人と話しづらいからこそ気になる「パンツの中の衛生問題」。読者のお悩みや素朴な疑問に人気婦人科専門医がお答えします! 今回は、「肌トラブルを回避するパンツの選び方」について聞きました。
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30代女性から寄せられたパンツの形に関するリアルな悩み&疑問!
「下着といえばタンガ派の私。パンツに響かないし、余計な布がないので、ヒップアップを意識しなければ!とシャキッとするんです。ただ膣まわり~肛門のあたりに布が食い込んでしまうのが気になっています」(電気メーカー・31歳)
「大きいパンツをはく=体型が緩んでいきそうで、いつもSサイズを買って気を引き締めています。同じような体型の妹は『大きいサイズのほうがゴムも当たらなくていいよ。LかXLにしている。きつい下着は肌が黒ずむからやめたほうがいい』と主張してくるのですが……本当ですか?」(メーカー・36歳)
医師がお答え!
産婦人科医。日本赤十字社医療センター、済生会中津病院、都内クリニックで副院長を経て、2023年春、神谷町WGレディースクリニックを開業。すべての女性のかかりつけ医でありたいとの思いで日々診察を行う。
小さいパンツでデリケートゾーンにできものができることも。ゆったりしたサイズで食い込みづらい形を選んで
「サイズが小さすぎるショーツは、黒ずみや膣トラブルの原因になります。蒸れるので雑菌やカビが増殖しやすくなりますし、特にゴムが皮膚にあたることで黒ずみの原因になります。
小さめのサイズのショーツをはき続けていると、デリケートゾーンに粉瘤というできものができることもあるので、注意が必要です。特にショーツのゴムが当たる部分にできやすいです。ゴムが当たる部分の皮膚が圧迫されて、毛穴がつまってしまうのが原因です。デリケートゾーンの粉瘤を治療中の患者さんには、『いつものパンツではなく、ゆったりしたサイズのものをはいてください』とお願いしています。
ショーツの形でいうと、タンガは避けたいところ。タンガは布地やレースなどが肌に食い込み、黒ずみになりやすいのです。黒ずみが気になっている人は、はく頻度を減らすとよいでしょう。
オススメは、ゴムや布地が肌に食い込まない、リラックスした形のもの。やや大きめのボクサーショーツ、ふんどし型ショーツなどを試してもよいでしょう。縫い目のないシームレスタイプも、黒ずみ対策になります」(尾西先生)
【編集部のおすすめ】
きついパンツ、食い込むパンツは、黒ずみやトラブルのもと!
取材・文/櫻木えみ