どんな現場でも明るく、穏やかで、思いやりに満ちていて……誰もが「素敵な人」と声をそろえる大政絢さん。BAILAをはじめ女性誌はもちろん、ドラマ、バラエティ番組でも大活躍。
最近ではONE OK ROCKのToruさんと結婚。ひとりの女性としてもますます輝き続ける彼女の“リアル”をたっぷりと語っていただきました。
ひとつだけを考えすぎないよう、自分を上手にコントロール
彼女にまず聞いてみたかったのは、慌ただしい毎日のはずなのに、穏やかに心を保っている秘訣。感情的になったり、怒ったり……なんてことも、時にはあるのでしょうか?
「あります、あります。
感情的になるというよりも、『え、これ違うよね?』と思うと淡々と伝えるタイプなので、いちばん恐いかもしれないですけど(笑)。
でも基本的にはひと晩寝れば消化できちゃうことのほうが多くて、数日経っても残る怒りは稀かもしれません。そんな怒りって、その相手のことを大切に思っているからこその感情だと思うんです。
だから落ち着いて、少し経ってから“あの時、ちょっと悲しかったんだよね”と冷静に伝えることが多いですね。
考えすぎたり、ちょっとネガティブなことを思ってしまいそうだったり、そういうときは、意図的に別のことをして切り替えるようにもしています。
ひとつのことだけよりも、ふたつくらいを考えているほうが性格的にもラクなのかな?」
家にいても自分だけの時間を作るのはなかなか難しいこと。絢さんの具体的なリセット方法とは?
「料理やお風呂に入っているときもずっと海外ドラマを観ていますし、なちゅとココという愛犬もいるので、切り替えはわりと自然にできているのかも。
ただ最近は、情報が多くて頭も疲れてしまうから、夜に“考えない”時間を作るようにしています。
好きなアロマと瞑想の音楽をかけながら、30分くらいストレッチをしたりして……途中からはストレッチもせずに、ただ寝そべっているだけみたいなこともありますけど(笑)。でもそのおかげで、すごくよく眠れるようになりました。
向き合うだけじゃなく、自分がラクなほうに流れることやそういった時間も大切なんだって思うようにもなってきたんです」
体を動かす時間を増やして、 毎日をポジティブに過ごしたい!
年齢とともに仕事に対しての責任感が増し、以前よりも“抜けない”自分と戦っていたときもあったという絢さん。30代に入ったいま、少しずつ肩の力を抜くことを覚えて、より充実した毎日が送れていると言います。
「本当は、何もしなくていいなら3日間くらいソファーでゴロゴロしたい性格(笑)。でも外に出るとテキパキしてしまい、空いた時間には予定を詰め込みすぎてしまうことが、なんだか疲れる原因だと気づいたんです。なので、最近はもう少しマイペースに動くようになりました。
忙しい毎日だからこそ、日を浴びるとか、お花を置くとかそういう“気持ち”を作ることも大切ですし、やっぱり体は正直だから、大事にしてあげたいんですよね。
私はトレーニングとかピラティスとか、体を動かすとポジティブになれるので、そういった楽しい時間を増やしていくことが今年の目標でもあります」
撮影/渡辺謙太郎 ヘア&メイク/森野友香子〈Perle Management〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 取材・文/伊藤真知