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コロナ疲れの気分転換におすすめ!『世界で一番しあわせな食堂』をレビュー【30代のシネマナビ】

海外エンタメ好きなライター・今 祥枝が、30代女性におすすめの最新映画をピックアップ! 今回は、フィンランドの北部の豊かな自然を舞台にした心温まる物語『世界で一番しあわせな食堂』をご紹介します。

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今 祥枝

今 祥枝


海外エンタメが大好きなライター。一年365日、映画&ドラマざんまいの日々。

『世界で一番しあわせな食堂』

©Marianna Films

『世界で一番しあわせな食堂』

青く澄んだ空に神秘的な湖、トナカイと遭遇する深い森。花々が咲き乱れるフィンランド北部ラップランド地方の夏の風景は、夢のように美しく旅気分を誘われる。この土地の魅力を余すところなく映しながら、心温まる物語を伝えてほっこりできる。気分転換にはもってこいの映画が『世界で一番しあわせな食堂』だ。

小さな村の食堂に、中国・上海で料理人をしているチェンと幼い息子がやってくる。かつて窮地を助けてくれた常連客にお金を返すべく、探しているという。食堂を切り盛りする女性シルカと地元の人々にも聞くが、誰もわからない。そんななか、中国人の団体客が食堂で地元の料理に不満を言うのを見て、チェンは中華料理を作って客に出す。料理の腕前の評判が広まり、チェンはシルカの家に身を寄せながら食堂の料理を請け負い、恩人探しをすることに。


とにかくチェンが作る料理が美味しそうなのだ。地元の自然の恵み、トナカイや魚などを使いつつ、文字どおり“体と心の不調を治す”ような丁寧な料理の数々に、自然と共生する暮らしの豊かさを思う。そして、ゆったりとした時間の流れに身をゆだねながら、お互いに引かれ合い、気持ちがほどけていくシルカとチェン。森の中のダンスパーティや白夜の湖でのやりとりなど、素朴だけれどロマンチックな瞬間に心ときめく。

監督はフィンランド映画界を代表する一人、ミカ・カウリスマキ。海外で多くの時間を過ごしながら、愛する祖国のラップランド地方で撮影した理由を「自然と環境の保護を訴えるため」だと語る。実際に本作のロケ地の空気は、世界で最も清浄だとされている。その清涼さを全身で味わいながら、“豊かな暮らし”ってなんだろうかと考えてみたくなる。


監督/ミカ・カウリスマキ

出演/アンナ=マイヤ・トゥオッコ、チュー・パック・ホング

公開/新宿ピカデリーほかにて2/19より

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『レンブラントは誰の手に』

©2019DiscoursFilm

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44年ぶりにレンブラントが描いた肖像画が発見された。果たして本物か、無名の画家の作品なのか?美術業界を揺るがす大騒動の顛末と、レンブラントに魅入られた人々の姿から、芸術の価値と所有することの意味を問う珠玉のドキュメンタリー。

監督・脚本/ウケ・ホーヘンダイク  
出演/ヤン・シックス、エリック・ド・ロスチャイルド男爵
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©2020 ZAZI FILMS – CHAPKA FILMS – FRANCE 2 CINEMA – MARVELOUS PRODUCTIONS

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イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2021年3月号掲載

【BAILA 3月号はこちらから!】

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