーナーによるリノベが素敵だったのでそれを生かしつつ愛猫の暮らしやすさを考慮してアレンジし、2020年の冬に完成しました。空間に余裕ができると開放感があるし、旅先で集めてきた雑貨などもたっぷり飾れて大満足! お気に入りのものに囲まれた空間はどんなホテルよりも居心地がよく、おうち時間が豊かになったんです。友人を招いて食事会をしたり、プランターの植え替えや剪定をしたり、テラスでぼーっとビールを飲んだり。手軽に癒しを得られる環境のおかげでこまめにリフレッシュできて、その結果より快適な空間づくりを心がける、といういいサイクルができました。電波が遮断される海外に比べてオンオフをつけづらい分、レタッチなどの作業時間をフレキシブルにしたのも効果的でしたね。食事会までに終わらなかったら早起きしよう、と脱ルーティン化したことで、休みがより身近な存在になりました。

レタッチ作業に疲れたら 愛猫まきゃべり(♂)と じゃれ合って小休憩♪

レタッチ作業に疲れたら愛猫まきゃべり(♂)とじゃれ合って小休憩♪

5.【私のベストな休み方】パラリーガルとネイリストを兼務

「休日を使い憧れだったネイリストに! 毎日がぐっと充実しました」髙野小百合さん(法律事務所勤務)

髙野小百合さん(法律事務所勤務)

本職はパラリーガルとして、弁護士事務所で働いています。5年前に結婚した夫が転勤族で、全国どこでも働けるよう手に職をつけたいと思うように。学生の頃から大好きだったネイルを学んでみようと学校へ通ったところ、想像以上に楽しかったんです

パラリーガルの仕事は好きだけどネイルももっと極めたい、そんな想いを職場に伝えたところダブルワークの許可が下りて。

皆さんに協力いただき、平日1〜2日と休日を使ってネイリストとして働くようになりました。10年以上を同じ環境で働いていたので、新しい職場はすごく刺激的でした。ネイルの技術に限らず、接客や仕事の段取りなど、パラリーガルとは違ったスキルを習得できたり、お客さまの喜びをダイレクトに感じられたり。徐々にですが、成長を実感できるのが嬉しいですね。

体力面を心配していただくことが多いのですが、好きなことなのでまったく苦じゃなく、ダラダラ過ごす休日よりも断然充実感があります。休日が減ったため、夫と日程を合わせて必ず一緒に過ごすようになったこともいい変化のひとつ。人間関係もぐんと広がり、表情まで明るくなった気が♪

接客外の時間は新しいデザインを考えています

「BLEND 広尾」に勤務。接客外の時間は新しいデザインを考えています

6.【私のベストな休み方】暗闇ボクシングにハマって趣味の時間優先に

「フリーランスだからこそ“趣味の時間”を軸に緻密にスケジュール管理!」菊池美里さん(フリーライター)

菊池美里さん(フリーライター)

フリーランスは休みが決まっていない故に、働こうと思えばとことん働けてしまうんです。私は激務が続くと持病のヘルニアが悪化し、精神的にも余裕がなくなるので、こまめな休みが必要不可欠。

週末や祝日には極力仕事を入れない、入稿日は原稿に専念するために打ち合わせを避ける、ひと月のキャパを定めてそれを超えたら勇気をもって仕事を断る、などのほか、健康管理に欠かせない運動の予定も手帳に明記。それらのルールをもとに、念入りなスケジュール管理を行っています。そんなルーティンが完成したのは、暗闇ボクシング「b-monster」にハマったのがきっかけです。爆音の音楽とともにパンチを打つと嫌なことが忘れられて、体にも精神にも欠かせない存在に。レッスンに効率よく行くために予定を調整した結果、自然とオンオフのメリハリがついたんです

さらに体が引き締まり、肌が改善されたりといい変化ずくめですが最も驚いたのは、長年の日課だった寝る前のビールを欲さなくなったこと。あらためて考えると、買い物も吟味するようになったし、つきあいの飲み会も行かなくなっていた。心身ともに満たされたら惰性がそぎ落とされて、本当に好きなものや人に囲まれていました!

お気に入りのウェアでモチベーションも消費カロリーもUP♡

お気に入りのウェアでモチベーションも消費カロリーもUP♡

7.【働く私たちの休み方のリアル】BAILA読者アンケート

Q.今、あなたは充分に休息を取れていると感じますか?

今、あなたは充分に休息を 取れていると感じますか?

【2022年1月7日〜1月12日、BAILAメルマガ会員にアンケート。29〜42歳の164人が回答】

みんな最近、休めてますか?

休めていると答えた人47%、休めていないと答えた人53%。その理由&過ごし方について、様々な声が集まりました。

【休めてます】

「何もしない日」を意識的に、定期的につくれると、休めているなと感じます(秘書・32歳)

朝起きて窓を開け、朝ごはんをしっかり食べると気持ちいい!(事務・34歳)

一日に1時間、無理やりにでも一人で過ごす時間をつくることが息抜きに(ライター・32歳)

美味しいコーヒーを何も考えずに飲むと、仕事中でもほっとひと息つける(団体職員・31歳)

趣味のパン作りのためにまとまった時間が取れたときは、充実した休みになります(薬品卸営業・35歳)

ストレッチなど、自分の体に必要なケアをすると休んだ気に。心も満たされる(事務・35歳)

コロナ禍で時差出勤やテレワークがOKになり、満員電車から解放されて大分気持ちが休まるようになった(商社営業・34歳)

休みの日でも平日と同じ時間に寝て起きるとすっきり休まる(公務員・33歳)

たまに午前半休を取って、好きな喫茶店でモーニングをするのが大切な休息時間(会社員・31歳)

深夜まで働くことをやめました(小売業・33歳)


【休めてません】

リモートワークでオンオフの切り替えが難しく、疲れやすくなった(IT系・38歳)

仕事の日は気持ちが驚くほど憂うつで、土日だけじゃ休みが足りない…(会社員・31歳)

自由に出かけたりできず、気分転換がしにくい。家で無駄にテレビを見ています…(事務・35歳)

だらだらSNSを見てしまい、気がついたら外が暗くなっています(コールセンター・31歳)

寝て体力回復したあと、たまった家事をしたら土日なんてすぐ終わる(事務・34歳)

休日起きたら昼、絶望! 罪悪感もあるし体も重たい(デザイン系・38歳)

常に眠気がつきまとっているのに、いざベッドに入ると眠れない(医療事務・38歳)

休日も仕事のことを考えてしまう。夢でも仕事しています(メーカー営業・33歳)

寝ても寝ても疲れが取れない!何の気力もわかない(事務・37歳)

Q.日頃、疲れを感じていますか?

今、あなたは充分に休息を 取れていると感じますか?

【2022年1月7日〜1月12日、BAILAメルマガ会員にアンケート。29〜42歳の164人が回答】

Q.どの部位に疲れを感じますか?

どの部位に 疲れを感じますか?

Q.平均的な就寝時間は?

平均的な就寝時間は?

Q.平均的な起床時間は?

平均的な起床時間は?

Q.質のいい睡眠をとれている実感はありますか?

質のいい睡眠をとれている実感はありますか?

Q.寝る直前まで、スマホやPCなどのデジタルデバイスを使用することはありますか?

寝る直前まで、スマホやPCなどのデジタルデバイスを使用することはありますか?

Q.有給休暇は取りやすいですか?

有給休暇は 取りやすいですか?

体が疲れていたら、心が休む余裕は生まれない!

休息できているという声には、以前紹介したように「何かを変えた」や「何かを始めた」という人が目立つ。一方、休めていない人は「だらだら過ごし、それがさらに罪悪感を生む」という悪循環に陥っている声が多数。そもそも、体が疲れすぎていて「何かを変える・始める」体力が残っていない印象も見受けられる。働きながら心をリフレッシュをする時間をつくり出すためには、それをするだけの余裕が体にも必要。仕事を頑張る私たちは、まず体そのものを休めることが必要かも?

撮影/枦木 功、nae. ヘア&メイク/北原 果〈KiKi inc.〉 スタイリスト/門馬ちひろ モデル/佐藤晴美  取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2022年3月号掲載

BAILA2022年3月号は「私を変える新しい休み方」を大特集。@BAILAでも順次紹介予定なのでお楽しみに。

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