人も運も集まる会話のベースには感謝や尊敬、尊重が。これまで6万人以上を占ったゲッターズ飯田さんが、相手とのつながりを深める考え方や言い回しをレクチャー! 今回は相手から言われた言葉への返し方について。断りたいのに上手く言えない、褒められても何と言ったらいいいか分からない、そんな人は必見です。
占い師
ゲッターズ飯田さん
「人の紹介でしか直接占わない」スタンスが話題に。「五星三心(ごせいさんしん)占い」を編み出し多くのメディアで活躍。近著に『ゲッターズ飯田の占いよりも大切な話 ただそう思っただけ』(講談社 1584円)。
【Case1】人から何か頼まれたときに気まずくならない断り方ってありますか? どうしてもできなくて断ったとき、また機会があれば声をかけてほしいと思っているのですが、いつも後味が悪く気まずくなってしまいます。
【Getters Advice】気まずい空気を出さずに断り、手のあいたときにあらためて申し出る。
どうしてもできないことは仕方がないです。「無理だと思うんです。すみません」と正直に言うだけですよね。その上で「手のあいたときは声をかけますね」と依頼にこたえたい気持ちを伝え、できるときに「今なら大丈夫です。何かありますか?」と申し出る。そうやって未来への信頼関係を構築していくといいと思います。
【Case2】あれもつらいこれもつらい、といつもマイナス思考の友人の話にはどう反応したらいいですか? 正直話を聞いていて疲れてしまいます。
【Getters Advice】マイナス思考からポジティブな行動に向かうためにまず共感の言葉を。
学ぶことが多いとき、マイナス思考は準備段階なんです。マイナス思考から自分の足りない点に気づいて、次にプラスの行動に向かうので。成長のプロセスだと見守って「いいんじゃない?」「そうだよね」といった共感の言葉をかけてあげてください。マイナスの言葉はその人の変わりたい気持ちの表れだったりするんですよね。
【Case3】ふいに人から褒められたとき、なんて言えばいい? 「…ソンナコトナイデス」と言ってしまい、せっかく褒めてくれたのになんだかそのあと気まずいです。
【Getters Advice】褒められたら喜んだほうがいい。そのほうが褒めた人の気分がいい。
相手がせっかく褒め言葉を使って前向きにコミュニケーションをとろうとしてくれているのに、マイナスに受け止めたら会話が成り立たないですよね。せめて「照れちゃいますね」とか「そう言っていただいて嬉しいですが、そんなことないですよ」くらいの謙遜に感謝を添えて気持ちを伝えられるといいですね。
「人生がうまくいく人には共通点があります。ポジティブな言葉を使い、他人の話を最後まで聞き、感謝とリスペクトを忘れない。日々の心がけの積み重ねです」
イラスト/しまはらゆうき 取材・原文/佐久間知子 ※BAILA2022年6月号掲載