こんにちは。さわこです。
幼少期から大好きな村上龍の「ユーチューバー」、村上春樹「一人称単数」を買い込んで、よっしゃ秋の村上祭りや!…と謎に意気込んでいたところ……
村上龍さんが10月17日に逝去されたとのこと。
ご冥福をお祈り致します。

小学生の時に「13歳のハローワーク」を読んだのが出会い。
当時作家になりたかった私にとって、"作家は人に残された最後の職業で、本当になろうと思えばいつでもなれるのでとりあえず他のことをした方がいいですよ。~中略~ もう残された生き方は作家しかない、と思ったときに作家になればいい"というメッセージに衝撃を受けました。
(自分は最初から作家だったくせに←)
ざっくばらんな語り口と裏腹な鋭い切り口、その強烈さにやられ、次に読んだ「限りなく透明に近いブルー」はいろいろな意味で衝撃を受けたものでした。
(まずもう限りなく透明に近いブルー、というワードが思春期の私にぶっささりました。
言葉そのものの温度感みたいなものが最高すぎて…こんなワードを思いつけれるものなのか、と…)

で、「ユーチューバー」です。
文庫本として新作(そして遺作?)とのことで、確かもう御年70を過ぎていたはずの大家なのに、その新作で取り上げる内容が"ユーチューバー"……!?!?!?(現代すぎ…!)
と、読む前からわくわくでした。
そして案の定期待を裏切らない鮮烈さ…!

「世界一もてない男」を自称するユーチューバーが、20代半ばにしてデビューをし70歳になった売れっ子作家・矢﨑健介をユーチューブ出演に誘い、 承諾した矢﨑が女性遍歴を語り出す…というもの。
(矢崎がどうしても村上龍さん本人のことのように思えたのですが、生前にご本人がやんわりと否定されていたとのこと…)
私はいつも一息入れやすいように短編集を手に取ることが多く、これもその類いかと思っていたのですが、矢崎を巡る4編の連作集となっていてページをめくる手が止まらずつい一気読みしてしまいました。
(村上龍さんはこれを長編小説に分類していたそう)
「生命力に飽きる人はいない。」で終わる、最後まで怒濤の熱量。
ユーチューブという媒体こそ使えど、人間の剥き出しの欲望や孤独という本質をクールかつ獰猛に描き出す筆力はまさに村上龍の最骨頂でした。
巨星落つ、改めてご冥福をお祈り致します。




















































