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祝10周年、AI社会の今だからこそ観直したい『PSYCHO-PASS』。「踊る大捜査線」の監督を迎えた本格的近未来SFサスペンス群青劇

祝・シリーズ10周年。男女時代を問わず愛され続ける名作『PSYCHO-PASS』。

みなさまこんにちは、スーパーバイラーズ清水まやです。


少し前の話になるのですが、友人とこれだけは譲れない好きな作品の話になり、真っ先に挙げたのが『PSYCHO-PASS』シリーズでした。

ちょうどそれこそ私が学生時代に1期が放送されていた作品なのですが、評価も人気も高く。
その後、2期、映画、3期が製作され、10周年である今年は『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』が公開。とてつもなく長く愛される作品となっています。

学生時代は「なんとなく好き」くらいで見ることが多かったのですが、この作品は社会人になってから再熱。
主人公の常守朱が成長する過程を何度も何度も見ながら、自分のキャリアアップとは何かを考えた記憶があります。

今回はシリーズの中でも私が最も愛する1期のコミカライズである『監視官 常守朱』に焦点をあてつつ、この作品を語りたいと思います。

それではどうぞ。

目次

  1. 『踊る大捜査線』で知られる本広克行を総監督に迎え、ニトロプラス虚淵玄などの最強製作陣が集結。
  2. シリーズ10周年、まだまだ盛り上がる作品

『踊る大捜査線』で知られる本広克行を総監督に迎え、ニトロプラス虚淵玄などの最強製作陣が集結。

カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義 表紙

人間を『シビュラシステム』と呼ばれるAIが管理するようになった近未来社会。
法のない世界の中で罪の裁きはだれが行うのか。


舞台は、人間のあらゆる心理状態や性格傾向の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が導入された西暦2112年の日本。人々はこの値を通称「サイコパス(PSYCHO-PASS)」と呼び習わし、有害なストレスから解放された「理想的な人生」を送るため、その数値を指標として生きていた。

その中でも、犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測され、たとえ罪を犯していない者でも、規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれていた。

新任監視官として厚生省公安局刑事課一係に配属された常守朱。朱の部下となるのは、潜在犯であるが能力を買われ、ドミネーターを持ち捜査に関わることが許されている執行官の狡噛慎也、征陸智己、縢秀星、六合塚弥生の4人。朱は初日から失態とも取られかねない異例の対処をしてしまい、もう1人の監視官である宜野座伸元から厳しい言葉を受けながら、狡噛に励まされて成長を重ねていく。



とにかく、ストーリー構成と世界観が秀逸。
それもそのはず、総監督は『踊る大捜査線』の監督を務めたことで有名な本広克行。原作は暗いながらも考えさせられる脚本を書くことに定評のあるニトロプラスの虚淵玄(代表作は『魔法少女・まどか☆マギカ』など)。
かなりダークで大人が見て楽しめるアニメとして構成されています。

『PSYCHO-PASS』公開時はAIがそこまで精密なものではありませんでしたが、公開後10年経ち、AIが当たり前となった現代作品を見返すと作中と同じようなことが起こりうるのではないだろうか、と考えます。


物語は、警察組織「公安局」の新人監視官として主人公・常守朱が赴任してくるところから始まります。
いまの時代でいうと刑事と近いのですが、違う点が『AI(シビュラ)に認定された潜在犯』を犯罪が起こる前に捕まえること。
そして、シビュラが必要ないと判断した人間は特殊拳銃「ドミネーター」によって排除されるということ。これらの罪の執行は潜在犯である『執行官』が行います。
常守監視官の立ち位置は、潜在犯であり、一般的には「狂暴かつ非道な人間」と認定されている執行官の管理、及び執行官たちとタッグを組んで地域の治安維持に取り組むことでした。

常守監視官の任されることになった執行官は狡噛慎也、征陸智己、縢秀星、六合塚弥生の4人。
優しく良い環境で育った彼女にとって、生い立ちの違う4人との出会いはまさしく衝撃的なことの連続。
特に自分で行動をし無茶をする狡噛との付き合い方には悩みます。


この作品の好きなところは、主人公の常守監視官が「自身のキャリアを見つけ、自分だけの仕事を見出していくところ」。
新卒で分からないことが多く辛いことばかりで頭をかかえながらも、上司である宜野座や同僚である狡噛、執行官たちとの交流を経て、少しずつ『公安局・監視官』としての立ち位置を理解して仕事に没頭していく朱の姿には、新卒から現在まで、仕事が辛い時何度も何度も助けてもらった記憶があります。

また、それぞれのキャラクターの事情も面白い。
群像劇を意識して作られているだけあり、それぞれのキャラクターにスポットを当てたシーンが必ずあります。
各々に必ず理由があって、しかもその解像度がとにかく高い。
常守監視官の上司である、宜野座監視官は秩序を守り、少し嫌な存在と感じることもあったのですが、回を重ねるごとに彼が秩序を守りたがる理由が明らかになります。
理由がとにかく切なくて、21話は涙なくして見れません。

私が最も愛するのが狡噛慎也。友達にはいつも言っているのですが結婚してほしい。
もちろん執行官としても優秀なのですが、元々は朱と同じ監視官の立場にいた彼は、同僚を殺した『マキシマ』という存在を追っているうちに犯罪係数が上がり、潜在犯となってしまいました。
しかし、潜在犯となり、執行官という公安局の飼い犬のような存在になってでも同僚の死を追い続ける執念と正義感。もうほんと漢。
とてもスマートで、シビュラシステムに関しては懐疑的。まず自分の頭で考え動く姿勢は社会人になったときに「こうなりたい」と憧れた存在でもありました。

終盤にかけての、狡噛と『マキシマ』との戦いも必見。
少しグロテスクな描写も多く、精神的にもダメージを受けることが多いのですが(さすが虚淵玄原作)、生きるとは何か、罪とは何か、考えることとは何か、働くとは何か考えさせられます。
愛する不朽の名作です。

シリーズ10周年、まだまだ盛り上がる作品

私のバイブルでした。

そういえばアニメ原作のため紹介をしたことが無かったと思い記事にしてみました。

シリーズ未視聴の方は後悔は絶対させないので、一度騙されたと思って見てほしいと思っています。

今年は10周年という事もあり、コラボイベントが多く心が潤う一年でした。
3期(2019年)になると主人公がかわるのですが、私はやっぱり朱と狡噛のコンビが大好きだと感じます。2023年公開の映画はこの二人のコンビがメインなので大歓喜。

おそらく一生好きで、私の生き方はこの作品と共にあるのでしょう。
20周年も元気に見ていたいし、50周年はフル3Dで観たい。ずっとずっと楽しみにしています。

また来月おススメの漫画ご紹介させてください。
それではまたお会いしましょう~!

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