【新色メイクでTシャツのまま秋っぽい顔に〈まとめ〉】ワンポイントの新色メイクで印象チェンジ！

9月に突入とはいえ、まだまだ暑さが残る今日この頃。装いはＴシャツのまま秋の気配をまとうなら、旬なコスメの力を借りて、メイクでアップデートを。

夏のムードが残るTシャツコーデには、目もとをマットな質感にチェンジし、秋にシフトを。選ぶのは、赤みのないベーシックなベージュパレット。黄みのあるマットなベージュでじんわり目もとを囲めば、重すぎないのに落ち着きのあるまなざしに。

まぶた全体に1の淡いマットベージュ（右上）をふわりとのせて土台をつくる。次に黄みベージュ（右下）をブラシにとり、アイホールと下まぶた全体に、ぐるりと囲むイメージで塗り広げる。ほんのり光を加えるように、黒目下だけにゴールドラメ（左上）をのせ、ブラウン（左下）を上まぶたのキワにライン状に重ねる

Ｔシャツ￥16500／エスストア（シー）　スカート￥38500／THE OUTNET カスタマーケア（アイリス＆インク）　チョーカーにしたネックレス￥25300・コードネックレス￥38500／リューク　リング￥20900／ザ・ウォール ショールーム（リー）

アンニュイなトーンの眉アイテムが今季も続々と登場。さりげない色みとすき間を残した仕上がりで、ハンサムな空気を眉に醸したら、同じくかすかに色を加える低温のアイラインで、秋の涼やかさを添えて。

まずbで眉毛を上向きにするところからスタート。ここで形作ると眉の抜けやすき間が生まれるので、全部を埋めないように1のモーヴブラウン（下段）をところどころにさしていく。眉頭や眉尻などの足りない部分はaのリキッドで描き足して。まぶたには何も塗らず、3のライナーで黒目上から目尻にラインを。この潔いシンプルさが鮮度を生むカギ

Ｔシャツ￥15400／エイトン青山（エイトン）　 チュールトップス￥17600／ニアー（ニアー ニッポン）　イヤカフ（右耳）￥31900／エドストローム オフィス（オール ブルース）　ピアス（左耳）￥23100／ビームス 六本木ヒルズ（ヒロタカ）　リング￥69300／ヒロタカ 表参道ヒルズ（ヒロタカ）

夏服×重めな目もとのコンビは、まだ暑さの残る初秋にこそ楽しみたい。今年注目のスモーキーアイは、引き算が成功のカギに。ざっくりとラフに指でのせるだけで、即秋の顔に。

難しそうに見えて、実はのせるだけでOKな簡単さも魅力。まず最初にaのピンクを指でサッとまぶたに仕込んだら、2のラメグレーを指にとってアイホールに重ねるように広げていく。さらに少量とり、二重幅に塗り重ねて単色で濃淡を。その指先に残ったものを、下まぶたのキワをなぞるように塗布すれば、スモーキーアイが完成

Ｔシャツ￥19800／ティーチ　デニム￥40700（トゥ エ モン トレゾア）・ピアス￥27500・ネックレス￥3960・リング￥30800（ボーニー）／エドストローム オフィス

トレンドカラーが生まれやすいリップは、どのシーズンも注目の的。いち早くトライするなら、この秋はぜひブラウンカラーを選ぶのがおすすめ。チョコレートのような濃密さとほろ苦さが、一瞬でTシャツ姿に秋の風を運んできてくれる。

リップが主役のメイクは、チークなども入れずに一点豪華な仕上がりがこなれ見えのポイント。またブラウンはダークな色みのため、輪郭ジャストに塗ると唇が小さめに見えがち。大胆にオーバー塗りを心がけて。1を使用し、直塗りでもブラシ塗りの場合でも、唇の山を平らに、輪郭からはみ出すように塗布を

ジャケット￥75900・パンツ￥33000・ニットキャミソール￥24200／ティースクエア プレスルーム（テラ）　Ｔシャツ￥18700・ベルト￥25300／エスストア（シー）　ネックレス￥97900／エドストローム オフィス（ボーニー）

メイク内では紹介しきれなかったけど、「これもいいよね～♡」という推しコスメについて、美容マニアな3人のおしゃべりを紹介！

佐川　チークって、なんとなく恥ずかしい感じがしちゃってヘア＆メイクでありながら自分にはもうしばらく塗ってなくて。

森山　おしゃれな人ほどそういう人多い気がするな～。ファッションのスタイリストさんとか！　チークって聞くとピンクとかオレンジとか、どこか可愛らしいイメージが先行する感じあるもんね。

渡辺　そそそ。私なんてナチュラルにほっぺたに赤みがあるから、いわゆるピンクとかコーラルとかだとハマりすぎちゃう。っていうときに、このぶどう色は新定番になりそうな予感！

森山　見た目的に「殴られた風にならない？」と不安に思う人もいるかもしれないけれど、そんなことないのよね～これが！

佐川　……あれ、今オサジ塗ってみたけど、すごいいいかも。緊張して赤くなった！みたいな感じじゃなくて、本当にさりげなく落ち着いた印象なのに血色よくなる。え、大人っぽい！ 　意外といいかも‼　っていうか、100年ぶりに塗ったかもってくらい久しぶりです（笑）。

渡辺　最近疲れが顔に出やすいなって感じるんだけど、このぶどう色って青みがかっているから、ほどよく透明感のある血色感になってくれてかなり助かる！

森山　そうかも～！　ルナソルもディオールも、頰にのせるとどれも透ける発色なのも使いやすくていいよね。私はチークって塗らないとテンション上がらないし楽しくなくなっちゃうんだけど、これは秋のスタメンに加えるの決定したわ。

渡辺　顔のやる気スイッチだね！（笑）

1.DIOR

2.OSAJI

「数年ぶりに塗ったチーク。大人っぽくていいかも！」ヘア＆メイク 佐川さん

3.LUNASOL

渡辺　これ、今季けっこう見かけるよね～。一瞬「どう塗るべき？」って迷いそうだけど、使いやすいってことなのかな？

佐川　アイパレットってつい組み合わせ方を考えてしまいがちだけど、絶対に数色塗らなきゃいけないものじゃないから、もっと気楽に向き合うのがいいと思うんですよね。何か一色を目尻にチョン！でもいいし、アイラインっぽく使ってもいいし。そういうアクセント的な使い方をするって考えたら、すごくお得なパレットだと思います。もちろん、組み合わせて使うのもアリですけどね。

森山　なるほど～、単色の集合体って考えると一気に手が出しやすいかも。ひとつで何度も美味しいパレットなわけだ。

渡辺　カラーものって下まぶたにさしたいタイプで、夏場はゴールドとかテラコッタ系が多めになるのね。でも、カーキとかグレーみたいな寒色に変えるだけで一気に秋の雰囲気になれるから、季節のメイクのハシゴになってくれそう。

佐川　確かに！　色が鮮やかすぎた場合は、淡いニュアンスカラーを上から重ねるとまろやかになるのでぜひ。

森山　それこそパレットのいいところ！

1.SUQQU

2.DIOR

「目もとにさす色を変えると秋顔へのスイッチも簡単」美容エディタ ー渡辺さん

3.CHANEL

森山　はい、大好物きました。最近ツヤ系の気分も復活してきたけど、塗るだけでこなれた雰囲気醸してくれるから、基本マットリップが定番なんだよね。この秋の乾かないベルベット質感が豊作なのは、かなり嬉しすぎる！

渡辺　わかる～‼　個人的にブリジット・バルドーが永遠のアイコンだもんで、このゲランみたいなマットで白みのあるベージュカラーが好きなんだけど、レトロ感も洒落感も出せて優秀すぎる。

佐川　スナイデルみたいな定番のベージュピンクでも、質感を変えるだけで顔の印象が刷新されるところもいい！

森山　プロのヘア＆メイクさん的には、どう塗るのがより今年っぽいの？

佐川　全体的にオーバーに塗るのが絶対おすすめ！　ドラマチックな印象になるし、アイメイクを多少しっかり盛ってもバランスがとりやすくなると思う。その分チークを抜くのがおすすめです！

渡辺　乾燥しそうって人には？

佐川　ツヤの少ないリップセラムを、唇の中心だけに重ねるのがいいかも‼

1.GUERLAIN

2.SNIDEL BEAUTY

「マットなのに湿度があるコスメの進化を実感!!」美容エディター森山さん

3.OPERA

佐川　カラーマスカラブーム、まだまだ続きますね～。しかもどのブランドも個性があって、かぶらないのがすごい。

森山　本当だね。マスク時代から本格的に人気に火がついた感あるけど、今季はすごくアンニュイ！　白って200色あるらしいけど、本当に色って無限にあるんだなってカラーマスカラで実感（笑）。

渡辺　アン ミカさん！　でも本当にそう。今季は彩度が低めな色が多いから、カラフルなのに秋の顔になりやすいのかも。いつだって下まつげに色をさしたい私には、すごく便利なアイテム。

佐川　大人の目もとにもなじみやすいところも魅力かも。上まつげに塗るなら、全部じゃなくてあえて毛先だけにちょんちょんって塗っても、まばたきのたびにニュアンスが生まれて可愛いですよ。

渡辺　確かに、カラーライナーくらいの感覚で使えばいいのかも。楽しいぞって自分で思える、自由な塗り方でね。

森山　その感覚大事だわ。ジルのピンクとか、ミルキーで可愛い～。

佐川　（オペラのブルーを下まぶたに塗り塗り……）わ、なじむ！　あと白目が澄んで見えるのはさすがブルーですね。

1.OPERA

2.JILL STUART  BEAUTY

3.ADDICTION

「ブラックニュアンスなパープル、おしゃれすぎない？」ヘア＆メイク佐川さん

森山　なんでだろう……。なんでこのタイミングでこんなにいっぱいメタリック系のネイルが登場してるんだろう⁉

佐川　多分だけど、大人もギャルになりたいんじゃないですか？

森山　あ～なるほど!!　Y2Kトレンド！

佐川　そうそう、こういうラメとかホロとか一周回って今またおしゃれ、みたいな。実際に全身のアクセントになるし。

渡辺　ネイルって小さい面積だからね、偏光の光の裏切り感ってどこかモードな空気感にも合うし。あと、セルフネイル派としては、こういうメタリック系ってザッと塗ってもムラがわかりにくくて、ごまかしがきくところもかなり気に入ってる（笑）。

森山　確かに！　あと、このパヤついてないシックな色みもいいよね!!

渡辺　まさにそれ！　ちょっと前の春夏まではユニコーン系だったけど。個人的には、エレガンス ラズル惹かれるな～。角度によって赤みとかブラウンに見える。

佐川　私はルナソルが特にお気に入り！　モーヴとグリーンの曖昧さが可愛いし、おしゃれ。ボトルで見るとひるむかもしれないけど、実は塗ると透け感があって上品。むしろオフィスにもいけると思う！

森山　確かに！　私はアンプリチュードが好き!!　こんなに素敵なブランドなのに、今季で終了って悲しすぎる（涙）。

渡辺　ラスト、指先でも堪能しとこう！

1.ELEGANCE RAZZLE

「角度によって赤みやブラウンに見えて好き♡」美容エディター渡辺さん

2.Amplitude

3.LUNASOL

撮影／大塚三鈴、さとうしんすけ（キリヌキ）　ヘア＆メイク／佐川理佳　スタイリスト／鈴木美智恵　モデル／比留川游　取材・原文／森山和子　構成／渡辺敦子　※BAILA2023年10月合併号掲載