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【老ける準備】医師、ジャーナリスト、ヘア&メイクほか美プロの本音リサーチ「老化に対してどう向き合ってますか?」

バイラでもおなじみの先輩方は、老化を受け入れる?それともあらがう? 医師・山﨑まいこ先生、美容ジャーナリスト・鵜飼香子さんほか美プロの本音をヒアリング。それぞれ違う価値観から生まれるスタイルは、私たちが老化と向き合うためのヒントに。

老化に対してどう向き合ってますか?

何歳でも「今がいちばん幸せ」と感じるマインドで過ごす(医師 山﨑まいこ先生)

山﨑まいこ先生

医師

山﨑まいこ先生

年齢を重ねることは決してマイナスなことばかりではなく、人生を深く楽しむことができる経験が手に入る。

「もう年だから」といった、年齢をネガティブに捉えるような言葉は使わないようにしています。年齢を重ねることと“老ける”ことはイコールではないと思っていて、そういった言葉が逆に老化を誘発する気がしています。

とはいえ若い頃に比べると、生活リズムに気をつけたり、習慣的に運動をする必要があると感じているので、睡眠時間の確保をしっかりしたり、毎日のストレッチを心がけて、健やかに年を重ねられるように意識しています。

心身ともに健康でい続けるために、外見的なエイジングはスキンケアや美容の施術などで多少はあらがいながらも、何歳でも「今がいちばん幸せ」と感じるマインドで過ごすことが大事。

流れに身を任せる“ケセラセラ”精神を大切に(植物療法士 森田敦子さん )

森田敦子さん

植物療法士

森田敦子さん

自然体で、流れに身を任せる“ケセラセラ”精神を大切に。自分に対しても優しく、周りに対しても余裕が生まれます。

つまらないことや他人には気を取られず、自分の心を躍らせることに舵をきることに意識を集中。そして気になることにはどんどんチャレンジを。ある程度力を抜いて、“なるようになるさ”と考えれば、まろやかさが生まれます。

もちろんシミやシワ、白髪や体力の減少については、予防をしたり準備しておくことが大切。お気に入りのアイテムを見つけて、無理せず楽しみながらお手入れを。

人生に対する前向きなヴィジョンを持って「私」のこれからを楽しんでいく。

自分の顔と向き合い、コスメやメイク方法を研究(ヘア&メイク 中野明海さん)

中野明海さん

ヘア&メイク

中野明海さん

自分の顔に飽きないように、コスメやメイク方法を変えていく。

誰と比べても、誰を真似してもその人にはなれない。これは若い頃からずっとわかっているので、自分以外の誰かになることは目指していません。

それよりも、“自分の顔に飽きない”でいることが私の個性でもあり、人生における最大のテーマ。

年を重ねるごとに顔は変化し、似合うものも変わる。同様にコスメも進化しているので、それらを取り入れながら、自分の顔と向き合い、研究し続けることで、常に新鮮な自分でいられます。

メイクだけでなく、体力に不安のない30代後半〜40代のうちに楽しいことや、好きなことや、やりたいことを見つけておく。そうすれば、老いも若いも関係なく、魅力的な人でいられると思います。

スキンケアや生活習慣などを見直して準備と対策を(ヘア&メイク 岡田知子さん)

岡田知子さん

ヘア&メイク

岡田知子さん

若々しさに未練もあるし、「あの頃はよかったわ〜」なんて思うこともあるけど、40代も半ばになると覚悟が決まりかけていて“予防”をする方向に気持ちがシフト。

何をしたら自分にとってストレスで、どこまでが限界で、何をしたら機嫌がよくなるのか、美容においてもメンタルにおいてもまずは自己分析を。

小ジワはスキンケアで努力すればなんとかなる部分も多いので、そこは徹底的にケアを。ほうれい線やゴルゴラインなどの大きなシワは、セルフケアで挽回するのは難しいので、プロ(美容医療)に頼るか、ある程度自分自身を許すのも大事。

老化に対し、恐れを感じる人はスキンケアや生活習慣などを見直して準備と対策を。

だけど、何より大切なのは、 “自分がご機嫌でいられる”ものやコトをたくさん増やしておくこと。それが老化に対し、ネガティブにならず過ごすポイントなのかも。

笑顔でいたほうが老化しにくい(美容ジャーナリスト 鵜飼香子さん)

鵜飼香子さん

美容ジャーナリスト

鵜飼香子さん

シミやシワが多少あっても清潔感と血色でカバーできる。点や線ばかり見ず、全体を見るほうが大事。

魅力的で、肌の美しい先輩たちがしてきたこと、観たもの、使っているものを聞きまくり、参考に。先輩方が共通して行っていたのが、素材のいいものをよく食べ、よく笑い、たまにゆるく過ごすこと。

ほうれい線を恐れて笑わない時期もありましたが、逆に怖いと知り合いが遠ざかった記憶。笑顔でいたほうが、シミシワ印象も跳ね除けるし、マインドも肌も雰囲気も老化しにくい気が。

姿勢を正し、前向きに。口もとが“への字”にならない生き方を心がけています。

完璧なゴールを目指さず、“ほどほど”具合がちょうどいい(ラキャルプ代表 新井ミホさん)

新井ミホさん

ラキャルプ代表

新井ミホさん

40代に入る頃は老化に対して認めたくない自分がいました。40代後半になると、そんな自分と向き合うことを楽しみながら、少しだけあらがう気持ちもあり。

50代に入ると、人生をポジティブに変換してこの世代を存分に楽しむぞ!と思うように。


老化対策については完璧なゴールを目指さず、“ほどほど”具合がちょうどいい。たとえば、顔のシミやシワが増えても、ゼロは目指さずに上手につきあう。筋トレは全力でやらず、1割2割は手を抜く。

その代わりコツコツと継続することを目指す。瞑想などの時間を完璧なルーティンにしない。できないときは無理にやらない。ある程度余白は残しながら、8割できたら合格、9割できたらすごい!くらいの感覚が、続けられるし結果も出ます。

見た目の若さや美しさはとても大切ですが老いることは避けられないので、自分自身の内側にある美しさや品格のように老いても“変わることがない”ものを大切にしていきたい。

Q ちなみに老化を感じた瞬間は?

たるみでホクロの位置が変わった(岡田さん)
私の手を見て「年齢が手に出てる」と言われた瞬間(中野さん)
急に体を動かしたときの関節痛(山﨑先生)
ふとカメラに映った顔が重力に逆らえず雪崩が起きていた(鵜飼さん)

イラスト/中村千春 取材・原文/谷口絵美 構成/渡辺敦子 ※BAILA2024年2・3月合併号掲載

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