2度目のお肌の曲がり角に直面している30代の私たちは今、エイジングケアの岐路に立っている! “潜在エイジングワンコ”のタイプが「ボルゾイ型」の人がやるべきお手入れと、やってはいけないお手入れを公開。これから起こりうる肌の「しぼみ」を回避して。

トータルビューティアドバイザー
水井真理子さん
セラピストとして実際に肌に触れているのが強み。肌悩みと的確なケアのマッチングに定評あり。

美容ジャーナリスト
小田ユイコさん
最先端知見&最新コスメへの見識が深く、エイジングケアへのアンテナの広げ方は業界随一。

資生堂 研究員
一見(いちみ)綾香さん
社内でも“たるみの一見”と評されるほど、エイジングケア知見に詳しいバイラ世代の研究員。
真皮と表皮のWアプローチで肌に厚みを持たせよう
「しぼんで見える形状変化も、実はたるみ。骨格などの差で、しぼんで見えやすくなってくる方も。全体的にふっくら感、ハリ感を出したいので、真皮のコラーゲンケアなどパンプアップのお手入れを」(一見さん)、「真皮はもちろん、その上の表皮のしぼみ感も肌の見た目に影響します。潤ってパンと張った状態に見せるため、肌表面のお手入れにも力を入れて。この肌タイプは特に一発逆転狙いより、日々のケアが大切です」(小田さん)
【Do!】胃腸管理、冷え予防で中から巡りを整える
「胃腸を整えて消化吸収を管理すること、冷え対策をして巡りをよくすることが、このタイプのしぼみ予防には地味に効いてきます。朝イチで白湯を飲む、腹七&八分目を心がける、子宮を冷やさないなど、内臓の負担を減らしてあげて。肌にも体にも優しく接することがしぼみ予防のスイッチに」(水井さん)
【Do!】両手でVからのプッシング!穏やかに肌をストレッチ
「スキンケアではやわらかいタッチで肌に栄養を充満させて、"満たす"ことを意識して。引き上げ塗りによるタイトニングは逆効果。手のひらの面を使って、少しだけストレッチしながら肌をプッシュ。小さい刺激をコツコツ与え続けることでしぼみ予防を」(水井さん)

《1》スキンケアをのばすときは、中指がこめかみに触れるよう、V字の両手のひらで肌を包み込む

《2》1の状態から、手を肌から離さず、1㎝だけ斜め上にずらしストレッチし、肌を刺激

《3》手のひらの位置をずらしながら、“肌に触れる→斜め上1㎝引き上げる”を繰り返す。
【Do!】目もとはピアノタッチで、優しく流し塗り
「むくみやすい目もとは、ついぐるりとリンパを流すようにコスメを塗布したくなりますが、このタイプは肌がやせやすいので、ピアノタッチで優しくタッピング。老廃物を優しく流しながらも、肌を過度に刺激せず栄養を与えることができます。いい緊張感をもたらすこともできて一石二鳥」(水井さん)

急がない、強くしない優しく、優しく〜
【Do!】包み込み塗りハンドプレスで肌密度をサポート
「ケアの最後のハンドプレスも、ほかのタイプよりも長めにゆっくりと手厚く行って。美容液やクリームなどハリを与えるコスメはもちろん、化粧水→乳液というベーシックケアも丁寧にきちんと行うことがとても大切なタイプです。包み込みケアとコスメの二人三脚で、むっちり肌を育てましょう」(水井さん)

手のひらで優しく活性。美容成分よ届け〜
【Don't!】強いマッサージは絶対にNG!“肌そげ”を導き逆効果に
「しぼみタイプはボリュームが少ないので、強くマッサージをしたり、思い切り引き上げ塗りをすることで、逆にそげていってしまいます。やわらかいタッチで触れることを意識して。また摩擦になりやすいマッサージ器具、強すぎる炭酸パックもおすすめしません」(水井さん)

しぼみ予防は、コツコツとハリ貯金を頑張ろうね
全“潜在ワンコ”共通【Do!なネタ】
睡眠不足はやむなし。視点を変えよう
「寝不足、ストレスなどを避けて通るのは現代人には至難。無理にあらがわず視点を変えてポジティブに過ごすのも一案。運動やストレッチなど、できることから取り入れて」(小田さん)。「私自身もバイラ世代。生活習慣が変えられないつらさは共感しかありません。だからこそ最新コスメを味方に。現代生活に合わせた機能に日々進化してます」(一見さん)
撮影/さとうしんすけ ヘア&メイク/榛沢麻衣 モデル/谷本千晃(スーパーバイラーズ) イラスト/ボブa.k.aえんちゃん 取材・原文/松井美千代 構成/渡辺敦子 ※BAILA2023年12月号掲載