生理のことをパートナーには何を機に、どんなタイミングで話した? それに対してパートナーは、どう感じている? 30代夫婦に、生理について話し合うことで得たことや、現在の関係などを取材した。
話し合ったのはこのカップル
妻 Mさん(39歳)
フリーライター。35歳のときに子宮内膜ポリープを摘出。その際に子宮奇形と診断され、平均よりも子宮が大きく月経過多になりやすいことを知る。手術の翌年に妊娠し、女児を出産。
夫 Rさん(35歳)
イベントを運営する会社に勤務。深夜の業務や出張が多く、イベントが多い夏や年末年始は、家をあけることがしばしば。生理について自ら積極的に話した経験はないが、抵抗はない。
☑話したきっかけは?
●症状がとにかく重かったため
☑話した内容は?
●生理痛の症状
●使っている生理用品
●生理の仕組み
Mさん「昔から月経過多で、生理の2〜3日目は、多い日の昼用ナプキンでも1時間もたないくらいの出血量。デートの予定と重なり、リスケしてもらうことが何度もありました。当時は“生理が重いんだ”という程度に、ライトにしか話していなくて。結婚を控えていた30代半ば、生理中に貧血を起こすようになってしまい、子宮内膜ポリープが見つかる。摘出すれば妊娠率も上がると言われ、手術を決めた際、彼にもきちんと説明しました。話したおかげで生理用品も家事も頼みやすく、子育てと仕事を両立する上で、とても助かっています。」
Rさん「Mさんとつきあうまで、生理の知識は学校で学ぶ程度のものでした。“生理が重い”と聞いても具体的な痛みや出血量はわからず。結婚後に経血で汚れた寝具や衣服を洗っている姿を見て、初めて、生理の大変さを理解しました。生理用品や家事を頼まれるのは、正直ありがたいですね。無理をして体調が悪化したら大変ですから。察するのが苦手な僕としては、“これをして”と具体的に指示をしてもらえるほうが気持ちもラク。遠慮なく頼ってほしいし、自分にできることを行ううちに、より生理の理解が高まっていると感じます。」
イラスト/二階堂ちはる 取材・原文/中西彩乃 ※BAILA2022年10月号掲載