矯正は、実際にやった人の感想を聞くのがいちばん! 今回は、大人になって矯正をしたバイラ世代2人の体験談を公開。よかったことから失敗談まで、リアルなコメントが参考になる。医師の藤田博紀先生のアドバイスも必見!
アトラスタワー デンタルクリニック
藤田博紀先生
広島大学歯科学部卒業。日本では数少ない世界舌側矯正学会認定医。裏側矯正の患者数は日本でトップクラス。的確でスピーディな歯列矯正にファンが多く、芸能人の顧客も多数。
矯正の方法は、大きく分けると3種
表側のワイヤー矯正
歯の表側にブラケットという装置をつけワイヤーを通して矯正。装置が目立つのが難点だが、最近は透明や白の目立ちにくいブラケットも。
裏側のワイヤー矯正
歯の裏側に装置をつけて矯正するので目立ちにくい。表側より時間がかかるとされていたが最近は表側と同じ程度の期間で矯正が可能。
マウスピース矯正
歯並びの悪さが軽度で抜歯が不要な場合向き。目立ちにくいのがメリット。透明に近く世界で症例数の多いインビザラインが人気。
Q.マウスピース矯正の具体的なやり方は?
A.約10日間隔で交換しながら一日20時間以上装着
「まず口腔内スキャナーで口の中をスキャンし、マウスピースを作製。そして少しずつ歯を動かすため1〜2カ月分のマウスピースを渡し、約10日間隔で交換しながら、一日20時間以上装着して矯正。2カ月に一度ほどの受診で次のマウスピースを渡して矯正していき、歯が並んだら保定期間を経て終了です」
Q.最新のワイヤー矯正はどうなってる?
A.最新の矯正装置の登場で治療時間&期間が短縮
「昔は歯科医師がブラケットにワイヤーを通してひとつずつ結んでいましたが、最近はキャップにワイヤーを通してフタを閉めるだけのブラケットが登場し、治療時間が格段に短縮。また、ワイヤーも形状記憶タイプが登場したことで矯正にかかる期間も短くなり、半年〜1年半ほどでできるようになりました」
【CASE 1】Yさん(33歳)インビザライン➡表側ワイヤー矯正中
矯正履歴書
社会人
前歯2本が出っ歯だったが、両親はチャームポイントと。社会人になり自分のお金で矯正をしようと貯金をし、インビザライン開始
BUT!
仕事が忙しくなるにつれ、一日の装着時間が守れなくなりあえなく2〜3年で断念…
NOW!
10年ほど経て、コロナ禍でマスク生活になり、表側ワイヤー矯正で再トライ
「子どもの頃から前歯2本が口を閉じられないほどの出っ歯なのが気になっていて、自分でお金を払えるようになったら絶対に矯正をしようと思い、社会人になって1年間貯金。そして始めたのがインビザライン。最初は装着時間を守っていたので、口がなんとか閉じられるほどには治ってきたのですが、社会人2年目頃から忙しくなって会食も増え、マウスピースの着脱が面倒になり装着しなくなってしまい……。でもその後、コロナ禍でマスク生活になったのを機に、思い切って表側のワイヤー矯正に変えることに。最初は痛みがあったけれどすぐに慣れました。ワイヤーのほうが歯が並ぶのが早く、口が閉じられるようになってドライマウスも改善。虫歯も減りました!」
【CASE 2】Oさん(34歳) 10年継続中 インビザライン矯正中
矯正履歴書
大学生
歯並びはいいがすきっ歯。しかし上京したら周りの子の歯並びがキレイで、興味がわく
社会人
社会人になり自身のお金でやろうと決意。自分なりにリサーチしてインビザラインを選択
NOW!
2〜3年で整ったが、歯は常に動いているのでマウスピースは継続し歯並びを維持。正直、一生続けたい気持ち
「昔からすきっ歯で、でも特に矯正を考えてはいなかったんですが、大学に入って上京したら周りの子の歯のキレイさにびっくり。それで社会人になって自分で費用が払えるようになったとき矯正を決意。表側の矯正には抵抗があったので、マウスピース矯正をしたいと思い、インビザラインの実績が全国でトップの歯科医院で行うことに。矯正を始めて2〜3年ですきっ歯が目立たなくなったのですが、もう少し整えたいので10年たつ今でも続けています。診察が丁寧な歯科医院を選んだので安心して続けられ、病院選びって大事だなと感じています。矯正をしたら小顔になったのも嬉しい効果。歯は見た目の印象に大きく影響を与えるから、矯正は一生続けたいです!」
イラスト/五月女ケイ子 取材・原文/和田美穂 構成/渡辺敦子 ※BAILA2023年8・9月合併号掲載