興味はあるけどハードルが高い…。そんな美容医療初心者が抱える不安や疑問を解決！ 内科・皮膚科医の友利 新先生が本音で答えます。
内科・皮膚科医。美容クリニックに勤務。医師の視点から、役立つ美容情報や肌知識、コスメの魅力を発信。YouTube公式チャンネルで取り上げる情報は話題に。
「様々な肌悩みが露呈してくるバイラ世代は、進行させないためにも美容医療の力を借りると心強い。正しい知識を身につければ、怖くありません」
Q 何歳ぐらいから美容医療をスタートするべき？ 早く始めると、逆に年を取ったときにくずれだすと聞くので心配です
A 30代は始めどき
「美容医療には二つのパターンがあり、オペなどで整形をする美容外科と、美肌治療をメインとする美容皮膚科があります。美容外科は定期的なメンテナンスが必要な場合もありますが、美容皮膚科は症状を改善し、美しい肌を目指すことが目的。たとえばニキビに悩んでいる人はあとに残さない治療ができますし、コラーゲン生成を促し、肌の弾力を取り戻す治療も。年齢や肌悩みに応じた治療であれば、決して早すぎることはありません。様々な肌悩みが露呈してくる30代。これ以上進行させないためにも、予防的に取り入れてみては」（友利新先生）
Q どのくらいのペースで通えばいいですか？
A だいたい1カ月〜2カ月に1回、こまめなメンテナンスがカギに！
「新築の家が2軒あったとして、1軒はきちんと掃除をして、補修も欠かさず行っていました。片やもう1軒は、そのまま何もしないで放置していたとします。10年、20年たったときに、家の経年劣化の差はいかがでしょうか。それは肌にも言えること。定期的にドクターに肌を診てもらっておけば、肌の変化にもすぐに気づくことができるし、老化の進行も最小限に抑えることができるんです」（友利新先生）
Q ドクターが注目する、最新のおすすめ施術が知りたい
A ポテンツァ！！
「最新再生治療として注目されているのが、針からラジオ波を発生させ、毛穴やニキビあとの凹凸などと同時に、エイジング治療もできる最新機器『ポテンツァ』。この機器は、毛穴治療で難しいとされていた肝斑治療も同時に行えるのが特徴。肌のタイトニングやリフトアップ、ボリュームアップなど、悩みに応じて選択も可能。ダウンタイムも2日程度と、パワフルさと手軽さを兼ね備えたマルチケアマシンです」
Q 安いクリニックや最新マシーンに飛びつきがち
A 大事なのは、医師の必要な施術を見極める力とマシーンの設定です
「たとえばシミ治療の場合、レーザー治療は最新マシンがいいものとされがちですが、大事なのはレーザーの設定。この設定とは、医師がシミの色や大きさを診て、波長、スポット、強さなどの出力を変えること。その設定自体は、マシンどうこうというよりも、医師の腕とセンスがカギになります。だから、安さやマシンの名前だけに飛びつくのでなく、自分の肌に必要な治療法を選んでくれる医師とクリニックを選ぶようにしましょう。そのためには症例やSNS、クチコミなどをチェックするのがいいと思いますよ」
Q 美容医療の「かかりつけ医」を見つけたいのですが、情報が多すぎて…
A まずはドクターの美の基準をチェック！「やらなくてもいい」と止めてくれる医師かどうかもポイントです
「美意識って顔に出るので、女医さんでしたら先生の顔を見てください。男性のドクターでしたら、通っている方の顔や症例をチェック。そしてその美的センスが合う先生を選ぶのがいいでしょう。また、不必要な施術には“やらなくていい”と教えてくれるドクターもいい先生ですね。美容医療は、変化に合わせた治療で長くおつきあいしていくもの。その場の売り上げ重視のクリニックは避けましょう」
「知識を身につければ怖くありません」
撮影／ 押尾健太郎（人） ヘア＆メイク／鈴木京子 イラスト／ユリコフ・カワヒロ 取材・原文／谷口絵美 構成／中島 彩 ※BAILA2023年6月号掲載
Baila Channel
