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妊娠中の夫の浮気防止にオーラルセックスをしても、赤ちゃんに悪影響はない?【医師が回答!30代・40代の妊娠初期悩み&疑問】

30代&40代の妊娠悩み&疑問に、医師がお答え! 今回は妊娠中に抱きがちな「夫の浮気への心配」や「オーラルセックス」について。妊娠中、夫の欲求不満を解消するために手や口で手伝わなきゃ……。妊婦の体に悪影響はない?

Q:妊娠中のオーラルセックスって、赤ちゃんに影響はないですか?

妊娠中の浮気問題

30代&40代女性の「リアルな妊娠悩み&疑問」!

・「30代後半、妊活中です。職場の先輩女性たちから『妊娠中の妻がいる男は浮気するから要注意!』とさんざん言われ続けてきました。不倫の他、風俗やパパ活、性病感染などさまざまな例を聞いて怖くなり、妊娠したらどうなるの?と不安です。夫とは結婚前からセックスレスになったこともなく、関係はずっと良好なのですが、『そういう夫婦こそ、妊娠中が危ない!』などと先輩たちに煽られ……。悪阻中や安静にしなきゃいけない時にセックスできないときは、オーラルセックスをできれば……と私なりに解決策を考えましたが、そういった行為はお腹の子どもに悪影響はないのでしょうか? 妊娠前から考え過ぎと言われそうで恥ずかしいのですが、いつも不安になってついネットで浮気の例の検索をしてしまいます

・「最近妊娠が発覚し、結婚することになった30歳です。独身時代、妊娠中の奥さんがいる既婚男性からアピールされた経験があり、ネガティブな固定観念を抱いています。幸いもうすぐ結婚するパートナーは誠実で愛情深い人なのでまったく心配ないとは思うものの、なんとなく不安が消えず……。男性は、妊娠中の妻=性的な対象外と感じてセックスしたくないと思うことはあるのでしょうか? 妻側の手や口を使ったサポートで夫の欲求不満を解消すれば、夫は外で女性を口説いたりしないですむものですか? 彼には『疑っているの?』と不愉快に思われそうで、聞けませんが……

医師が回答!

【監修】
清水なほみ先生

コーチング医 ポートサイド女性総合クリニック院長

清水なほみ先生


通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を総合的に駆使した診療を行うコーチング医。認知行動療法をベースに、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを日常診療に取り入れ、健康管理だけではなく、育児の悩みや親子関係・夫婦関係の改善など、幅広い分野で同テクニックを活用する。

※“妊娠超初期”という表現について……排卵日から月経予定日の期間を、“妊娠超初期”や、“妊娠2〜3週”と呼ぶ人もいますが、これは医学用語ではありません。この時期はまだ妊娠が成立していないため、妊娠とは呼べない段階です。記事でも読者からの悩み等に登場しますが、便宜上“妊娠超初期”、“妊娠2週〜3週”を「排卵日から月経予定日」と捉えた上で解説しています。

【ANSWER】オーラルセックスという選択肢もあり。でも優先すべきは妊婦さんの体調や気分!

「妊娠中の性交は、妊娠成立から、いわゆる“安定期”と呼ばれる妊娠16週を過ぎるまでと、医師から『安静に』と言われている期間は避けるべきもの。実際そのような状況では、性交どころではないという気持ちになる妊婦さんも多いのですが、質問者の方々のように『妊娠中の夫の浮気を防止するために、しておかないと』と悩む妊婦さん、本当に多いです。この悩みは妊娠中に夫が浮気することが前提、ということですよね。これは個人的な見解ですが、『妻が妊娠中に性交をしないから』と浮気をするような男性は、たとえ妊娠中の妻と性交をしていても浮気すると思います」

「男性の生理的欲求をどうやってどこまで受け入れるか、この主導権は妊娠中である妊婦さんにあるべきです。浮気防止のために性交をしておきたいけれど、妊婦さんの気分的にまったく受け入れられないという場合もあるでしょうし、当然切迫早産で安静が必要という場合で性交一切NGという状態もあり得ます。そういう場合は無理をして性交するのは絶対にダメです」

「性交の代わりのコミュニケーションのとり方として、質問者さんが例として挙げていた手や口を使うオーラルセックスという選択肢はありだと思います。とはいえ、妊婦さんの場合、オーラルセックスも気乗りしない方が多いように診察では感じます。無理をするのはやめましょう。
妊婦さんの話を聞いていると、逆のケースもあるとも感じますね。男性側が『何かあったらどうしよう』と怖がって妊娠中の妻と性交できなくなり、逆に女性側の性欲が高まる……というケース」

「妊娠中の性欲や体調、気分などについては、夫婦間できちんと話し合うことが大切です。浮気をただ恐れるのではなく、妊娠中の体調や気分についてパートナーにきちんと理解してもらった上で、『今はこうやって手をつないで寝るだけで我慢しようね』といった状態を作れるかどうか。妊娠中のこういった話し合い、コミュニケーションは、産後の円満な夫婦関係につながっていくものです。言いづらいと感じても、きちんと話し合うことをオススメします」

オーラルセックスの是非の前に、パートナーには今の体調や気分をきちんと伝えて、話し合うことが大事! 夫婦のあり方を見直すキッカケにもなり、産後クライシス回避にも役立つはず。

取材・文/櫻木えみ

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