ピリつく、乾く、かえって荒れる…30代の今こそ角質ケアを見直すべき! そこで、医師の山﨑まい子先生に、角質ケアの新セオリーを聞きました。コスメが進化し、不快感やトラブルナシでつるんとした美肌が手に入るように。今こそ新セオリーを学ぼう!
教えてくれたのは…
まいこホリスティック スキンクリニック
山﨑まいこ先生
対症療法にとどまらず、根本からエイジレスな美肌になる治療が評判。著書『美しい肌が生まれるところ』(ワニブックス)も人気。
【ケアの頻度】一発逆転よりコツコツ掃除! ルーティンワーク推奨
「角質ケアは掃除と同じ。汚れをため込んでからでは強い処方のものが必要になり、肌に負担をかけてしまいます。お掃除シートなどでこまめに掃除をするように、穏やかな角質ケアをコツコツ続ければ、つるんと美肌をキープできます」(山﨑先生)。今の角質ケアコスメは、“コツコツ掃除”に適したものが豊富。肌の調子に合わせ、下に紹介する効き目段階を参考に、週イチ、週2~3回、毎日と、マイペースでコツコツ掃除を行おう!
【ケアはいつする?】日焼け直後、敏感期はNG
肌が負けない3つのナイスタイミング
●夏の終わり
●生理直後
●朝より夜
「紫外線を浴び、古い角質がたまってゴワゴワとくすみがちな夏の終わりは、お掃除のしどきです。生理直後は肌が安定しているのでおすすめ。角質ケア後は、肌が少し無防備な状態になるので、行うなら朝より夜。直後に紫外線を浴びずにすみ、睡眠中に回復させることができます」(山﨑先生)。日焼け直後や生理前など、肌のゆらぎ期は避けて。
【使うのは?】効き目段階別、刺激レス角質ケアコスメ
コツコツ掃除に適しているのは、どんなコスメ? 「ルーティンワークにしてほしいので、肌に摩擦刺激がかからないものがいいですね。コットンによるふき取りや、粒子の硬いスクラブは、やり方によっては摩擦刺激になり、続けていくとトラブルの火種に。古い角質を、成分や剤型の力で浮かせたり、吸着したり、溶かしたりして取り除くものがおすすめです」(山﨑先生)。欲しい効き目に合わせて、下の3タイプから選ぼう!
酵素洗顔でやさしく毛穴すっきり
穏やかに古い角質を取り去るなら、酵素を利用。古い角質を肌に接着させているタンパク質を、酵素が分解。負担をかけずに浮かせてはがす。泡立ちで毛穴詰まりもすっきり!
泡立たない吸着系ジェルの洗顔でくすみ晴れ
進化したポリマー技術で古い角質を素早く吸着し、サッと洗い流すぷるぷるジェル。くすみを払い、潤いに満ちた透明肌に。いつもの洗顔料と置き換えるだけなので、時短にも。
酸系角質オフコスメでつるんと卵肌
サリチル酸やグリコール酸など、酸の力で古い角質をほどよく溶かす美容液タイプの角質ケア。お手入れに一品加えるだけで、自然とターンオーバーが促され、むき卵肌に。
“摩擦ダメ、絶対”
撮影/恩田はるみ(物)、細谷悠美(取材) イラスト/沼田光太郎 取材・原文/小田ユイコ ※BAILA2019年9月号掲載