みなさんこんにちは、バイラーズの飯倉菜菜子です。
初めての秋田旅行で、秋田県の西側、日本海に突き出すように広がる男鹿半島を訪れました!
「男鹿=なまはげ」のイメージが強かったのですが、実際に旅してみると、想像以上に見どころがたくさん!
雄大な自然に、海の幸、古くから受け継がれる文化。
そして今、男鹿ではクラフトサケ醸造所「稲とアガベ」を中心に、新しいお店や宿が次々と誕生しています。
今回は男鹿に滞在しながら、王道スポットから今注目したい新しい男鹿までたっぷり巡ってきました。
東京から少し足を延ばしてでも訪れたくなる、男鹿の魅力をご紹介します!
まずは「なまはげ館」で男鹿の文化に触れる
男鹿を訪れたら、やっぱり最初に知っておきたいのが「なまはげ」。
「泣く子はいねが〜!」という怖い鬼のイメージを持っている方も多いと思いますが、実はなまはげは単なる怖い存在ではありません。
大晦日の夜、各家庭を訪れ、怠け心を戒めながら無病息災や豊作を願う、男鹿の人々に大切に受け継がれてきた来訪神。
「男鹿のナマハゲ」は国の重要無形民俗文化財に指定され、2018年には「来訪神:仮面・仮装の神々」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

まず訪れた「なまはげ館」には、男鹿市内の各地域で実際に使われてきた、個性豊かななまはげ面がずらり!
地域によって顔つきや表情が少しずつ違うのも面白く、なまはげ文化の奥深さに触れることができます。

そして、ぜひセットで訪れてほしいのが、すぐ隣にある「男鹿真山伝承館」。
ここでは、男鹿で大晦日に実際に行われているなまはげ行事を、昔ながらの民家で実演してくれます。
「ウォー!泣く子はいねがー!」
大きな声とともになまはげが勢いよく家の中へ入ってくると、想像以上の迫力!
目の前を歩き回り、家の主人となまはげが言葉を交わす様子など、写真や展示を見るだけではわからなかった本物のなまはげ文化を間近で体感できました。
実際に体験してみると、なまはげは人を怖がらせるための存在ではなく、地域の人々の暮らしや家族への願いとともに、長い年月受け継がれてきた文化なのだと実感。
想像以上に迫力があって、大人でもかなり楽しめました!

※夫婦でなまはげになりきって記念撮影(笑)
寒風山へ。360度広がる男鹿の大パノラマ!

続いて向かったのは、男鹿半島を代表する絶景スポット「寒風山」。
車で山を上っていくと、一気に視界が開けて、目の前にはどこまでも続く緑と日本海!
この日は雲が多めのお天気でしたが、それでもこの開放感。
海、山、田園風景が一度に見渡せて、「男鹿ってこんなに自然が豊かなんだ!」と実感しました。
日本海の絶景が待つ「入道崎」へ

さらに男鹿半島の先端、入道崎へ。
一面に広がる芝生、その先には日本海。
石畳の道を歩きながら海へ近づいていく時間も気持ちよく、どこを切り取っても絵になる場所です。
広い空と海、鮮やかな緑のコントラストが本当にきれい。
ヒールよりも、スニーカーやフラットサンダルなど歩きやすい靴がおすすめです!
ランチは「美野幸」で男鹿名物・石焼料理

入道崎周辺でランチに訪れたのが「美野幸」。
いただいたのは、男鹿に来たらぜひ食べてみたかった石焼料理!
木桶の中に鯛や海藻のスープを入れ、熱した石を投入して一気に加熱する男鹿の郷土料理です。
目の前でぐつぐつと湯気が立ち上る様子は迫力満点!
鯛の旨みが溶け込んだ熱々のスープが体に染み渡ります。
お刺身やわかめなども一緒にいただき、男鹿の海の恵みを堪能。
美野幸は、大きく質の良い鯛が入荷した日のみ営業されるため、訪問する場合は2日前を目安に電話で予約・確認しておくのがおすすめです!
今回のお宿は「蔵サウナと文化財の宿 森長旅館」
男鹿でぜひ泊まってみたかったのが、JR男鹿駅から徒歩約1分の「蔵サウナと文化財の宿 森長」。
明治期創業の旧森長旅館をリノベーションし、2024年に再び宿としてオープンした施設です。
本館・離れ・土蔵はいずれも国の登録有形文化財。
かつて港町として栄えた船川の歴史を感じさせる建物には、今も当時の面影が随所に残っています。
古いものをただ保存するのではなく、その魅力を生かしながら現代の旅に合う空間へ。
木のぬくもりや歴史を感じる館内はとても居心地がよく、「文化財に泊まる」ということ自体がひとつの旅の体験になりました。
そして森長といえば、なんといってもサウナ!
文化財の土蔵がまるごとサウナに!



写真はHPよりお借りしました。
森長には本館の「NAMOMI SAUNA」と、文化財の土蔵をまるごと利用した「NAMOMI SAUNA KURA」があります。
内装には青森ヒバ、サウナストーンには男鹿の「金石」を使用。
水風呂には男鹿の名水「滝の頭」が掛け流されるなど、サウナの中にも男鹿の風土が散りばめられています。
さらに面白いのが、サウナと「なまはげ文化」が結びついていること。
囲炉裏に長くあたっていると肌にできる火斑を、男鹿では「なもみ」と呼ぶそう。
なまはげには、その「なもみ」を剥ぎ取り、怠け心を戒めるという伝承があります。
サウナで肌に現れる「あまみ」と「なもみ」を重ねているというストーリーも、男鹿ならでは!
蔵の2階には静かなととのいスペースもあり、歴史ある梁を眺めながら休憩。
ここを目的に国内外から男鹿を訪れるサウナ好きがいるというのも納得の体験でした。
そして森長は、Forbes JAPAN「Destinations of the Year 2026」の「The 30 Collection」にも選出。
地域の文化や歴史、自然を新しい体験へと昇華させる。
まさに今の男鹿を象徴するようなお宿だと感じました。
男鹿で今、絶対に注目したい「稲とアガベ」
今回とても楽しみにしていたクラフトサケ醸造所「稲とアガベ」へ。
2021年、JR男鹿駅の旧駅舎を活用した醸造所として誕生した「稲とアガベ」。
日本酒の製造技術をベースに、米や米麹とともにフルーツやハーブなどを発酵させる、新しいジャンルの「クラフトサケ」を造っています。
今回テイスティングさせていただきましたが、日本酒ともワインとも違う自由な味わいがとても面白い!
お酒好きな方にはぜひ体験してほしい場所です。
酒をフックに、男鹿を旅の目的地へ
私が特に面白いと感じたのが、「稲とアガベ」の挑戦はお酒造りだけではないということ。
彼らが掲げているのは「男鹿の風土を醸す」という理念。
クラフトサケをきっかけに男鹿を訪れる人を増やし、そこで滞在し、食事を楽しみ、街を歩く。
そんな人の流れが新たな仕事を生み、やがて「ここで暮らしたい」と移住する人が増えていく。
稲とアガベは醸造所だけでなく、飲食店や食品加工所、ラーメン店、宿泊施設、蒸留所など、さまざまな事業を男鹿で展開。
酒造りから生まれる酒粕を活用した商品など、醸造の副産物にも新しい価値を生み出しています。
クラフトサケを飲んで「おいしい」で終わるのではなく、
「これ、どこで造っているんだろう?」
↓
「男鹿に行ってみたい」
↓
「せっかくだから泊まって、食べて、街を歩いてみよう」
そんな人の流れをつくっているところが、とても素敵だなと思いました。
伝統を守るだけではなく、新しい文化や仕事をつくることで、街そのものを未来へつないでいく。
旅をしながら、そんな地方創生の新しい形に触れられたのも今回の男鹿旅の大きな収穫でした。
夜は「マッチャイナ」で発酵×スパイスのモダン中華
男鹿の夜に訪れたのは、稲とアガベが手がけるレストラン「マッチャイナ」。
稲とアガベが運営するホテル「なみかぜみなと」の1階にあり、スパイスや発酵をテーマにした、クリエイティブでモダンな中華料理を楽しめます。
「男鹿で中華?」と少し意外に思うかもしれませんが、これがとっても面白い!
稲とアガベのクラフトサケを料理に取り入れるなど、発酵の魅力を生かしたひと皿ひと皿は、いわゆる町中華とはまったく違う新鮮な味わい。
ドリンクももちろん充実していて、稲とアガベのクラフトサケをはじめ、男鹿の蒸留所でつくっているジンやリキュールなども楽しめます。
料理とお酒を一緒に味わうことで、稲とアガベが表現する発酵の世界をより深く体験できるのも魅力。
伝統的な男鹿の食文化を楽しんだ昼とはまた違い、夜はこんなモダンな食体験ができる。
この振り幅も、今の男鹿の面白さだなと感じました。
そして、マッチャイナで食事をして、そのまま「なみかぜみなと」に宿泊する、という旅も素敵。
(こちらのサウナは海を見ながら整えて最高!)
酒蔵を起点に、レストランやホテルへと街の楽しみ方が広がっていく。
ここにも、「男鹿を目的地にしたい」という稲とアガベの街づくりが感じられました。

一階が中華レストランのお宿

海を眺めながらととのうサウナは最高
「なまはげの街」だけじゃない。今、男鹿がアツい!
今回旅をして感じたのは、男鹿には昔から受け継がれてきた文化と、これから生まれていく新しい文化の両方があるということ。
なまはげという何百年も受け継がれてきた文化。
寒風山や入道崎の雄大な自然。
日本海の海の幸。
そして、文化財を生かした森長旅館や、クラフトサケから街づくりへと挑戦する稲とアガベ。
一見まったく違うものに見えて、どれも「男鹿にあるものを生かしながら、次の世代へつないでいく」というところでつながっている気がしました。
訪れる前は「なまはげを見て、海を見て、、」と思っていた男鹿。
でも実際に滞在してみると、今まさに街が変わっていくワクワク感がありました。
次に訪れる頃には、また新しいお店や文化が生まれていそう。
秋田旅行を考えている方には、ぜひ泊まりで男鹿を楽しんでほしいです♡

男鹿からすこし遠出すると秋田犬の里もあるよ🐶



































































