今年は年末に向け、ますます宅飲みが増える予感☆ どんなお酒を、どんな料理に合わせるかで、おいしさも魅力も無限大に広がる! 定番のビール、ワイン、日本酒に合わせたレシピを、食べるのが好き、お酒も大好きなツレヅレハナコさんに教わりました。
強靭な胃袋を持つ女性編集者。お酒と、お酒に合う料理への愛にまみれたインスタグラムが人気。アカウントは@turehana1。最新刊は『女ひとり、家を建てる』(河出書房新社)。
1.クラフトビールで宅飲みするときのおつまみレシピ3品
“とりあえず生”はもう卒業。豊かな味のクラフトビールはシャキッ、カリッ、ジュワッ…食感よくパンチのある料理と相性◎。口の中がキラキラする!
①【大根ハーブサラダ】口当たりよくさわやかなピルスナービールで乾杯!
旬の大根はぜひ生のままで。ハーブを加えて香りよく
●材料(2人分)
大根……6㎝分
ハム……2枚
イタリアンパセリ……8本
[ドレッシング]
レモン汁……1個分
しょうゆ……大さじ1
オリーブ油……大さじ1
●作り方
①大根はスライサーで繊維に沿ってスライスし、さらにせん切りにする。氷水に5分ほどつけてぱりっとさせる。ハムは半分に切り、5㎜幅に切る。イタリアンパセリは葉を3㎝長さに切る。器にドレッシングの材料を合わせる。
②水けをきった大根、ハム、イタリアンパセリを混ぜ、器に盛る。食べる直前にドレッシングをかけ、混ぜながら食べる。
②【山椒風味の揚げ焼きポテト】ほどよい苦みとパンチがあるIPAビールと相性◎
片栗粉をまぶせばますますクリスピー。山椒がアクセント
●材料(2人分)
じゃがいも……2個
片栗粉……適量
サラダ油……適量
塩、粉山椒……各適量
●作り方
①じゃがいもをよく洗い、皮ごとくし形切りにする。水に約5分さらし、キッチンペーパーで水けをふく。ポリ袋に片栗粉、じゃがいもを入れてよく振る。
②フライパンにサラダ油を底から1㎝入れて180℃に熱する。じゃがいもについた余分な片栗粉をはたいて並べ入れ、菜箸で触れずに約3分揚げ焼きにする。
③まわりがカリッとしたら裏返し、2~3分揚げ焼きにする。竹串がすっと通るようになったら油をきり、塩と粉山椒をふる。
③【手羽先のナンプラーはちみつ焼き】コクと深みが魅力のスタウトビールとペアリング
ほんのり甘くて食欲をそそる汁に漬け、焼くだけ!
●材料(2人分)
鶏手羽先……8本
ししとう……6本
[漬け汁]
ナンプラー……大さじ2
しょうゆ……大さじ1
はちみつ……大さじ1
にんにくのすりおろし……少々
●作り方
①鶏肉は、食べやすくするため、関節に包丁の根元を当てて切り落とし、骨のわきに切れ目を入れる。
②保存袋に漬け汁の材料を入れ、①の鶏肉とししとうを入れてかるくもみ、30分以上おく。
③鶏肉を魚焼きグリルかフライパンで7~8分色よく焼く。途中5分ほどたったらししとうを加え、同様に焼く。
2.ワインで宅飲みするときの前菜&メインレシピ3品
ワインはハーブやスパイスの香りたちと好相性。普段の食事や和の食材が中心のメニューでも、それをからませることで一気に寄り添います。
①【春菊と干物の黒酢サラダ】春菊の華やかな香りと果実味強めの白ワインの調和にうっとり
シャキシャキの春菊に 心躍る。パクチーや ルッコラでも
●材料(2人分)
あじの干物……1枚
春菊……1/2束
赤たまねぎ……1/8個
白いりごま……適量
[黒酢ドレッシング]
しょうゆ……大さじ1
黒酢(または米酢)……大さじ1
ごま油……大さじ1/2
赤唐辛子の輪切り……2本分
しょうがのすりおろし……少々
●作り方
①干物は焼いて、骨と皮を取り除いたら大きめにほぐす。春菊の葉を摘む。茎は小口切りにする。赤たまねぎは薄切りにする。
②ボウルにドレッシングの材料を混ぜ、干物と春菊の茎を入れて混ぜる。食べる直前に葉と赤たまねぎを加え、さっと混ぜて器に盛り、ごまをふる。
②【温野菜のアンチョビマヨネーズ】ペアリングさせるのは重めの白かロゼワイン!
アンチョビやパセリを加えたソースがワインとよく合う♡
●材料(2人分)
にんじん……1/2個
カリフラワー……1/6個
かぼちゃ……1/10個
いんげん……4本
[アンチョビマヨネーズ]
マヨネーズ……大さじ4
アンチョビ……3枚
パセリのみじん切り……大さじ1
にんにくのすりおろし……少々
●作り方
①野菜はそれぞれ処理をしたら一口大に切り、電子レンジで加熱するか、蒸し器で竹串がすっと通るまで蒸す。
②アンチョビマヨネーズの材料を器に入れて混ぜる。
③お皿に①の温野菜を盛り、②を添える。
③【ゴルゴンゾーラときのこのリゾット】しっかりした渋めの赤ワインと発酵チーズが溶け合う
なんてコク深い♡ 炊いたご飯でできる 秋色リゾット
●材料(2人分)
ゴルゴンゾーラチーズ……40g
マッシュルーム……2個
玉ねぎ……1/4個
ベーコン……1/2枚
にんにくのみじん切り……1かけ分
塩、こしょう……各少々
ご飯……かるく茶碗2杯分
オリーブ油……小さじ1
パセリのみじん切り……適量
●作り方
①ゴルゴンゾーラはかるくほぐす。マッシュルーム、玉ねぎ、ベーコンはみじん切りにする。
②冷たいフライパンにオリーブ油とにんにくを入れて香りが出るまで炒める。ベーコンを入れて中火にかけ、玉ねぎを加えて塩、こしょうをふり、透き通るまで炒める。マッシュルームを加え、しんなりしたら水200㎖を加えて沸かす。
③ゴルゴンゾーラを入れて溶かし、ご飯を加える。全体にとろりとしてきたら、器に盛り、パセリをふる。
柔軟な発想で酒造りを行う酒蔵が増えたことで、華やかでフルーティな銘柄も豊富に。その魅力をゆっくり堪能できるおつまみがぴったり。
①【豚とピーマンのバターポン酢炒め】フィットするのは、食中酒にぴったりな純米吟醸
ポン酢とバターが最高の調味料に。うまみが爆発☆
●材料(2人分)
豚肩ロース薄切り肉……120g
[下味] 酒……大さじ1
片栗粉……小さじ1/2
塩……少々
玉ねぎ……1/4個
ピーマン……2個
サラダ油……大さじ1/2
ポン酢……大さじ2
バター……5g
●作り方
①豚肉はボウルに入れ、下味をもみ込む。玉ねぎは薄切り、ピーマンは乱切りにする。
②フライパンに半量のサラダ油を加えて中火で熱し、玉ねぎ、ピーマンを入れて約3分炒める。しんなりしたらバットに取り出す。
③同じフライパンに残りのサラダ油を入れ、肉を広げ、入れる。焼き目をつけ、両面焼けたら野菜を戻し入れ、バター、ポン酢を加えてさっと混ぜ、器に盛る。
②【厚揚げのねぎみそ焼き】濃厚でとろっ。米のうまみを凝縮したにごり酒を
ねぎたっぷりの滋味豊かなみそをのせて食べごたえUP
●材料(2人分)
厚揚げ……1丁
ねぎのみじん切り……5㎝分
みそ……大さじ1
みりん……大さじ1/2
青じそのせん切り……3枚分
●作り方
①ねぎは器に入れ、みそとみりんを混ぜ、ねぎみそを作る。②厚揚げは4等分し、オーブントースターか魚焼きグリルで1~2分焼く。①のねぎみそを等分にしてのせ、焼き目がつくまで焼く。器に盛り、青じそをのせる。
③【ネバネバの焼きのりのせ】のりで包んでおつまみっぽく。純米吟醸がベスト
ネバネバ食材と温泉卵がおいしさのつなぎ役に!
●材料(2人分)
長いも……3㎝分
アボカド……1/2個
きゅうり……1/3本
白身の刺し身(鯛、ひらめなど)……計60g
温泉卵……1個
わさび、しょうゆ、オリーブ油、焼きのり ……各適量
●作り方
①長いも、アボカド、きゅうり、刺し身はすべて1㎝角に切って器に並べる。
②①に温泉卵をのせ、わさび、しょうゆ、オリーブ油をかけ、よく混ぜる。焼きのりを添え、くるんで食べる。
撮影/キッチンミノル スタイリスト/中里真理子 調理/ツレヅレハナコ 取材・文/広沢幸乃 構成/渡辺敦子〈BAILA〉 ※BAILA2020年12月号掲載