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【大人の矯正のリアルケース】医師が解説!大人になってから矯正するメリットは?

矯正は、実際にやった人の感想を聞くのがいちばん! 今回は、大人になってから矯正をしたバイラ世代3人のリアルな体験談を公開。医師の藤田博紀先生のアドバイスも必見!

教えてくれたのは
藤田博紀先生

アトラスタワー デンタルクリニック

藤田博紀先生


広島大学歯科学部卒業。日本では数少ない世界舌側矯正学会認定医。裏側矯正の患者数は日本でトップクラス。的確でスピーディな歯列矯正にファンが多く、芸能人の顧客も多数。

矯正の方法は、大きく分けると3種

表側のワイヤー矯正
歯の表側にブラケットという装置をつけワイヤーを通して矯正。装置が目立つのが難点だが、最近は透明や白の目立ちにくいブラケットも。

裏側のワイヤー矯正
歯の裏側に装置をつけて矯正するので目立ちにくい。表側より時間がかかるとされていたが最近は表側と同じ程度の期間で矯正が可能。

マウスピース矯正
歯並びの悪さが軽度で抜歯が不要な場合向き。目立ちにくいのがメリット。透明に近く世界で症例数の多いインビザラインが人気。

Q.大人になってから矯正するメリットは?

【大人の矯正のリアルケース】医師が解説!大人になってから矯正するメリットは?_1

A.「歯が頑丈になる大人の矯正のほうが安全です」
「子どもの頃に親に言われてする矯正はつらいものですが、大人になってからの矯正は自分で自覚を持ってできるのがよい点。また、矯正中は歯磨きが難しく虫歯になりやすいのですが、まだ歯が弱い子どもの頃に矯正をすると虫歯になって歯がボロボロになるリスクも。矯正は歯が生えそろって頑丈になる大人からのほうが◎。肩こりや頭痛など不定愁訴が改善することも」

Q.矯正と審美歯科、違いは?

A.矯正は歯並びを治し、審美は短期間で見た目を改善
「歯の矯正は歯並びを治すこと。一方、審美歯科は、黄ばんだ歯や歯のすき間などを治すために、歯を削ってセラミックやラミネートベニアなどをかぶせて見た目を整えることです。数回の通院ですみ、短期間で見た目がキレイになるので、人前に出る仕事の人など素早く歯を整えたい人に向いています」

矯正にも審美歯科にも対応してくれるクリニックも

アトラスタワー デンタルクリニック

アトラスタワー デンタルクリニック
藤田博紀先生が院長を務めるデンタルクリニック。ワイヤーやマウスピースでの矯正、インプラント、虫歯治療、セラミックを用いた審美歯科治療などまで各分野のスペシャリスト(認定医)が対応。https://8wa.jp

【CASE 1】Hさん(38歳)20代前半に一度目の矯正➡表側ワイヤー矯正中

矯正履歴書

20代
20代前半に2年ほど表側矯正ずみ。若い頃のなので見た目が気になり早く終え、リテイナーもサボりがち

30代
30代後半になり肩こりや頭痛、腰痛が。産後の不調かと思っていたら嚙み合わせの悪さが原因と…。矯正を再スタート

NOW!
2年経て終了間近。性格的にこまめにリテイナーのマウスピースの着脱をできる気がしないので、裏側からつけっぱなしで装着できるものを選択

「歯並びが悪く、20代で表側矯正をしたのですが、見た目が気になって歯医者さんに早めに矯正を終わらせてもらい、リテイナーの装着もサボってしまい……。その後、30代後半で肩こりや頭痛、腰痛、歯ぎしりが起き、産後の不調かと思っていたら歯医者さんに嚙み合わせの悪さを指摘され再び表側矯正をすることに。今回は目立ちにくいクリアのブラケットを選択。今、終了間近ですが歯並びが整って肩こりや頭痛も解消!」

【CASE 2】Iさん(32歳)裏側ワイヤー矯正ずみ

矯正履歴書

社会人
下の歯が2本少なく、大人になるにつれずれてきたことをきっかけに社会人になりスタート。上を裏側、下の歯を表側ワイヤー矯正に

BUT!
2年半くらいで終了。キレイに整って満足したが、時がたち後戻りが気になりマウスピースで調整開始

NOW!
少しのズレなので3カ月ほどで終了間近。毎日の装着時間を守る必要があり、短期間だからできたが長期は大変と実感

「下の歯が2本少なく前歯がずれてきたので23歳のとき矯正を決意。上の歯は裏側、下は表側の矯正を2年半続けました。でもその後、リテイナーをサボったら少し後戻りしてしまい……。それで今年2月からマウスピースで再び矯正を開始。微調整なので3カ月ですむとはいえ、一日20時間装着するのは大変でした。でも2回の矯正で歯並びが整ったら整形並みに顔が変わって横顔がキレイに。今まででいちばんいい投資でした」

【CASE 3】Tさん(38歳)表側ワイヤー矯正中

矯正履歴書

幼少期
小中学生の頃からあまり歯並びがよくなく父親もやっていいよと言ってくれていたが、気にするほどではなかった

コロナ禍
コロナ禍のマスク生活をきっかけに矯正ずみの友人に紹介してもらいスタート

NOW!

マウスピースの取り外しは自分のライフスタイルに向いてないと思い表側ワイヤー矯正をチョイス

「子どもの頃から歯並びがよくなかったのですがあまり気にしていなくて。でもコロナ禍でマスク生活になり、今ならと思って友人に矯正歯科を紹介してもらい始めることに。取り外しがきくマウスピースは自分に合わないと思い、表側矯正を選択。現在2年半目ですがクリアなブラケットにしたので人から意外と気づかれません。最初は痛みもあったけれど歯並びがそろってきたら緩和。歯がそろって、顔も締まってきて嬉しい!」

イラスト/五月女ケイ子 取材・原文/和田美穂 構成/渡辺敦子 ※BAILA2023年8・9月合併号掲載

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