2度目のお肌の曲がり角に直面している30代の私たちは今、エイジングケアの岐路に立っている! これから起こりうる「たるみ」「しぼみ」「くすみ・シミ」という3大症状を“潜在ワンコ”で可視化。あなたの肌は、どの“潜在エイジングワンコ”に当てはまる?
その肌の違和感、こっそり潜んでるエイジングワンコの仕業かも?
“全体的に肌がゆるくなり頰もコケ、年々顔が四角くなってきて、もはや恐怖!”(34歳・営業)
“このところ、くすみをめちゃくちゃ感じる! 何をやっても黒く見える気がして(涙)。潤い不足なのはわかるのですが、何を対策してもイマイチパッとせずこれ、どうしたらいいの??”(31歳・飲食)
“写真を見返したところ、31歳まではフェイスラインがキレイだったのにマスク生活+頰のお肉が多いタイプなのでたるみやすいらしく、フェイスラインが見事にくずれてきました…左右差があるのも気になる”(36歳・歯科衛生士)
“透明感が減った気がするし明るい光の下だと、シミまでいかないモヤモヤが見える…!”(33歳・アパレル)
“ハリがなくなり、たるんできました。それに伴い光をはね返しにくくなり、全体的にくすんだ印象に…。乾燥するのにコメドができたり肌がゆらいでトラブルも増”(35歳・広告)
“昼過ぎには頰のいちばん高いところが乾燥していてツヤを保てない!!”(33歳・マスコミ)“
バイラ世代、エイジングの個人差が出るのはなぜ?
トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん
セラピストとして実際に肌に触れているのが強み。肌悩みと的確なケアのマッチングに定評あり。
美容ジャーナリスト
小田ユイコさん
最先端知見&最新コスメへの見識が深く、エイジングケアへのアンテナの広げ方は業界随一。
資生堂 研究員
一見(いちみ)綾香さん
社内でも“たるみの一見”と評されるほど、エイジングケア知見に詳しいバイラ世代の研究員。
顔立ちによって加齢による肌変化の現れ方に差が出てくる
「バイラ世代でも、鏡で自分の横顔を見るとほうれい線がくっきりと出ていることが。その変化はすでに20代から始まっていたのです」(一見さん)、「わりと顔に脂肪が多く頰の肉づきがよいタイプは、たるみが出やすい傾向が。逆に顔に脂肪が少ないタイプは、エイジング症状のひとつ“表皮と真皮の境目のズレ”が目に見えやすく、そげて見えるやすいように思います」(小田さん)
紫外線やケア習慣。今までの肌履歴、生活が反映される
「バイラ世代の肌は、20代の頃のスキンケア習慣の差が如実に顕現。きちんと保湿をしていたか、紫外線対策をしていたかなど基本ケアの結果が今の肌に」(水井さん)、「肌老化は“クセ”の定着。ライフスタイル、表情筋の動かし方、スキンケア時の手の使い方など、様々な“クセ”が表面化しています」(小田さん)、「実は30代になるとシミの数がぐんと増えるという統計が。その後、一つひとつの面積が増え、濃くなっていく。シミだけとっても、30代以降は色々な個人差が現れます」(一見さん)
酸化ストレス、微弱炎症。老化を加速させる日々のダメージ
「近年、既存の抗酸化スキンケアをしても微弱炎症が慢性的に起こることが発見されました。それに対して、ホルモンや細胞レベルでの研究が進んでいます。また微弱炎症が続くと酸化を引き起こすこともわかっています。この微弱炎症、酸化の原因は、紫外線、摩擦、喫煙や大気汚染、食事や睡眠のバランスの乱れ、ストレスなど。つまり、バイラ世代の生活のまわりで起こっていることが、肌のエイジングの引き金に。そんな生活環境の差も、エイジングの現れ方に影響していると思われます」(一見さん)
摩擦への恐れやスマホ習慣。肌の活性が不足している
「“摩擦で老ける”という情報が広がりすぎて、正しく肌に触れることが減っているように思います。たとえば摩擦レス洗顔にこだわりすぎて、きちんと汚れを落としきれず、くすんでしまったり。もちろん過度な摩擦はNGですが、美容界も変化していて、今は“よい活性”を目指す方向に」(小田さん)、「マスク生活で気づいたのは、筋肉は使わないとダメってこと。口まわりの筋肉、舌筋を使わないと、たるみや二重あごにつながります。スマホで生活の多くが完結できてしまう時代だからこそ、表情筋を意識しないと、同世代より老け顔が早く進行するかも」(水井さん)
これから起こりうる肌老け症状は?【あなたの“潜在エイジングワンコ”をチェック】
□どちらかというと丸顔、卵型顔
□あごは小さめで奥に引っ込みがち
□頰はふっくら、BIM値が高め
□甘いものは好きなほう
□肌はもともとやわらかいタイプ
ここが多い人は…
たるみやすい【ブルドッグ型】
□顔の肉づきは少ないほう
□口角の横がしぼんでる
□肌はどちらかというとかため
□頰のふっくら感も少なめ&低BMI
□乾燥しやすく、しばしばゆらぐ
ここが多い人は…
しぼみやすい【ボルゾイ型】
□万年、乾燥肌または皮脂過多肌
□血流が悪く冷えやすい体質
□肌はゆらぎがち
□紫外線をたくさん浴びた履歴あり
□スキンケアは一にも二にも摩擦レス
ここが多い人は…
くすみ・シミの【ダルメシアン型】
イラスト/ボブa.k.aえんちゃん 取材・原文/松井美千代 構成/渡辺敦子 ※BAILA2023年12月号掲載