過酷な暑さに見舞われる今、切っても切り離せない汗問題。健やかに働きたい私たちの前に立ち塞がる汗と臭い……。一体どう付き合っていけばいいの? 今回は、「そもそも汗ってどうしてかくの?」「汗ってどうして臭うの?」など、今知りたい汗にまつわる37の疑問を皮膚科医の髙瀬聡子先生に聞きました。

CONTENTS
- ▼【今こそ知りたい、汗の正体】
- Q1.そもそも汗って何?
- Q2.急に出てくる汗って止められるの?
- Q3.人に会うと緊張で汗が出るのはなぜ?
- Q4.そもそも汗って抑えても健康的に大丈夫なの?
- Q5.汗を過度に気にすることへのリスクはありますか?
- Q6.働く30代女性が注意すべき汗事情って?
- Q7.汗の通り道の確保を考えたら、すっぴんがいいのでは?
- Q8.1日にℓ単位で汗をかいているって本当?
- Q9.汗っかきの自覚があるのですが、これは何か身体のSOS?
- Q10.夏場に滝汗。水分補給の目安ってどれくらい?
- ▼【汗の臭いにまつわるアラカルト】
- Q11.汗ってなんで臭いの?
- Q12.汗のニオイのセルフチェックってできる?
- Q13.季節によって汗の臭いが変わるって本当?
- Q14.生理周期によって汗の質は変わるのでしょうか?
- Q15.汗が出やすくなる食べ物・汗が臭くなる食べ物があるって本当?
- Q16.植物性タンパク質は?
- Q17.昼間に汗を拭ったハンカチで夕方も汗を拭くって不衛生では?
- Q18.俳優さんには「私、顔だけは汗をかかないんです」と言っている人がいますが、実際にできるんですか?
- ▼【気になる汗問題〜日中〜】
- Q19.日中の汗のケアで、ズバリ効果的な方法とは?
- Q20.日中の汗ケア、ニオイケアで気をつけることは?
- Q21.朝の通勤時の滝汗を防ぐ方法とは?
- Q22.日中の炎天下での汗対策で重要なことは?
- Q23.熱中症になる前に! 冷やすべき身体の部位は?
- Q24.汗拭きシートを使う時の注意点ってありますか?
- Q25.ドライシャンプーの効果的な使い方って?
- Q26.臭いやすい衣類の素材ってあるの?
- Q27.ニオイのマスキングって何?
- ▼【気になる汗問題〜夜〜】
- Q28.汗をかいたけど疲れて入浴をせずそのまま寝落ち。肌や身体への悪影響ってありますか?
- Q29.毎晩暑さに疲れてシャワーで済ませているけどOK?
- Q30.就寝中の寝汗と寝苦しさの対処法ってありますか?
- Q31.枕カバーや布団ってどのくらいの頻度で洗うのがベスト?
- Q32.入浴時に効果的な汗ケア、臭いケアは?
- Q33.足の臭いケアに効果的な洗浄アイテムってある?
- Q34.足の洗い方で臭いを防止するためのコツは?
- Q35.臭いを防止するための効果的な頭皮の洗い方って?
- Q36.ニオイが気になって脇や頭皮などをしつこく洗ってしまいがちなのですが、NGでしょうか?
- Q37.就寝前に制汗剤を使っても、身体のメカニズム的に大丈夫?
▼【今こそ知りたい、汗の正体】
Q1.そもそも汗って何?
A.体温調節をするために不可欠な身体の機能。
「私たち人間は、汗をかくことで体温を調節する哺乳類。身体の温度の上昇を察知すると脳が汗腺に“汗を出して体温を下げなさい”と司令を出し、汗をかくことで体温を調節しています。また、身体のイオンバランスを整える働きも兼ねていて、汗は私たちにとって欠かせない機能です」(「」部分、髙瀬先生・以下同)
Q2.急に出てくる汗って止められるの?
A.完全に止めることはできないけど、抑えることは可能。
「汗は体温を調節するために身体に備わった機能なので、完全に止めることはできません。しかし、制汗剤の使用や、頸動脈や脇の太い動脈を通る血液を冷やすことで発汗の量を抑えることはできますよ」
Q3.人に会うと緊張で汗が出るのはなぜ?
A.哺乳類であることの証明!
「緊張時は交感神経が優位になり、いわゆる“頭に血が上った”興奮状態に。この時に上昇した脳の温度を下げるために発汗が促されるという仕組み。また、生命を脅かす敵である野生動物などに遭遇した時に“逃げる” or “戦う”の緊張状態に迫られてきた、動物的な性質の名残や証明とも言われています」
Q4.そもそも汗って抑えても健康的に大丈夫なの?
A.もちろん大丈夫!
「制汗剤などのアイテムが目覚ましい進化を遂げていますが、完全に汗を抑えることは不可能です。体温調節の機能や健康に影響を与えるほどの制汗アイテムは存在しないので、過度に神経質にならなくても大丈夫」
Q5.汗を過度に気にすることへのリスクはありますか?
A.気にしすぎはNG。仕方がないものと割り切って!
「汗は体温調節=生命維持のための機能なので、気にしたところである程度は仕方がないもの。特に働くBAILA世代はアクティブだからこそ、汗とは切っても切り離せない関係に。そんな時に“汗が気になるから外に出ない”と活動を制限してしまうのはもったい無い! 汗の量やニオイが気になるという人は、制汗剤などのアイテムを使ってみて」
Q6.働く30代女性が注意すべき汗事情って?
A.運動不足がベタつきや臭いトラブルの引き金に!
「思春期や将来やってくる更年期と比べ、比較的ホルモンバランスが安定していると言えるBAILA世代ですが、運動不足により汗をかき慣れていない人は要注意。本来の汗はサラサラで臭いもあまりないもの。しかし汗をかく習慣がないと、汗と一緒に排出されるべき老廃物が蓄積し、ベタつきや臭いの原因に。思い当たる節がある人は、軽く汗ばむ程度の運動や入浴で積極的に汗をかいてみて」
Q7.汗の通り道の確保を考えたら、すっぴんがいいのでは?
A.発汗の妨げになるファンデーションはあまりないから大丈夫。
「汗の通り道である毛穴の開口部を塞ぐようなファンデーションは基本的にはないので、そこまで気にしなくても大丈夫。ただし毛穴詰まりを感じるような、シリコーンなどが多く含まれているファンデーションを使っている人は、入念なクレンジングを心がけて。毛穴が詰まっていることで、汗湿(あせも)が引き起こされる場合もあります」
Q8.1日にℓ単位で汗をかいているって本当?
本当です! 1日にかく汗の目安は1ℓ。
「寝ている間と日中の活動時間を含めて、一般的に1日に1ℓの汗をかくと言われています」
Q9.汗っかきの自覚があるのですが、これは何か身体のSOS?
A.急な発汗量の増加はSOSのサインかも。
「筋肉量が多い人など体質によって汗の量は異なるものですが、普段と比べて急に汗の量が増えた時は要注意。発熱を伴う発汗量の増加は風邪の症状ですし、場合によっては甲状腺の異常など身体のSOSのサインであることも」
Q10.夏場に滝汗。水分補給の目安ってどれくらい?
A.こまめに2ℓを摂取して。
「ヒトの体は汗と尿を含めて、2.5ℓ以上の水分を排出しています。脱水症状を防止するためにも、2ℓを目安にこまめな水分補給をしましょう」

▼【汗の臭いにまつわるアラカルト】
Q11.汗ってなんで臭いの?
A.汗と汚れが合わさることで臭いが発生。
「本来の汗はサラサラで臭いもあまりないものですが、汗と皮膚に溜まった汚れが合わさることで臭いが発生します。また、タンパク質やアンモニアなどを含む汗を出すアポクリン腺が集中し、汚れが溜まりやすい脇や陰部は臭いやすい傾向に」
Q12.汗のニオイのセルフチェックってできる?
A.思い切って周りの人に聞いてみて
「衣類の生乾きの臭いや、イソ吉草酸が原因の足から発せられる納豆のような臭いといった細菌由来の臭いは自分で知覚できるのですが、自身の身体に由来する臭いは、なかなか自分では気がつけないもの。腋臭やスソガがその最たる例といえます。体臭を細かく分析してくれる機関はかなり限定されているのが現状。自分の体臭が気になる人は、勇気を出して周りの人に聞いてみるのが手っ取り早いでしょう」
Q13.季節によって汗の臭いが変わるって本当?
A.季節よりも、生活習慣によって変わるもの。
「汗の臭いを左右するのは、季節よりも生活習慣。日常的に汗をかく習慣があって老廃物の代謝がスムーズにできているかどうかや、脂身など動物性タンパク質が多い食事が多いかどうかで汗の臭いは変わります」
Q14.生理周期によって汗の質は変わるのでしょうか?
A.体質によって汗の質が変わることも。
「生理前のホルモン分泌の状態によって皮脂の分泌が盛んになり、汗に脂っこさなどの変化を感じる人も中にはいます。ちなみに閉経期や更年期頃からみられる加齢臭は、加齢によって増えるノネナールという成分が原因です」
Q15.汗が出やすくなる食べ物・汗が臭くなる食べ物があるって本当?
A.唐辛子や柑橘系は体質によってはリスクかも。
「食べ物によっては汗の量やニオイに変化が見られることも。カプサイシンを含む唐辛子や、酸っぱいレモンなどで汗が出やすくなる人や、ニンニクや脂質の多い肉の脂身(動物性タンパク質)を多く食べた後に一時的にニオイが出る人もいます。お酒(アルコール)による臭いは、アルコールの分解性能や耐性によりけり。いずれも個人差があるので、“これを食べたら汗の量が増えたかも”“汗のニオイがキツくなったかも”という経験則を手がかりにしてみて」
Q16.植物性タンパク質は?
A.植物性タンパク質は大丈夫。
「動物性タンパク質とは違い、豆腐などの植物性タンパク質が、汗の量や臭いに影響を与えるという報告は今のところありません。だからと言って“植物性タンパク質しか摂らない”といった極端な食生活はNG。バランスのいい食事を心がけましょう」
Q17.昼間に汗を拭ったハンカチで夕方も汗を拭くって不衛生では?
A.過度に気にしなくてもOK
「きちんと洗濯をしてあるハンカチならそこまで気にしなくても大丈夫。皮膚の上に汗が溜まっていると皮脂などと混ざって臭いや不快感の元になるので、汗は放置せずにこまめに拭き取るのがbetter。同じハンカチを繰り返し使うことに抵抗がある人はティッシュや汗拭きシートを使ってみて」
Q18.俳優さんには「私、顔だけは汗をかかないんです」と言っている人がいますが、実際にできるんですか?
A.訓練すればできるけど……。
「神経が通る胸元を帯などで締め付けることで、顔の汗を抑えることはできなくはないのですが……。オシャレを楽しみながらアクティブに活動するBAILA読者にとっては現実的とは言えませんよね。顔からの汗を抑えたところで、身体は自然と帳尻合わせをするようにできています。そういう方は、顔以外の部分はきっと汗をたくさんかいていると思われます」
▼【気になる汗問題〜日中〜】
Q19.日中の汗のケアで、ズバリ効果的な方法とは?
A.制汗剤の使用と身体のクールダウンを。医療用の制汗剤も視野に。
「手っ取り早いのが汗をかくシーンの前に制汗剤を使っておくこと。また、保冷剤や冷えたペットボトルで太い血管が通る首や脇を冷やすことも有効です。もし日常生活に支障をきたすレベルの汗に悩まされているのなら、パースピレックスという医療用の制汗剤に頼るのも手。これは、汗腺の深部に蓋をして汗を物理的に抑える塗り薬。夏場のブライダルシーンなどで使われることもありますが、医師の診断と処方箋が必要です」
Q20.日中の汗ケア、ニオイケアで気をつけることは?
A.こまめな拭き取りを。
「暑い時期に汗が出るのはもはや仕方のないことで、制汗剤を使っても汗は出てきます。皮膚に溜まった汗と皮脂や菌が合わさって発せられる臭いを防止するためには、こまめな拭き取りが肝心です」
Q21.朝の通勤時の滝汗を防ぐ方法とは?
A.制汗グッズに頼ってみて。
「人が密集し、換気が行き届かない電車やバスの内での汗はやはりつきもの。制汗剤やデオドラントスプレーで汗を抑えることが最適解。今は、顔の汗を抑えるコスメや、足などのパーツの汗ケアができる制汗剤もたくさんあります」

Q22.日中の炎天下での汗対策で重要なことは?
A.脱水症状に要注意! 水分補給をこまめに。
「高温多湿下では発汗量が増え、身体の水分バランスも偏りがちに。出てくる汗を拭き取りながら、1日に2ℓを目安にこまめな水分補給を」
Q23.熱中症になる前に! 冷やすべき身体の部位は?
A.脇や首筋を冷やして。
「太い血管が通っている脇や首筋をピンポイントで冷やして、身体にめぐる血液から冷やすことが有効です」
Q24.汗拭きシートを使う時の注意点ってありますか?
A.敏感肌の人はアルコールが含まれているアイテムに注意を。
「スキンケアと同様に摩擦はNG。ゴシゴシと擦らず優しく拭き取るように使いましょう。水分(汗)を飛ばす仕組みであるアルコールが含まれているものは、敏感肌の人には刺激になり得ることも。また、拭き取り後に日焼け止めを塗り直すことも忘れずに」
Q25.ドライシャンプーの効果的な使い方って?
A.使用後はタオルやティッシュで拭き取りを。
「ドライシャンプーの塗布と使用後の拭き取りはセットでやりましょう。清涼感に満足せず、臭いの元である皮脂汚れをクリーンナップしてあげて」
Q26.臭いやすい衣類の素材ってあるの?
A.汗を吸ってくれる綿を選んでみて。
「汗の不快感や臭いは肌の上に溜まった汗が原因。肌に密着する下着は、ポリエステル素材よりも汗や水分を吸ってくれる綿の素材がベター」
Q27.ニオイのマスキングって何?
A.ずばりカモフラージュのこと。
「マスキングとは、隠したいニオイに別の匂いを被せて覆い隠す(カモフラージュする)こと。汗や体臭にも有効ですが、香りによっては不快な臭いを助長してしまうケースも。匂いとの相性は試してジャッジしてみないと分からないもの。体臭と同じく匂いの相性が気になる人は、周りの人に聞いてみて」
▼【気になる汗問題〜夜〜】
Q28.汗をかいたけど疲れて入浴をせずそのまま寝落ち。肌や身体への悪影響ってありますか?
A.やっぱり不快感の原因に。
「一晩お風呂をスキップしたからといって、すぐには重篤なリスクは見込まれませんが、ベタつきや臭いなどの不快感の原因に。また、肌が弱い人は蓄積した皮脂汚れによってかゆみや刺激が起こる人も」
Q29.毎晩暑さに疲れてシャワーで済ませているけどOK?
A.汗や汚れが落ちているならシャワーでもOK。
「仕事や趣味、人によっては育児で湯船にじっくり浸かる時間がとれない人もいるBAILA世代。汗や皮脂汚れといった老廃物を落とすことができているなら、シャワーでもOK。湯船を張る際のお湯の温度は、40度以下が◎。あまり高温のお湯に浸かると、皮膚本来の油分が流出してしまい、肌が乾燥してしまいます」
Q30.就寝中の寝汗と寝苦しさの対処法ってありますか?
A.冷房をうまく使って。
「夜も過酷な暑さが続く昨今の夏場は、冷房を積極的に使いましょう。ただし、風が直接当たると肌の乾燥や、汗の蒸発時に寝冷えが起こり夏風邪の原因になるので、風が直接当たらないような設定に」
Q31.枕カバーや布団ってどのくらいの頻度で洗うのがベスト?
A.臭いが気になったらこまめに洗濯を。
「睡眠時間や就寝中にかく汗の量によりますが、寝具が清潔であることに越したことはありません。臭いや湿り気が気になったらこまめに洗濯や天日干しを」
Q32.入浴時に効果的な汗ケア、臭いケアは?
A.汗ケアができる石鹸やぬるま湯での半身浴が◎。
「臭いの大元となる皮脂汚れなどの老廃物を洗い流すために、汗ケアができる石鹸の使用が効果的。発汗と老廃物のデトックスのために、ぬるめの半身浴も◎」
Q33.足の臭いケアに効果的な洗浄アイテムってある?
A.殺菌作用のある石鹸が効果的。
「納豆のようなキツい臭いの原因は、イソ吉草酸という細菌。臭いトラブルの悪役である細菌のケアのためには殺菌作用のある石鹸を取り入れてみて」
Q34.足の洗い方で臭いを防止するためのコツは?
A.タオルドライをしっかりと!
「足指や爪の間を念入りに洗うことはもちろん大切ですが、見落とされがちなのが足のタオルドライ。臭いの悪さをするイソ吉草酸は水分によって活発になるので、足の湿り気は禁物。足拭きマットに水分を吸わせて済ませるのではなく、足指の隙間までしっかりタオルで拭きましょう」
Q35.臭いを防止するための効果的な頭皮の洗い方って?
A.耳の後ろや襟足も忘れずに洗う。
「頭皮も、汗と合わさって臭いを発する皮脂汚れをしっかりと洗い流してあげることが大切。この時に忘れられがちなパーツが、汚れが溜まりやすい部分である耳の後ろと襟足。今晩にでも、この二か所が洗えているかチェックしてみて」
Q36.ニオイが気になって脇や頭皮などをしつこく洗ってしまいがちなのですが、NGでしょうか?
A.過度なゴシゴシ洗いは不要。
「洗顔と同じく、泡でやさしく洗いあげれば大丈夫。爪を立てて頭皮を洗ったり、身体をゴシゴシと洗ったりすると皮膚の炎症の原因に。頭皮ブラシやボディのスクラブ剤も躍起になって使うのではなく、ほどほどに」
Q37.就寝前に制汗剤を使っても、身体のメカニズム的に大丈夫?
A.大丈夫! 寝心地の良さと睡眠時間の確保が大事。
「“制汗剤”といえど、身体から出る汗を完全に抑えてしまうものではないので就寝前に使っても大丈夫。“汗をかいて寝苦しくて寝られない……”“汗のせいで睡眠不足……”というほうがBAILA世代のリスク。制汗アイテムを積極的に使って、睡眠などの基本的生活バランスを大切にして」
汗にまつわる、今知りたい37の疑問にお答えいただきましたがいかがでしたか? 汗=厄介なものと思い込みがちですが、身体の体温調節など、健康維持のためには不可欠なものであることがよく分かりました。どうやら汗とは上手く付き合っていく必要があるみたい! 次回は、ライターMが今注目の制汗剤とデオドラントアイテムを実際にお試しし、ご紹介していきます。どうぞお楽しみに!
取材・文/三上六花
























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