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【婦人科検診に行こう】内診が恥ずかしい、怖いという気持ちに専門医がアドバイス!

「受けたほうがいいと思いつつ、積極的に行く気になれない」。そんな私たちの本音を産婦人科医の善方裕美先生に相談。「内診がとにかく恥ずかしい」「内診の痛みが怖い」「もし病気だったら…」というお悩みに善方先生がアドバイス。

善方裕美先生

よしかた産婦人科 院長

善方裕美先生


横浜市立大学産婦人科客員准教授。医学博士。生理にまつわる様々な悩みに、カウンセリング、ホルモン治療、漢方薬、食事、運動など多方面のアプローチで治療を行う。

『女医が教える 閉経の教科書』

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秀和システム 1760円

できれば行きたくない気持ちを先生に聞いてみました

内診がとにかく恥ずかしいんですが…

内診がとにかく恥ずかしいんですが…

内診は必ずしも受けなくてもいいものです。医師にとって“秘密の花園”ではないと知っておいて
読者アンケートの中で、婦人科に行きたくない理由として最も多く挙げられたのが、とにかく、“内診が恥ずかしい”ということ。「確かに初めて婦人科を受診される人の中には、清水の舞台から飛び降りるような気持ちで来られる人もいます。でも医師にとって性器は、“秘密の花園”的な性的な場所としてはまったく見ていなくて、その中や病気を診ようとしているんですよね。最近は内診台も、座ると自動で足が開くようになっていたりと恥ずかしさを軽減する工夫がされていたり、昔と違って医師もプライバシーに配慮するようになっています。症状や状態により、内診をしなくても、おなかの上からの超音波検査で代用できることもあります。まずは内診に不安があることを医師に相談してみましょう」

内診の痛みが怖くて足が遠のきます…

内診の痛みが怖くて足が遠のきます…

いかに素早く終わらせるかは医師の腕! 緊張するほど痛みは増すので、深呼吸を
「内診の痛みは、主に子宮頸がん検診のときに、膣から子宮鏡を入れて膣を広げるときに生じる痛みですね。痛みを軽減させる方法としては、なるべくスピーディに終わらせることに尽きます。ただこの素早さは医師の腕や経験による部分も大きく、患者さんが事前に判断するのは難しいと思います。ご自身でできることとしては、内診が怖くて緊張していると膣に力が入って、子宮鏡を入れたときに膣が開きにくくなって痛みが強くなるので、内診の前に深呼吸をして息をフーッと吐くことです。力が抜けて痛みも弱まります。担当医に気になる症状について話す際、内診に対する不安な気持ちも一緒に伝えて、できるだけコミュニケーションをとるようにしておくと、緊張を和らげることができると思います」

正直、病気だとしても知るのがイヤというか…

正直、病気だとしても知るのがイヤというか…

がんも治らない病気ではない時代。“ただし初期のうちならば”が大原則
病気の発見が怖すぎて知りたくないという本音に、先生の回答は? 「特に怖いイメージがあるのはがんだと思いますが、昔と違って現在は子宮頸がん、子宮体がん、乳がんも完治する病気。ただし、“初期の段階で発見して、早期に治療をした場合ならば”という条件つきです。海外では、HPVワクチン接種が進んでいることや子宮がん検診の受診率が高いため、子宮頸がん、子宮体がんともに減少傾向にあります。しかし、残念ながら日本ではいまだに増加傾向。受診を避けている間に病気が進行してしまったら、治るものも治らなくなってしまいます。最初は勇気がいりますが、少なくとも“もしかしたら病気かも”という不安はなくなるので、“安心が手に入る”と考えてみては」

イラスト/いいあい 取材・原文/和田美穂 ※BAILA2022年12月号掲載

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