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【働く世代が読みたい本】#市川紗椰 さん推薦!“疲れた日にも読める本”3冊

モデル・タレントとして活躍中の市川紗椰さんは、今、どんなふうに読書とつきあっている? バイラ読者にぴったりの本とともに教えてもらいました!

市川紗椰さん

モデル・タレント

市川紗椰さん


1987年生まれ、愛知県出身。モデルのみならず、ラジオ、テレビ、広告などで幅広く活躍。バイラでは、自身が案内する『週末アートのトビラ』を好評連載中。ほか、ラジオ番組でレギュラーを務める。

続きが気になる瞬間が、本を読むタイミングだと思います

市川紗椰さん

市川紗椰さん推薦!「疲れた日にも読める本」

『恋文の技術』

『恋文の技術』
森見登美彦著
ポプラ文庫 869円
男子の純情が炸裂する、往復書簡の恋物語。「森見さんの描く男性は、賢いんだけどこじらせてる(笑)。この作品もですが、京都をテーマにした小説も多く、読むと旅行に行きたくなります」

『言葉にできない想いは本当にあるのか』

『言葉にできない想いは本当にあるのか』
いしわたり淳治著
筑摩書房 1540円
音楽、テレビ、広告など様々な媒体で、著者が目にした言葉について解説したコラム集。「決して難しい内容ではないのに、言語への感覚を刺激し、アンテナを高めてくれる一冊です」

『カラスの親指』

『カラスの親指』
道尾秀介著
講談社文庫 1034円
詐欺師として生きる中年二人組と、彼らを巡るミステリー。「シンプルに“次はどうなるの?”と、作品世界に没頭できる推理小説。頭を悩ませず、物語を読みたいというときにぴったり」

忙しい毎日だからこそ心が軽やかになる内容の本は大切かも

「いつも3冊ぐらいの本を、同時進行で読んでいます」という市川紗椰さん。

「電子書籍も愛用していますが、基本は紙で読むスタイルが主流。紙の本って持つと両手がふさがりますよね。だからほかのことができなくるし、内容に集中せざるを得ない(笑)。“読書をしてる”という感覚をいちばん味わえる気がするんです」

そんな市川さんがおすすめしてくれたのは、久しぶりに読書をするバイラ世代が、疲れた日にも気楽に読める3冊。

「重厚な世界観が広がって、“読んだぞ”という達成感がある本もそれはそれで魅力的ですが、日々の中で時間を見つけて本を読むとしたら、重い内容に引っぱられてしょんぼりしたくないなって(笑)。『恋文の技術』は20代の男女の恋物語ですが、往復書簡で進んでいく仕立てが魅力のひとつ。文章のやり取りだけでストーリーを味わえるのは、まさに読書ならではの醍醐味だし、ビジネスメールのやり取りに疲れている人こそ、ぜひゆったりと読んでほしい。森見登美彦さんの小説は言葉の選び方が秀逸すぎる。そして登場する人物はみんな優秀なのですが、頭がよすぎて何かと空回りしがちなところも笑いのツボなんです。『恋文の技術』は、そんな森見さんの“ライトな感覚”が詰まった小説だと思っていて。大きな学びがある話ではないかもしれないけれども、面白い友達に会ったような、軽やかな気持ちになれます

また「どこからでも読めて、著者の感覚が興味深い」とおすすめしてくれたのが、作詞家で音楽プロデューサーのいしわたり淳治さんの書いたコラム集。

「CMで流れていて気になった言葉、街頭インタビューの受け答えなどについて考察したものをまとめた一冊。どれも私たちの日常にあふれている言葉なのですが、いしわたりさんのフィルターを通して違和感を指摘されると不思議なものばかり。『“ギガ放題”ってなんだ?』『確かに“肉肉しい”って表現があるけど……実際にはどういうこと?』など、私自身もいっぱい発見がありました。仕事でプレゼンをしたり、キーワードを出す人にとっても、いいヒントがもらえそうな本です

さらに「あ~面白かった!と思える、ポップなミステリーならこれ!」と教えてくれたのが、『カラスの親指』。

「ミステリー小説というと、内容がシリアスすぎたり、登場人物や伏線を覚えて読まなきゃというイメージもあるかもしれないですよね。これは難しく考えることなく、すっと作品に入っていけます。いわゆる“どんでん返し”もありますが、そこまで怖くないので、怖いのが苦手な人も安心してください(笑)。ミステリーを読む面白さが詰まった作品なので、『カラスの親指』をきっかけに、作者の道尾秀介さんのほかの作品を深掘りしてもいいし、どんでん返し系の推理小説を極めてみようともなれるし……と、本を読む入り口を広げてくれると思います

無理だったら離脱も。大人ならではの、読書とのつきあい方

今、市川さん自身はこんな形で物語を楽しんでいるのだそう。

「犬の散歩中や寝る前はオーディオブックを使い、耳でお話を聴いています。電車や新幹線など移動中は紙の本が中心。聴きたいもの、読みたいものが多すぎて時間が足りません(笑)。続きが気になったときが私の読書タイムです」

そして、こんな意見も。

“なんか違う”と思ったら、撤退するのも大人の読書法。私も、そんな経験はたくさんあります! 読書は学校の宿題じゃないですから。ピンとこないドラマを離脱するのと同じような感覚でいいと思うんです。それに読む速度も自分のペースでいいですし。時間をかけて続きを読み進めるのも、味わい深いですよね」

シャツ¥30800・ジャンプスーツ¥53900/ボウルズ(ハイク) ピアス¥39600(O-KI)・リング¥24000(オヴ)/ロードス

撮影/財津裕也(人)、田村伊吹(物) ヘア&メイク/中村未幸 スタイリスト/福永いずみ 取材・原文/石井絵里 撮影協力/UTUWA ※BAILA2025年2・3月合併号掲載

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