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【医師が回答】生理の出血量、多い月と少ない月があるのはなぜ?【30代・40代の生理悩み&疑問】

30代・40代の生理のお悩みや疑問に、人気産婦人科専門医がお答え!今回は、「生理の出血量が月によって変わること」について聞きました。

生理の出血量が、月によって変わるのはおかしい?

生理の出血量が月によって変わる

July Prokopiv/shutterstock

30代・40代女性の、生理の出血量に関する「リアルな生理悩み&疑問」!

・「生理の出血量が月ごとにバラバラ。事前に予測ができなくて、困ってます。大量に出て、大きめの夜用ナプキンでも漏れてしまう月もあれば、2日目の夜すら、薄くて小さめのナプキン1枚で足りる月も。一定にするにはどうしたらいいのでしょうか?」
 
・「出血がどんどん少なくなってきました。最初は『ラク♪』と思っていたのですが、これじゃいつか『妊娠したい』と思ったときに、問題が見つかるかも……?と不安です」

医師がお答え!

【監修】
高尾美穂先生

女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道 副院長

高尾美穂先生


医学博士。産婦人科専門医。婦人科診察を通し、女性の健康を幅広くサポート。働く女性のための産業医として企業を支える傍ら、内閣府男女共同参画局、人事局等で教育講演を担当。また、婦人科スポーツドクターとして日本スポーツ協会ではスポーツドクターの養成に携わる一方、骨盤底筋トレーニングヨガ、アスリートヨガをはじめ、ヨガ指導者を育成するセッションも積極的に行っている。

自分が目にした出血量のイメージだけで「多い」「少ない」を判断しがち

生理の出血量は、自分が見たもので認識するしかないですよね。たとえばナプキンについた量や、タンポンの染み込み具合。便器の底に経血が溜まるのを目にして、判断するときもあるでしょうし、お風呂でシャワーのお湯を浴びているときに流れていく血で、出血量を推し量ることも。婦人科で診察した際に、腟内の出血をがっつり出すこともあるので、婦人科医はそれを見て経血量を知る場合もあります。私たちはそうやって、自分が見た血の量を生理だと認識していて、『今月は多かった』『今月は少なかった』と考えがちです。

ですが、実際は、月ごとの出血量はそれほど変わりはないはずです。毎月子宮内で準備したものを出し切る形になっているので、『先月少なかった分、今月は多めに出た』なんてことは起きないのです」

本当に出血が少ない月=無排卵月経の可能性も

「40代半ばぐらいになってくると、生理は来ているけど実は無排卵月経というケースも増えてきます。生理が来る周期が少し長くなって、出血自体もズルズルと7日以上続くなんてことも。とはいえ年代によっては無排卵月経も病気というわけではなくて。40代半ばを超えてくると、まあまああり得ることなんです。

20代でも『今月はいきなり出血の量が少なくなった』なんてことはまずない。もともと生理不順な人で、今月の量が少なくて、前回の生理との間隔が空いている等であれば、実は無排卵月経である可能性も。排卵があったかどうかは、基礎体温を測れば分かります。

結局、生理はホルモンの変動の最後に起こること。過去のことを記録していない限り、全部推測になってしまいます。出血量が少なくても、『無排卵月経だった可能性がある』としか言えないのです。確実なことを知りたいなら、その周期の基礎体温をしっかり測っておくことが大切です」

極端に出血量が少ない状態が続く場合は、無排卵月経の可能性も。基礎体温を測って、排卵しているかどうか確認してみましょう。

取材・文/櫻木えみ

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