人と話しづらいからこそ気になる「パンツの中の衛生問題」。読者のお悩みや素朴な疑問に人気婦人科専門医がお答えします! 今回は、「パンツの寿命」について聞きました。
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30代女性から寄せられたパンツの寿命に関するリアルな悩み&疑問!
「パンツは洗濯を繰り返して、柔らかくなった布のほうがはき心地がよくて好き。気に入ったデザイン、素材のものを3~4年ははいています。パートナーには『物持ちがよすぎじゃない?』と驚かれるのですが……。生理が近そうなときはおりものシートをつけるなど、汚さない工夫もしているので、デリケートゾーンが当たる部分も特に汚れていません」(商社・37歳)
「下着は黒、ネイビーが好きで愛用。かえどきが分からないくらい見た目に変化がないので長く使い続けているのですが、パンツに寿命ってあるんでしょうか!? たまに熱湯をかけて、ニオイ菌対策もしています」(公務員・29歳)
医師がお答え!
産婦人科医。日本赤十字社医療センター、済生会中津病院、都内クリニックで副院長を経て、2023年春、神谷町WGレディースクリニックを開業。すべての女性のかかりつけ医でありたいとの思いで日々診察を行う。
衛生面を考えて、1年に1回は新しいパンツに交換を
「医学的にはショーツに決められた寿命はありません。ですが洗濯をしたからといって、完全にきれいになるわけではありません。ショーツには雑菌やカビが残って蓄積していきますので、ある程度のサイクルで変えたほうがよいでしょう。1年に1回は新しいものにかえると安心です。
膣カンジダを繰り返す人は、ショーツ自体にカンジダの原因となるカビが繁殖している場合も。治療後は、新しいショーツをはくようにすると安心です。
おりものシートを使っている人と、使っていない人でも持ちは異なってきます。お気に入りのショーツの寿命を長持ちさせたい場合は、おりものシートの使用も有効です。タンパク質汚れを落とすのに効果的な酵素を配合した、ランジェリー専用洗剤を使うのもオススメです。
質問者さんのように、熱湯をかけて洗う人もいますが、おりものや経血などのタンパク質汚れに熱が加わると、タンパク質がかたまって余計落としづらくなるのでNG。またタンパク質汚れは時間がたつとより落としづらくなりますので、脱いだショーツはなるべく早めに洗うことが望ましいでしょう」(尾西先生)
【編集部のおすすめ】
ショーツには汚れが蓄積している可能性あり。定期的に交換を!
取材・文/櫻木えみ