海外エンタメ好きなライター・今 祥枝が、30代女性におすすめの最新映画をピックアップ! 今回は、ティモシー・シャラメの最新作『DUNE/デューン 砂の惑星』をご紹介します。ミステリアスで壮大な物語にどっぷりと浸ってみては?
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『DUNE/デューン 砂の惑星』
スクリーンいっぱいに広がる、美しく波打つ砂漠。それはまるで生き物であるかのように、次々と表情を変えていく。人間にとっては過酷だが、さらさらと流れ、大気中に舞う砂のきらめきに思わず見入ってしまう。それが砂の惑星、デューンだ。
人類が地球以外の惑星に移住して、一つの惑星を一つの大領家が治める世界。皇帝の命を受けて、アトレイデス家の公爵レトは妻ジェシカと息子ポールを連れてデューンにやってくる。希少な香料の唯一の生産地であるこの惑星で、公爵には莫大な利益がもたらされるはずだった。だが、採掘権をめぐる巨大な陰謀により、レトは殺され、ポールは全宇宙から命を狙われる──。
実写化不可能といわれてきた、1965年に発売された同名SF小説の映画化。そう聞くと、なんだか難しい話のように思えるかもしれないが、映画の中心にいるのは『君の名前で僕を呼んで』のティモシー・シャラメ! 不思議な能力を秘め、全宇宙を揺るがす宿命を背負ったポールを、憂いを帯びた表情など繊細な演技で体現している。何よりもその圧倒的なカリスマ性と、シャラメのたたずまいそのものがかき立てるロマンに、心が躍る!
そんなポールの特殊な能力=未来のビジョンに登場する、謎めいた女性を演じるのが『スパイダーマン』シリーズのゼンデイヤだ。青い瞳を持つ現地の民である彼女は、まだ出会っていないポールの心を揺さぶる。母親とともに砂漠に逃れたポールを待ち受けているものとは……?
監督は、SFドラマの傑作『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ。没入感のある映像と極上のサウンドを体感しながら、ミステリアスで壮大な物語にどっぷりと浸ってみたい。
監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演/ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン
公開/全国にて10/15より
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『リスペクト』
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監督/リーズル・トミー
出演/ジェニファー・ハドソン、フォレスト・ウィテカー
公開/TOHOシネマズ 日比谷ほかにて11/5より
©Monumental Pictures, Tango Productions, LLC, Channel Four Television Corporation, 2019
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出演/ビーニー・フェルドスタイン、アルフィー・アレン
公開/新宿武蔵野館ほかにて10/22より
イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2021年11月号掲載