どう動けばうまくいくかを瞬時に分析、型にはまらず物事を俯瞰できる男。独自の発想の根底には、“生涯チャレンジし続ける”という彼の哲学が流れている。関ジャニ∞ 大倉忠義さんのインタビュー、今回は2回です。
関ジャニ∞・大倉忠義
大倉忠義
おおくら ただよし●1985年5月16日生まれ、大阪府出身、O型。関ジャニ∞として2004年にCDデビュー。現在、「関ジャニ∞クロニクルF」(フジテレビ系 月曜23時~)、「関ジャニ∞のジャニ勉」(関西テレビ 水曜24時25分~)、「関ジャム 完全燃SHOW」(テレビ朝日系 日曜23時~)に出演中。
自分を追い込んでいつでも新しい何かに挑戦し続けたい
後輩の指導に携わることは自身の成長にもつながるとほほえむ大倉さん。
「もともと物事を俯瞰してきたつもりだったけど、実際に裏方業をやってみないとわからなかったことがたくさんあります。立ち居振る舞いひとつをとっても、立場が違うとこう見えるのかと。視野も広がりましたね。それと同時に、現状に満足するのも大切だけど、なんとなく自分はそれだとダメになっていくなとも感じたんです。だったら、追い込むしかないわけで。満たされない自分をつくって、そこに危機感を抱いていたい。甘やかして生きたくないんですよ。
「こんなふうに語ると、ものすごくストイックな人間に思われそうだけど、そうではなく、二日酔いのときはめっちゃダラダラしてます。無駄な一日を過ごすこともしょっちゅうあって、自分を甘やかしまくり。なのに、人から生活リズムがくずされるのと、二度手間&無駄は嫌い(笑)。だから、だらだらしがちなオンライン会議が苦手で、すぐまとめに入っちゃう。昔から“巻く”って言葉が大好きで、待ち時間ができると憂うつになる人間なんです。年を重ねるたびにそういう頑固な部分が強くなっている気もしていて、周りからしたら扱いにくい人間だろうなと自覚はしているけど、改善の余地は……ありません。無駄なことをなくしていったら、俺がいらんって言われそうですね(笑)」
「最初に自分をよく見せないほうがハードルが上がらない。飾った姿を演じてしまうと、後に苦しくなるから」
舞台『夜への長い旅路』
作/ユージン・オニール 出演/大竹しのぶ、大倉忠義、杉野遥亮、池田成志ほか
※ 6月7日~7月4日はBunkamuraシアターコクーン、7月9日から18日は京都劇場で公演予定。
息子を亡くし、麻薬の常習者になってしまった母メアリー(大竹)、アルコールにおぼれて放蕩する長男ジェイミー(大倉)。タイロン家の確執があらわになっていくさまが描かれる。
取材・原文/山中ゆうき 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2021年7月号掲載