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呪術廻戦を手掛けた制作スタジオの美しい作画は必見。アニメ『チェンソーマン』#アニメもマンガもおすすめしたいマンガ部

呪術廻戦を手掛けたアニメーション制作会社MAPPAによる『チェンソーマン』

みなさまこんにちは、スーパーバイラーズ清水です。
今月のマンガ部ですが、お題は「#アニメもマンガもおすすめしたいマンガ部」です。
正直好きな作品も多く迷ったのですが、今期はこれを語らずして他を語れないのではないかと思いイチオシについて語らせてください。

『チェンソーマン』
怒涛の展開とスピード感で連載当初から話題を呼んだ作品でしたが、アニメ化が決まったときに周りが騒然としたことを覚えています。
明らかに他の作品と気合の入り方が違う…というのが正直な感想でした。アニメを絡めて話すのであればこちらの作品を外すことは出来ないなと言う判断です。
早速語っていきたいと思います。

目次

  1. 呪術廻戦を手掛けたアニメーション制作会社MAPPAによる『チェンソーマン』
  2. 「生きるため」に過酷な環境に身を置く少年。行動原理はひたすらシンプルに欲望。
  3. アニメをおすすめする理由について
  4. 賛否の分かれる作品だからこそ、入り口はわかりやすく『アニメ』から

「生きるため」に過酷な環境に身を置く少年。行動原理はひたすらシンプルに欲望。

チェンソーマン 表紙

『誰かのため』ではなく『自分に対して』素直な主人公デンジ。
今までの少年漫画にはないダークヒーローの活躍からは考えさせられることも。


亡くなった父親の残した借金により、悪魔のポチタと共にデビルハンターとして借金返済のため極貧生活を送る少年・デンジ。
貧しいながらも「普通の生活」を夢見て生きていたデンジだったが、借金取りの裏切りにより殺されてしまったことでその生活は一変する。
薄れる意識の中、デンジはポチタと契約し、悪魔の心臓を持つ『 チェンソーマン 』として蘇る。
新時代ダークヒーローアクション、開幕!



とにかく「ジャンプっぽくない」それが私の抱いた最初の感想でした。
『週刊少年ジャンプ』と言えば初代編集長の掲げた『友情・努力・勝利』と言う三つの単語がキーワードとなっていたと思うのですが、呪術廻戦を読み始めたあたりから少し時代が変わったかなと思い始め、今回のチェンソーマンを読み確信に至ります。
恐らく、少年漫画は一つの転換期に入っているのではないか。
実は、おススメと書きながらも、万人受けする作品ではないだろうな~と思いつつ今書いております。しかし、読んだ後に考えることが多く刺さる人には刺さる作品。
何と言っても主人公デンジはとても素直。
「生きるために」デビルハンターになる。「美味しいものをたべるために」危険な仕事につく。「憧れの女性に近づくために」仕事を頑張る。

自分の本能に忠実であり、嫌なことは嫌。分かりやすいところが良いですよね。周りから愛される描写が多いのもそんなところが理由の一つかなと考察します。
そんなデンジですが、バディーである魔人『パワー』、同僚『早川アキ』との生活のなかで生まれて16年間得られなかった「家族」の存在を疑似体験します。
環境のせいで得ることのできなかった『当たり前の生活』を知ったデンジ。彼の望む生活の水準が物語冒頭の「生きること」から少しずつランクアップしていく様子は、どの漫画の主人公よりも『リアルに近い人間らしさ』を感じます。

憧れではなく、同じ目線で共感のできるヒーロー。
物語自体はショッキングな描写も多く、その割に余韻も残さない。非常にスピーディーに進むので感情も置いていかれてしまう。でも三回読み返してください。
良さが心に沁みこむような作品かなと思います。

アニメをおすすめする理由について

アニメはアクションシーンと美しい描写に定評のあるアニメーション制作会社『MAPPA』さんによるもの。
(余談ですが、今回のチェンソーマンはMAPPAさん100%出資です。通常アニメは様々な企業がスポンサーとして出資をし、「製作委員会」を置くことが多いのですが、今回はこれがありません。MAPPAさんの本気が伺えます)

MAPPAさんと言えば近年では呪術廻戦が有名です。映画『呪術廻戦0』のアクションシーンの美しさは大画面で見ても目を見張るものがありました。
そんな容赦のない美しい作画で再現される原作通りの過激描写は恐らくMAPPAさんだからこそ成り立ったものだろうと思います。

そして、OPはネット上で「解釈の悪魔」と評される米津玄師さんの『KICK BACK』。
おそらく藤本タツキ先生が好きな映画の要素を沢山詰め込んだパロディー映像と共に流される曲が最高すぎる。ベース音のあたりから鳥肌が止まらない。
OPのパロディネタは考察してみるのも楽しいかも。私は映画には詳しくないため2つくらいしか分からなかったのですが、我こそはと言う方はぜひ何度も見返してみてくださいね。

極めつけが、豪華アーティストによる週替わりED。毎週見ているのですが、毎回ムービーも違います。
え?そんなことある?聞いたことない。びっくりした。
もはや視覚と聴覚で浴びるエンターテイメントではないでしょうか。

すみません、集英社さん媒体のブログでこんなこと書くのおかしいとは思うのですがかなりの本気を感じました。

賛否の分かれる作品だからこそ、入り口はわかりやすく『アニメ』から

先にも書きましたが、恐らく賛否も分かれ、分からなかったという方もいるのではと思います。
原作だけだとどうしても全部読み切る前に力尽きてしまうのですが、このタイミングのアニメは補ってくれるので導入としては良いのかなと思います。
何と言ってもどこを取っても豪華なエンターテイメント。ぜひ楽しんで頂きたいです。

ちなみに作者・藤本タツキ先生の『ルックバック』と『さよなら絵里』も、とても良かったのでおすすめです。
実は『ルックバック』を読んだのは最近なのですが、こちらを読んで藤本先生は人の内面、とくに誰にでもありふれた感情をごっそりと前面に引き出して表現することが上手い方なのだと感じました。
『チェンソーマン』はそのストーリーの斬新さとスピード感を話題に挙げられていますが、人間の本質やありふれた感情をごっそりと紙に描きだしてフィクションの世界線に落とし込んで漫画にしているところが素敵だなと思います。

ただし、情緒はめちゃくちゃになるので元気な時に覚悟をして読んでください 笑

それではおススメマンガでした。
またお会いしましょう~!

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