嫌いな人はいない『醤油ラーメン』。その種類も様々。
みなさんこんにちは、すすれ!ラーメン部、部長清水まやです。
先日、会社の上司に隣駅のラーメン屋を聞かれたため、反射的に営業時間まで答えたらその場を騒然とさせてしまいました。そんな筆者もラーメンを食べること今年132杯目。目標の150杯まで頑張りたいと思います。
さて、今回は先月に引き続き『王道の醤油ラーメン特集2023年度版』です。
▽前回の記事はこちら
2023年度版王道の醤油~前編~
何度も話しているのですが、東京は醤油ラーメンが特に美味しい地域だと考えており、ふらっと入ったお店でもハイレベルで美味しいことが素晴らしいです。鶏スープの醤油ラーメンだと外したと思うことが殆どないです。
ぜひお店選びの参考にしていただければ嬉しいです。
それではどうぞ。
銀座らぁ麺 しら石 /新橋
働くく人のいるところに、ラーメン店は存在する。都内屈指のラーメン激戦区エリアである新橋・銀座エリアに鶏だしの深みを感じる新店がオープン。
新橋と銀座駅のちょうど間、それぞれから歩いて5分という好立地にある『銀座 らぁ麺 しら石』さんは『銀座』の名にふさわしく上品な一杯です。
展開するのは『はやし田』『鳳仙花』などで有名な『INGS』グループ。
こちらのラーメンはとにかく鶏の深みがしっかりとある醤油ラーメンが美味しい。そして、少し甘めのマキシマムこいたまごの味玉が大好きだったりします。
しら石さんも例外ではなく、とても鶏を上手に使われており、こっくりとした味わいが特徴。
驚くべきポイントが一つ。同店の営業時間は驚きの朝6時まで。残業帰りはもちろんのこと、飲み会帰りやオール明けの一杯にもうってつけ。
二種類の麺を使った華やかな昆布水つけ麺にも定評のある同店ですが、この日は『特製醤油らぁ麺』(1,250円)をいただきました。
全体的にオーソドックスなラーメンに見えてしまいがちですが、こだわり抜かれたポイントがたくさん。
スープは大山鶏と鴨を使用。大山鶏の旨味だけではなく鴨にしか出せないコクと奥行きをしっかりと感じます。
醤油は有名ラーメン店も数多く使用する岡直三郎商店の『日本一生揚げ醤油』を中心に、濃口醤油数種をブレンドしたこだわりのカエシ。
醤油の持つ「キレ」だけではなく、コクや甘さが感じられるのは、醤油ラーメンのノウハウをしっかりと持っているINGSグループの強み。
麺は細ストレート麺。国産の小麦100%使用した、『コシと耐久性』にこだわり抜かれた菅野製麺特注麺です。
弾力性と噛み応えがしっかりとあり、小麦の味をしっかりと感じる風合いのある麺は、鶏や鴨のコクが強めのスープとの相性が抜群。
豚ロースや甘めの角メンマなど、嫌いな人がいないであろう王道をしっかりとおさえたトッピングの数々にも注目。
最後まで美味しく頂ける一杯でした。
こんなハイレベルなお店が朝6時まで開いているだなんて、信じられない街、東京。
飲み会帰りに徹夜で飲んでも大丈夫。終電逃してもラーメン屋が開いているから大丈夫。心から安心できる味がそこには存在します。
銀座らぁ麺 しら石
住所:東京都中央区銀座8-6-8 銀座片桐ビルⅣ 1F
銀座駅から徒歩5分
新橋駅から徒歩3分
新橋駅から326m
定休日
土・日・祝
営業時間:
[月~金]
11:30~翌6:00
中華蕎麦 仁香 /神保町
言わずと知れたラーメン激戦区神保町。数多くラーメン店が存在するだけあり、入れ替わりも激しいことがこの街の特徴です。
そんな神保町でも伝説的人気を誇っていた『神保町 黒須』さんは今年惜しまれつつも閉店をされました。
ちょうど集英社さんの裏手。行列の絶えなかったお店の跡地に間もなく『中華蕎麦 仁香』が電撃オープン。
4種類の具材から取られた贅沢なスープと自家製麺が嬉しいお店。
『和渦TOKYO』など評価の高いラーメン店を展開する会社が手腕を振るうとあり、開店直後から話題になりました。
(当初和渦TOKYOの名は伏せられていたのですが、スープや麺などの説明文を読んで特定された方が多く、あらためてラの道を究めている方は凄まじいなと考えた思い出があります。)
この日注文したのは『味玉とお肉の中華蕎麦』(1,450円)。
麺線の整ったビジュアルがとても美しい一杯です。今時っぽさもあるのですが、店内の雰囲気とトッピング盛り付けからクラシカルな雰囲気を感じます。
岩中豚のロースチャーシュー、信玄鶏のサイコロチャーシューも柔らかく、素材本来の甘味がたっぷり。
和渦っぽさのある、もちっとした大ぶりのワンタンも嬉しい。
スープはトッピングにも使用されている信玄鶏、岩中豚のほか、国産しじみ、道南真昆布をと言った4種類もの豪華な具材を丁寧に調理したもの。
木揚げ醤油を火入れしたあと、たまり醤油や超特選醤油などをブレンドしたカエシは半生ならではの醤油の香り高さが残っており、スープを口に入れた瞬間にたまり醤油の甘さがふんわりと広がる感じがとても美味しい。
キレの強さよりもまろやかさのある、優しい味わいのスープです。
麺は系列店である「和渦製麺」にて、このスープのために打たれた特製自家製麺。
なめらかで、のど越しのよいつるっとした細麺。スープとの一体感を目指されているとのことだけあり、しばらく食べ進めてスープを吸ってもとっても美味。
とても和っぽく王道でクラシカルな中華蕎麦ですが、トッピングの舞茸シジミバターソースを途中で溶かして食べると、一気に洋風な味わいに変身。
麺にふんわりと舞茸の豊かな風味が絡み、こちらは他のお店にはない個性なので、ぜひ味わっていただきたいなと思います。
ご店主さんは、和渦グループにて修業を積まれたベトナム人のソンさん。
この日は冷たい雨とピークオフの時間だったため、客入りもすくなかったのですが、丁寧な接客と笑顔に心が温まりました。
名店の後に名店が生まれるだなんて嬉しいこと極まりなし。また訪れたい名店です。
中華蕎麦 仁香
住所:東京都千代田区神田神保町3-1-19
神保町駅から301m
定休日:
日曜日
営業時間:
11:00〜14:30
17:00〜20:00
花秀 /神保町
神保町とお茶の水の間、大学街に今年オープンしたのが『花秀』さん。
青森でフレンチレストラン営まれているオーナーシェフが、フレンチと技法と青森の食材を使ってラーメンをプロデュース。
一見綺麗な醤油ラーメンですが、具と麺の間に青森南部せんべいが入っているなど、ギミックの効いた面白い一杯です。
スッキリとした醤油味のスープ、綺麗めのワンタンに鴨肉と『今どきの淡麗系』な一杯ですが、お茶の水近辺にこういったお店は多くないため、新鮮さも感じられます。
この日頂いたのは『青森拉麺めっけもん盛り(全部のせ) 黒(醤油)』(1,500円)。
塩にも定評があるようですが、醤油がとっても気になり注文。
スープはこっくりと鶏油が強め。青森シャモロック、鴨ガラの他、香味野菜とりんごから取られたスープは、コクが強めながらも野菜やりんご由来の爽やかさをどこか感じる味わいに。
ここにりんごを入れるあたり、青森へのこだわりや郷土愛を感じます。そして合わさってしまうところが素晴らしい。
カエシには青森マルショウほたて醤油を中心に7種類の醤油をブレンド。
鶏×醤油スープが好きな方にはハマるであろうキレのある深めの醤油味です。
全粒粉入りの中細ストレート麺は、しなやかでコシが非常に強いことが特徴。
小麦の風味をしっかりと感じるパツンとした食感で、鶏油のコクが深いスープにも負けない存在感。
今回はキリっとした風味を味わいたく中細ストレート麺を選択しましたが、手揉み麺も選ぶことが可能。もちもち麺が好きな方は、券を買う際に手揉み麺を購入すると良いのかなと思います。
具材と麺の間には、なんとびっくり『青森南部せんべい』。
八戸などではメジャーなもので、せんべい汁(南部せんべいを汁物に入れた郷土料理)などは全国的にも知られるようになってきました。しかし、ラーメンに入れるお店は多くないはず。
戸惑いながらも食してみたところ、これがとっても美味しい。
お麩よりもしっかりと重量があり、お餅よりは少しライト。せんべい汁よりはスープが重ためなので違った味わい。
まさしく新食感でした。考えられた方すごい。
最先端を行く『南部せんべい入りラーメン』。
南部せんべいを抜きにしても、全体的にまとまりが良く満足感のある一杯です。
花秀
住所:東京都千代田区神田小川町3-22 小川町細野ビル 1F
JR御茶ノ水駅より徒歩5分
神保町駅から337m
定休日:日曜日
営業時間:
[月〜土]
11:00~15:00
17:00~21:00
鶏soba座銀 神楽坂店/ 神楽坂
大阪、肥後橋に本店があり、関西では高い人気を誇る鶏白湯の名店『鶏 soba 座銀』が、満を持して東京にオープン。
神楽坂と飯田橋を結ぶ坂道の、ちょうど中間に位置しており、アクセスも良い好立地。筆者も関西出身とあり、関西のお店が出店するととても嬉しい気分になります。
鶏soba(鶏白湯)は言わずと知れたまろやかさと美味しさですが、実は、同店醤油ラーメンもとっても美味しいんです。
鶏白湯は有名なのですが、地鶏醤油sobaがあまり知られていないため、今回はこちらにフォーカスを当ててみたいと思います。
『地鶏醤油soba』(1,000円)は、シンプルでお手頃ながらも、スープ本来の旨味をしっかりと感じる本格派。
味玉ではなく、生卵と言うところだけが少し他とは違った個性ですが、それ以外は極めてシンプル。トッピングも豚ロースとメンマと海苔だけという、すっきりとしたビジュアルです。
北海道の知床鶏を100%使用し、贅沢に取られたスープはすっきりとした味わい。小麦や海藻粉末を飼料に配合し育てられた知床鶏は良い意味で癖が一切無く、他の鶏よりも少し軽め。
そんなすっきりとしたスープに、甘味のある醤油カエシがふんわりと広がっており、飲み干せてしまうほど優しいスープ。
鶏だし系だと、コクがあるぶん、どこか尖った味わいのものが多いのですが、こちらは本当に体の芯から温まる優しい味わい。
卵黄を溶くと、さらに甘味がまして優しい味わいに変化します。
麺は滑らかな中細ストレート麺。
柔らかくなめらかな麺が、まろやかで甘めのスープにとてもマッチします。とても滑らかな麺のため、卵黄と絡めて食べることもおすすめです。
お腹に余力があれば、炙り肉寿司(350円)もおすすめ。
丼やご飯を頼むには少し…と言った時に、丁度良いサイズなんです。しかも、お肉がとっても美味しくてラーメンにも実はよく合う。
店内も割烹料理店のように綺麗なおかつ、テーブル席も何席かあるためお友達とのご飯にもおすすめ。
いつも接客が素敵なので、美味しいラーメンだけでなく元気までもらってしまい、Wでお得だなぁと心まで温まっています。
座銀さんと言えばごぼうの天ぷらが乗った鶏白湯ラーメン。
こちらもとっても美味です。麺線が美しい一杯。地鶏から取られたスープは澄んでいて甘口の味付け。
鶏soba座銀 神楽坂店
住所:東京都新宿区神楽坂3-2-12 神楽坂摩耶ビル 1F
JR飯田橋駅から徒歩3分
神楽坂駅から5分
飯田橋駅から359m
定休日:月曜日
営業時間:
[火~金]
11:00~15:00(L.O)
18:00~21:30(L.O)
[土日祝]
11:00〜21:30(L.O)
醤油の宿題店は増え続けるばかり…
老若男女に愛される王道の醤油4選でした。
今年もTRY(東京ラーメン・オブ・ザ・イヤー/ラーメン界の権威とされる本)が発表され、読んでいて思ったのですが、やはり毎年醤油がとっても豊富なんです。
それほどまでに、東京と言う土地は醤油が愛されているのだろうなと実感いたしました。
前回の記事でも書かせていただいたのですが、中華そば自体が昔から存在し、慣れ親しんだ方も多いため、時代が変わって愛されてきたのかなと思います。
また、関東の方は醤油味自体が好きな方多いな~と上京したての頃感じたのを思い出しました。浅草で食べた天丼が思ったよりも醤油の味がして驚いたんですよね。
そんな話はさておき、ラーメンが食べたい季節になってきたので、みなさまのおすすめのお店もお教えいただければ嬉しいです。
▲同じバイラーズのまあささんと、麺好き女性による女性のためのラーメン情報Instagramやっています。
4日に一回くらいおすすめのラーメンやさん更新されてます。よければあそびにきてください~!質問もなんでもDMよりどうぞ~!
わたしのブログで「ここ気になるなぁ」など、ちょっと良いお店が見つかると嬉しいです。
またおススメのラーメン揃ったらご紹介させてください。
それではみなさままたお会いしましょう!またね~。