鏡リュウジさんがひもとく、新たな星の世界へようこそ! 占星術では10の天体から運命をひもときます。そのうち、性格を知る上で特に重要なのが「太陽」と「月」。この二つの星から、どんなあなたが見えてくるのでしょうか…? 今回は、太陽星座「火」×月星座「水」の性格と行動アドバイスをご紹介。
太陽星座「火」×月星座「水」
大きく動く感情の力を信じ、人並外れたパワーを放つ激情家
何よりも主観を重視し、感情を大切にする人情派
「火」と「水」の力を合わせて得られるもの、それは蒸気です。小さなものではポットから出る湯気にすぎませんが、大きくなれば巨大な列車を動かし、人やものを遠くまで運んでいく力となります。あなたに備わっているのも、そうした強いエネルギー。しかも、心の内側を表す「水」のエレメントは、思い入れが強い対象に対して、より大きな力を生み出す原動力となるでしょう。
何事にも主観が優先されるため、興味のないことに対してはやや冷淡かもしれません。感情の浮き沈みによって決断を下すことが重なると、理論派とは対立しやすく、説得力を欠く場合も多くなるでしょう。
しかし一方で、親密な相手や興味を抱いたジャンルには労を惜しまず力を注ぎ、自分を犠牲にするのもいといません。
無味乾燥な目標に対しては意欲を持てませんが、誰かのために、あるいは自分の情熱のためなら野心を抱き、貪欲に頑張れるはずです。
堅実で穏やかなタイプとタッグを組めば、自身の情熱をうまくコントロールできるようになり、感情に振り回されることなく安定したパワーで前に進めるようになります。自分の気まぐれに対してコンプレックスを抱いたときは、落ち着いた個性を持つ人に助けを求めてみてください。
ただ、忘れずにいてほしいのは、そうして豊かに感情が動くことで得られるものも非常に多くあるという点です。素晴らしい創造力、大胆な行動力は、大きく感情を動かせるあなただからこそ持ち得る美点。小さな器にまとまらず、そこをはみ出す強さを愛し、大切にしてください。
WORK
支えてくれる人との出会いが運気を高めてくれる
組織の中にいるよりもフリーランスなど自由に働けるスタイルが向いています。勤める場合には、フラットな雰囲気で上下関係もあまり厳しくなく、のびのびと働ける会社を選ぶと水が合うでしょう。ピンチのときにさっと顔を出してくれる包容力がある、大らかな上司や先輩や、何かあっても動じない肝の据わった部下や後輩に巡り合うと、実力を発揮しやすくなるはずです。
LOVE
虚勢を張らず素直に。弱さも大切な魅力
強さともろさが同居しており、恋人に対しては起伏の激しさを見せるところがあります。しかし、それ以上の愛らしさとロマンチストな面が魅力となって、多くの人を惹きつけるでしょう。穏やかにいられれば確かに安定した恋ができますが、心の揺れそのものがあなたの愛の源。心のもろさを無理に抑えつけようとせず、それも自分と受け入れると恋が長続きするでしょう。
鏡さんの言葉のお守り
損をしたかなと思うくらいがちょうどいい。自分の中にある情熱を出し切った先に、求める希望がある。
『月と太陽でわかる性格事典 増補改訂版』
チャールズ&スージー・ハーヴェイ 共著 鏡リュウジ 監訳
&books(辰巳出版) 2970円
ネット書店で購入できます
原文/浅島尚美〈説話社〉 イラスト/IKULA ※BAILA2023年6月号掲載
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