皆さんこんにちは!
スーパーバイラーズの飯倉菜菜子です。
今回は、富山県南砺市にある「井波(いなみ)」を訪れてきました。
井波は、木彫刻をはじめとした職人さんたちの手仕事が今も息づく、ものづくりの町。
今回はそんな井波で、「職人に弟子入りできる宿」Bed and Craftに宿泊してきました!
素敵な一棟貸しのお宿で工芸品に囲まれて過ごしたり、木彫刻の町を散策したり、地元ならではのお料理をいただいたり。
そして翌日には、本当に職人さんに「弟子入り」して、漆のお箸づくりにも挑戦!
ただ泊まるだけではなく、その土地の文化やものづくりに深く触れられる、とても印象的な旅になりました。
今回は、そんな井波での1泊2日の旅をご紹介します。
ちなみに今回の富山旅では、オーベルジュ「L’évo」にも宿泊しました。
そちらもブログでご紹介しているので、気になる方はぜひこちらもご覧ください♡
約250年の歴史!木彫刻の町・井波を散策
まずは、今回訪れた「井波」について少しご紹介。
富山県南砺市にある井波は、約250年もの歴史を持つ「井波彫刻」で知られる、木彫刻の町です。
その始まりは江戸時代。
大火で焼失した瑞泉寺を再建する際、京都からやってきた彫刻師の技を地元の宮大工たちが学んだことから、井波の木彫刻文化が発展していったのだそう。
その技術は現在まで受け継がれ、今も町には多くの職人さんや工房が集まっています。
2018年には、「木彫刻のまち・井波」の歴史や文化を伝えるストーリーが日本遺産にも認定されています。

町を歩けば、いたるところに木彫刻!
井波を歩いていて面白かったのが、木彫刻が美術館の中だけにあるのではなく、町の日常に溶け込んでいること。
瑞泉寺へと続く石畳の「八日町通り」には、木彫刻の工房が軒を連ねています。
実際に歩いていると、工房の中で職人さんが木を削っている姿を見ることもできました。
どこからともなく木槌やノミの音が聞こえてきて、「本当に今もここで職人さんたちがものづくりをしているんだ!」と感動。
お店の看板や表札など、町のいたるところにも木彫刻が施されていて、歩いているだけで作品に出会えます。
可愛い「木彫りの猫」を探すのも楽しい!
そして私が夢中になったのが、八日町通りに隠れている「木彫りの猫」探し!
よーく見ながら歩いてみると、町のあちこちに可愛い猫の彫刻が隠れているんです。
「あ!ここにもいた!」と見つけるたびに嬉しくなって、ついつい探してしまいました(笑)。
伝統工芸というと少し敷居が高く感じることもありますが、こんな遊び心のある仕掛けがあるのも素敵。
職人さんの手仕事を間近に感じながら、宝探し感覚で町歩きを楽しめました。
木彫刻の美しさに圧倒!瑞泉寺へ
井波を訪れたらぜひ立ち寄りたいのが「瑞泉寺」。
立派な木造建築はもちろん、細部に施された木彫刻も見応えたっぷり。
井波が木彫刻の町であることを、改めて感じられる場所でした。
そして夜、もう一度瑞泉寺を訪れると、昼間とはまったく違う雰囲気に!
ライトアップされた姿がとても幻想的でした。
この日はたまたま地元の方々による踊りを見ることもできて、旅先ならではの素敵な夜に。
予定していた観光だけではなく、こうした偶然の出会いも旅の楽しさですよね。
「職人に弟子入りできる宿」Bed and Craft
今回宿泊した「Bed and Craft」は、2016年に井波で誕生した宿。

チェックインはこちらのラウンジ棟で

一般的なホテルとは少し違い、宿泊棟だけでなく、町にある職人さんの工房やレストランなどを巡りながら滞在を楽しむ、まさに「町全体がホテル」のようなスタイルなんです。

井波の街全体にお宿やレストラン、ショップを展開されている
そしてBed and Craftの大きな魅力が、「一棟一職人」というコンセプト。
現在、井波の町には7棟の宿があり、それぞれに一人の職人・作家が紐づいています。
木彫刻家、漆芸家、陶芸家、仏師、作庭家、手工業デザイナーなど、ジャンルもさまざま。
それぞれの職人・作家が、宿そのものをひとつの作品に見立てて空間をつくっていて、お部屋にはその方の作品や世界観が散りばめられています。
例えば、木彫刻家の作品に囲まれて過ごせる宿があったり、作庭家が手がけた美しい庭を楽しめる宿があったり。
ただ作品を鑑賞するのではなく、実際にその空間に泊まり、工芸やものづくりを身近に感じながら過ごせるのがとても素敵。
さらに宿泊者は、職人さんの工房を訪れて、本格的なものづくりを教えていただく「弟子入り体験」に参加することもできます。
泊まることをきっかけに、職人さんや井波の文化そのものに触れていく。
これこそが、Bed and Craftならではの宿泊体験だと感じました。
今回宿泊したのは「OUKA」
Bed and Craftにある宿の中から、今回私たちが宿泊したのは「OUKA」。
OUKAのテーマは、「美しく使い、美しく飾る宿」。
手がけたのは、日本各地の手工業や地域産業に寄り添いながら、器や道具などをデザインしている手工業デザイナー・大治将典さんです。
工芸品をただ「作品」として眺めるのではなく、実際に触れて、使いながら、その美しさを体感することを大切にしたお宿。
お部屋には、大治さんが北陸各地の工芸家さんと一緒に開発した器や道具などが置かれていて、滞在中は実際に自由に使うことができます。
これが本当に素敵で!
工芸品というと、美術館やギャラリーで大切に展示されているものを「見る」というイメージもありますが、ここでは器を手に取ったり、道具を使ったり。
工芸のある暮らしを、実際に体験できる空間になっているんです。
お部屋そのものも本当に素晴らしく、広さは約139㎡。
大きな梁と高い天井が印象的な開放感のある空間に、畳や木といった和の要素がモダンに取り入れられていて、どこを切り取っても素敵!
昔ながらの「和」をそのまま再現するのではなく、現代の暮らしに心地よく馴染むように素敵にデザインされているのも印象的でした。
お部屋の中に置かれている美しい器や道具を実際に使って過ごしていると、工芸がぐっと身近な存在に。
「見る」だけでは分からなかった工芸の魅力を、暮らすように泊まりながら感じられる。
OUKAという名前の通り、工芸とともに過ごす時間そのものを「謳歌」できる、とても贅沢なお宿でした。
ディナーは「nomi」へ
夜は宿泊プランに含まれていたディナーへ。
井波の町にあるイタリアン「nomi」でコース料理をいただきました。
中でも特に印象に残ったのが、燻製料理!
井波の彫刻家さんから譲り受けた木屑を使って食材を燻製しているそうで、私たちが訪れた日は「桜」の木屑を使った燻製でした。
木彫刻の制作過程で生まれる木屑が、今度は料理をおいしくするために使われる。
木彫刻の町・井波だからこそ楽しめる食体験で、とても面白かったです。
香りもよく、とっても美味しかった♡
翌日は、漆芸家・田中早苗さんに、弟子入り!!
そして翌日。
いよいよBed and Craftの醍醐味でもある「弟子入り体験」へ!
今回は漆芸家の田中早苗さんのもとへ伺い、漆のお箸づくりを体験しました。
これまで金継ぎなどで漆に触れたことはあったのですが、今回はなんと、漆を塗るだけではなく「漆を練る」ところからスタート。
約1時間、ひたすら漆を練る!
これが、想像以上に大変、、!
漆と顔料を、ひたすら、ひたすら練っていきます。
その時間、なんと約1時間!
かなり力も必要で、とにかく根気のいる作業でした。
正直、漆のお箸ひとつを作るのに、塗る前の段階からこんなにも時間と手間がかかっているとは知りませんでした!
普段完成した工芸品だけを見ていると、その背景にどれだけの時間と職人さんの手仕事があるのか、なかなか想像できないもの。
実際に自分の手を動かしたからこそ、そのこだわりを少しだけ知ることができました。
自分で練った漆で、世界にひとつのお箸づくり
約1時間かけて漆と顔料を練り上げたら、いよいよお箸に漆を塗っていきます。
ここからは、それぞれ好きなデザインで自由に!
夫はマスキングテープを駆使しながら、直線を組み合わせたクリエイティブな幾何学模様に。
私はというと、
愛犬・マリーの顔と肉球を描いてみました♡
自分で一から練った漆を使って、好きなデザインを少しずつ形にしていく作業がとても楽しく、夢中になってしまいました。
職人さんから漆について学ぶだけでなく、最後は自分の感性で自由にものづくりを楽しめるのも、この弟子入り体験の魅力だと思います。
完成したお箸は、早苗さんに仕上げていただいた後、後日自宅へ送っていただけるとのこと。
マリーのお箸、どんな仕上がりになるのか今から楽しみです♡🐾

漆芸家の田中早苗さんと、ご主人で木彫刻家の田中孝明さん。楽しい時間をありがとうございました♡
「見る」だけではない、井波の工芸旅
今回Bed and Craftに泊まって感じたのは、工芸を「見る」だけではなく、町全体を通して体験できる面白さ。
八日町通りを歩き、瑞泉寺で木彫刻を見て、
OUKAでは工芸品を実際に使い、
nomiでは木彫刻から生まれた木屑を使った料理を味わい、
最後は職人さんに弟子入りして、自分の手でものづくりをしてみる。
旅を終える頃には、井波の工芸がぐっと身近なものになっていました。
素敵なホテルに泊まった、というだけではなく、その土地の文化や、そこに暮らす職人さんたちの仕事にまで触れられたことが、今回の旅で一番心に残っています。
工芸が好きな方はもちろん、いつもとは少し違った旅をしてみたい方にもおすすめしたい場所。
またひとつ、富山で大好きな場所が増えました♡
▼Bed and Craft についてはこちら
































































































