「ハイライト&シェーディングが上手く使えない」「ブラウンパレットから卒業できない」「マットリップを使うと唇カサカサ・・・」。そんなBAILA世代が抱えるメイク悩みについてメイクアップアーティストの吉川康雄さんがアンサー! NYで活躍している吉川さんだからこその新鮮な回答に目からうろこが落ちるかも!
![メイクアップアーティスト 吉川康雄さん](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/cb/cbd4c689-565a-4f09-90ad-e58e500ad4af.jpg)
メイクアップアーティスト 吉川康雄さん
その人本来のピュアな美しさを引き出すメイクで、世界的なセレブリティからも信頼される巨匠。著書に『生まれつき美人に見せる』(ダイヤモンド社)。
Q.アラサーのキラキラってイタい? 何歳までなら塗っていいの?
A.全然あり。光の当たる場所で、控えめに塗ろう
ラメもメタリックも全然あり! 大切なのは光の加減です。暗いところで塗ると、外に出て光に当たったときにギラギラしすぎてしまうことがあるので、明るいところで塗ってどんな仕上がりなのかチェックを。光の中で、控えめに塗るのが失敗しないポイントかな
![イプパレット](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/59/59d6079a-2a94-4cff-b14e-c2b29a0fb77d.jpg)
ビギナーはこんな上品カラーで取り入れて。イプノパレット 02 ¥6800/ランコム(2月7日発売)
![シャネルリップ](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/23/239fc1d4-ba2f-4fce-a951-0fca54f1d63e.jpg)
メタリックなアプリコットのリキッドシャドウ。オンブル プルミエール ラック 24 ¥3900/シャネル(1月3日発売)
![イヴサンローランリップ](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/57/57d39a28-574b-4654-b9ea-315aeaa676ac.jpg)
中央にグリッターをあしらったレッド。ルージュ ヴォリュプテ ロックシャイン 8 ¥4500/イヴ・サンローラン・ボーテ(2月5日発売)
Q.毛穴が気になって気になって…
A.毛穴はあるもの。消すことを目標にせず、健全な大きさを保つケアをしよう
毛穴はみんなにあるもの。なくそうと躍起になるより、なるべく育てないようなケアをすることが大切。毛穴を気にしてお粉をガンガンはたくと、余計に皮脂が出てしまうから逆効果。しっかり保湿をすることで、広がりにくい健康な状態を保ったほうが目立ちにくいんだ。
Q.眉や目もとの左右差が気になります。メイクで同じにするコツは?
A.左右対称とキレイは別もの。同じにしようとするより、違いをちょっと近づけるぐらいの気持ちで
左右差は、ほどよく無理がない範囲で合わせればよくて、無理に一緒にする必要はありません。だって、左右対称とキレイは別ものだから。まずは、左右が同じじゃなきゃダメなんだという発想から少しでも自由になって。違いすぎたらちょっと近づければいいんだ。
Q.ギャルっぽさが抜けません
A.いらないものをいっぱい使いすぎてるのかも。肌をキラキラさせるのもやめよう
ギャルっぽく見えてしまう人は、肌づくりにパールやラメを多用してキラッキラさせていることが多いかな。ツヤ肌をつくるなら、パールやラメではなく、潤いのツヤに切り替えて。使うアイテム数を減らして、引き算メイクに挑戦すると、シックなイメージに近づけるはず。
Q.アイライン、キレイにはね上げるには?
![アイラインはね上げ](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/01/019bf6cc-6be9-4f7d-ae19-97594aa456a1.jpg)
A.目じりの延長線上を綿棒でぬぐう
きれいなはね上げラインは、「下がって上がる」ラインのたるみをつくらないのがポイント。僕がよく使うテクニックは、目じりのラインの延長線上を綿棒でスッとぬぐう方法。ラインの無駄なたるみをオフすることで、キュンときれいに上がった目じりに仕上がります。
Q.マットリップは唇がカサカサにひび割れる!
A.マットとは、そういうもの。ソフトマットリップを選ぶかツヤ控えめのバームを仕込もう
マットな口紅はどうしても顔料が多くなるから、唇のあるべき油分を吸い取ってしまうものが多いのは仕方ないんだ。塗る前にツヤ控えめのバームで保湿をしておくことと、唇の潤いを奪わないソフトマットな質感のものを厳選することでだいぶ違ってくるはず。
![クレ・ド・ポー ボーテ](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/ba/ba658961-973d-4fe8-ab68-a4469f03db81.jpg)
カシミヤのようなしなやかタッチ。ルージュアレーブル カシミア 103 ¥6600(1月21日限定発売)/クレ・ド・ポー ボーテ
![SUQQU](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/3b/3bd23b3c-beb3-411e-88dd-974d819078b6.jpg)
光沢をたたえた、乾き知らずのソフトマットリップ。バイブラント リッチ リップスティック 08 ¥5000/SUQQU(1月10日発売)
![RMK Division](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/e3/e3b9c8da-b15c-41dc-9707-f4cc2058f3fb.jpg)
潤いをたたえた軽やかな塗り心地。RMK リップスティック コンフォート エアリーシャイン 14 ¥3500/RMK Division(1月3日発売)
Q.ハイライトとシェーディングが使いこなせません
A.本来、光と影は動くもの。ツヤ肌にすれば、どちらもいらないよ
マットな肌にしたときは、陰影がなくなるからハイライ トやシェーディングが必要かもしれない。うまく使いこなせないなら、ツヤ肌に仕上げれば自動的に立体感が出るから、使わなくてすむよ。そもそも、光も影も動きによって位置が変わるもの。無理に足さなくていいんだ。
Q.アイテープがやめられない
A.一重より二重のほうがいいっていう考え方自体をなくしたいな
僕は、すべての目は美しいと思うんです。だ から、一重より二重のほうが美しいという考え方自体をなくしたい。やめたい気持ちがあるのに、どうしてもやめられないなら、セラピストに相談をし、心理面からアプローチしてみるのもおすすめ。
Q.眉が不毛地帯で、自然に描けません
A.線を描こうとしないこと。外側をぼかし「生えぎわ」を再現しよう
ペンシルでガーガーッと線を描くと人工的でマンガチッ クな顔に。軟らかな芯のペンシルやパウダーで毛の影をやわらかく描くように形を決め、スクリューブラシでアウトラインをしっかりとぼかして。地肌が透けて見える眉毛の生えぎわを再現することで、自然な印象に。
Q.夕方までツヤ肌を保つには?
![バームでオイルオン](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/a0/a063c9c8-9912-4006-9b49-3c28d866d175.jpg)
A.バームで、オイル・オン!
オイルベースのファンデーションを選ぶと、ツヤが長もちしやすいんだ。あとは、バームで上から足してあげるのがいちばん早いし、保湿にもなって一石二鳥。指の腹に少量をとって頬の高い位置を中心にトントンとなじませて。僕も、撮影中に何度も足しているよ。
Q.透明感と品が欲しいんです!
A.透明感は化粧膜を感じさせない肌、品は「媚び」や「欲」を内に収めることで宿る
透明感があるというのは、化粧感がないということ。生まれつききれいな肌に見えるような、ベースメイクを工夫すると近道です。可愛くなりたい! 若く見えたい!というエネルギーや欲望がこれ見よがしに外に出てなくて、内に収まっていると品よく見えやすいんじゃないかな。
Q.結局、ブラウンパレットから卒業できません
A.いつものブラウンにカラーシャドウを混ぜたり、重ねてみて
いつものブラウンに、ちょっとだけカラーシャドウを混ぜたり足したりするところから始めてみて。ピンクやオレンジを足せばほんのり温かく、ペールブルーやラベンダーを重ねたらほんのりアイシーに。だんだんとブラウンを薄く、カラーを濃くすれば使い慣れるはず。
![パルファン・クリスチャン・ディオール](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/42/4258584a-d835-44fc-ad67-57922d805c1e.jpg)
プレイフルなカラーパレット。サンク クルール〈グロウバイブス〉167 ¥7800/パルファン・クリスチャン・ディオール(1月1日限定発売)
![アンプリチュード](https://img-baila.hpplus.jp/common/large/image/a0/a06ced7c-ad4d-4f24-b752-a66c36670492.jpg)
スモーキーなパープル。ヌーディスプリングカラー フォーアイズ 02 ¥6300/アンプリチュード(1月23日限定発売)
撮影/嶌原佑矢(人)、久々江満(物) ヘア/shuco〈3rd〉 メイク/吉川康雄 スタイリスト/辻村真理 モデル/宮本茉由 取材・原文/長田杏奈 ※BAILA2020年1月号掲載