ひたすら真面目に役と向き合い挑戦する、強い気持ちを忘れない。
「僕が演じる土方十四郎は、原作でもアニメでも非常に人気の高いキャラクターで、実写化に対するファンのみなさんの期待もすごい。プレッシャーがものすごくありました。でも、オファーを受けたからには“やるしかない、しっかりやろう、役に自分がハマるかハマらないかは次のこと”と、強い気持ちで臨みました。『銀魂』はギャグ色が濃い作品ですが、製作においてはすごく真面目です! 土方というキャラクターと世界観に真剣に向き合わなければならない緊張感と怖さを常に感じていましたし、その“圧”を逆に心地よく感じるくらいがちょうどよかったです。さらに僕の場合、器用にウケを狙うというよりも、おかしいことをただひたすら真面目にやるというスタンスが確立されてきているので、今回もやり切った達成感があります! ドラマでは、自分のセリフがおかしすぎて、自分で言っていて本気で笑ってしまっているシーンとかもあるので、ぜひ探してみてくださいね(ドヤ顔&ニヤリ)」。
後輩たちに「いい背中」を見せる意識と努力を怠らない。
小栗 旬さん、菅田将暉さん、橋本環奈さんらはじめ、イケメンも美女も演技派もトップ俳優たちが組んずほぐれつ切磋琢磨する『銀魂』の現場はとってもスペシャル、豪華すぎてめまいを起こすレベルです。鬼の副長⇔ピュアなヲタクの2人格を演じ分けた(詳しくは劇場にて!)柳楽さんは、とくに坂田銀時役の小栗さんには非常に学ぶところがあったそう。「前作よりもはるかに長い時間を一緒に過ごして、“座長”としての小栗さんの漢気あふれる振る舞いにとても刺激を受けました。アラサーの僕たちは先輩にも恵まれる一方、後輩もどんどん増えてくるなかで“自分の存在のしかた”を意識しなくてはならない世代。『銀魂2』をきっかけに、現場をリードするのはもちろん、先輩方に学ばせていただいてきたように、後輩たちに“自分なりのいい背中”を見せられる、そんな先輩でありたいと考えるようになりました」。
自分を“緩める”方法を知っている。
きわめて真面目にギャグを演じ切ろうと頑張る柳楽さんと、日本を代表する俳優でもある彼に限界レベルのギャグを演じさせ切った福田監督に感動すら感じる『銀魂2』。タバコを吸いたすぎて白目をむいたり、顔面血まみれになったり、激しすぎる貧乏ゆすりに体を震わせたり、ダンボール鎧に身を固めた岩井志麻子先生(ガチでご本人)に迫られたりetc.、見たこともないような柳楽さんの新鮮な表情が楽しめるのも大きな醍醐味です。「ものすごく豪華なキャストが掟破りのノリでギャグに全力で参加している贅沢を、明るく楽しく気楽に観ていただきたいんです。30代前後って、将来も不透明なまま、仕事で請け負う責任がどんどん重たく広くなってきちゃう世代じゃないですか。ちょっと息抜きできるリラックス方法を、真剣に本気で探している方も多いと思うんですよね。『銀魂2』を観て、肩の力を抜いてください」。
30代こそ世界を視野に入れるべし
「福田組の現場には、続編を断らずにはいられない、魅力的で濃厚な空気にあふれています。監督の人徳もありますが、ここまで“みんながONE”でしっかり喰らいついてきて、高く評価される作品もすごく珍しい。その一員になれて本当に光栄です。まるでハリウッドのコメディ映画に参加しているような気分なんです!」という『銀魂』は、海外でも大人気。 過去のインタビューで「30歳になったら世界最強になりたい!」と語っていた柳楽さん、実際に節目の年齢を目前にして、その思いはますます強くなっているそう。「基本的に邦画が好きなので、日本をベースにしつつ、海外での活動も視野に入れたいです。中国をはじめ、アジアやヨーロッパにすごく興味があります。幸い、海外の映画祭に参加させていただく機会が多くて、とても刺激を受けます。そのアウトプットをきちんとお見せし続けられる“存在意義のある俳優”でありたいですね。そのために英語をはじめ語学の勉強をしっかりやって、いい30代のスタートを切りたい。今こそ、欲張りな性格を生かすときですね」。