人と話しづらいからこそ気になる「パンツの中の衛生問題」。読者のお悩みや素朴な疑問に人気婦人科専門医がお答えします! 今回は、「最も清潔に保てるパンツの素材の選び方」について聞きました。
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30代女性から寄せられたパンツの素材に関するリアルな悩み&疑問!
「これまではレースがついたサテン風化繊ショーツなど、心ときめく素材の下着をはいていたのですが、蒸れてかきむしってしまうように。化繊は素材的に蒸れやすいのでしょうか? ちなみにシルクのショーツも憧れるけれど、高価でお手入れが大変そうなので手を出せず……」(生命保険・32歳)
「母親には『パンツは絶対天然素材! 綿なら蒸れない!』とアドバイスされるのですが、本当?? 個人的に、綿のパンツは分厚くて夏は暑い気がして。ショーツもカップ付きタンクトップも、汗をかいてもベタつきにくい機能付きの、化学繊維一択。化繊の下着って、膣まわりの健康にはどうなんでしょうか?」(金融・30歳)
「夏はパンツの中が汗だく! 蒸れてニオイも着心地も最悪。清潔を保てる素材が知りたい!」(IT・33歳)
医師がお答え!
産婦人科医。日本赤十字社医療センター、済生会中津病院、都内クリニックで副院長を経て、2023年春、神谷町WGレディースクリニックを開業。すべての女性のかかりつけ医でありたいとの思いで日々診察を行う。
1番のオススメはシルク
「デリケートゾーンは蒸れると雑菌などが繁殖したりとトラブルに繋がりやすいので、通気性を重視して選びましょう。1番のオススメは天然素材のシルク。
同じく天然素材の綿も通気性が高いのですが、綿よりもさらに通気性が高く、さらっとした風合いを保てるのはやはりシルクです。綿はおりものがついた際に落としづらいという難点もあるので、シルクに軍配が。
シルクというと、高価で、手入れが難しそうな印象がありますが、今は手頃な価格で、洗濯機でじゃぶじゃぶ洗えるようなアイテムもあるので、試してみてもよいでしょう。
ポリエステルやレーヨンなどの化学繊維も、シルクと同じくツルツルとした肌触りですが、基本的には蒸れやすく、避けたい素材。ただし、今は化学繊維の中にも、通気性が高まっているものがあり、さまざまなインナーに使われています。通気性が高く、乾きやすいなど、機能性が高い化学繊維であれば、蒸れやすさをクリアできているので安心です」(尾西先生)
【編集部のおすすめ】
通気性の高いシルクのショーツ、ぜひお試しを。
取材・文/櫻木えみ