BAILA世代が知っておきたいニュースキーワードをクイズ形式でご紹介。今回のお題は「ダイバーシティ」。おうち時間が増えている今知っているようで知らない時事ワードの意味をアップデートして、グローバルに視野を広げてみませんか?
第2回目の問題は「ダイバーシティ」。
第1回目で取り上げたSDGsの広がりによって、最近ますます企業の取り組みが重要視されているワード。あなたはちゃんと説明できますか?
【答えはこちら!】
“ダイバーシティを直訳すれば「多様性」。企業経営に当てはめれば、様々な価値観を持ち、働き方が異なる従業員が共存できる企業がダイバーシティを備えた組織だといえる。”
「日経キーワード2020-2021」より引用
「ダイバーシティ」の考え方は、1960年代にアメリカで生まれ、日本でも90年代から広まりました。近年、グローバル化やSDGsの拡大などによる環境や社会貢献への高まりからさらに重要視され、企業が、性別、年齢、国籍、障がいの有無、宗教、価値観などの多様性だけでなくキャリアや経験、働き方なども含めた多様な人材を活かし、その特性を生かしていきいきと働くことのできる環境を整えることで、新たな価値の創造や生産性の向上、競争力強化につなげる「ダイバーシティ経営」が推進されています。
「ダイバーシティ」、日本ではどんな取り組みがされている?
少子高齢化による労働力不足の深刻化が予想される日本にとっても、ダイバーシティの推進は不可欠。経済産業省がダイバーシティ経営に取り組む企業を表彰する「新・ダイバーシティ経営企業100選」を選定して先進事例を広く発信するなど、政府と民間企業が連携して、働き方改革をはじめ多様な人材の活躍推進に取り組んでいます。たとえば、経済産業省では、ダイバーシティ経営に取り組む企業「新・ダイバーシティ経営企業100選」や女性活躍推進に優れた上場企業「なでしこ銘柄」を選定し、先進事例として紹介。法律面では、70歳までの就業機会の確保を企業に努力義務とする改正高齢者雇用安定法などの改正法が今春成立し、2021年4月から適用されることが決まっています。
私たち一人一人が日常生活のなかで周囲のさまざまな価値観を受け入れて認め合い、違いを活かしながら社会に貢献してくことができたら素敵ですね。
取材・文/佐久間知子