大政絢がバイラモデルを卒業! バイラモデルになってから数えきれないほどBAILA誌面に登場した絢ちゃん。そこにはもちろん数々の思い出も。初登場から卒業まで、BAILA誌面や仲間たちからのメッセージ、絢ちゃんへの特別インタビューで振り返る約7年の歴史。
バイラに初めて登場してくれたのは約7年前。
あの頃24歳だった彼女も今は32歳の大人の女性に。
20代後半から30代は楽しいこともたくさんあったけど、悩んだり迷うことだってたくさんあった。
さらには結婚というライフステージの変化も経験。
「自分の歩みを振り返ると、とても濃い時間をバイラと一緒に過ごしてきたんだなってあらためて思う」
そう語る絢ちゃんが今月号でバイラを卒業。
ハッとするようなビジュアルの美しさ、仕事に対するプロフェッショナルな姿勢、何より、その人柄でバイラスタッフを魅了してきた大政絢へバイラがおくる最後の”ありがとう”特集。
7年間のヒストリー、みんなからのメッセージ、そして、卒業する今の心境……
モデルからも、スタッフからも、全員に愛されてきた絢ちゃんの魅力をたっぷりお届けします!
1.アーカイブ「絢とBAILAのヒストリー」
初登場
新しい自分にワクワクした!
「周りから『今よりも大人っぽい』と言われる初登場(笑)。モニターに映る自分の写真を見ながら、昔から『大人っぽい』と言われてきた自分のビジュアルがやっと年齢に追いついた、そんな気持ちになったのを覚えています」
2016年5月号 撮影/水野美隆〈zecca〉
表紙モデル
今日、初めてバイラスタッフに明かした真実
「今日、初めて言うんですけど……。実は右上の表紙、撮影の前日に愛犬が亡くなったんです。それを周りに伝えたら泣いて撮影ができなくなってしまうから、当日は誰にも伝えずに現場へ。撮影を終えて家に帰ってから思い切り泣きました」
2021年2月号 撮影/菊地泰久〈vale.〉
2021年9月号 撮影/YUJI TAKEUCHI〈BALLPARK〉
2022年2月号 撮影/伊藤彰紀〈aosora〉
2023年4月号 撮影/生田昌士〈hannah〉
髪を切る
ロングヘアをバッサリカット!
「ロングだった髪の毛をカット。久々に肩上のボブに。ずっと切りたかったし、イメージを変えたかったから嬉しかった。また、これくらいに切りたい!(笑)」
2017年1月号 撮影/三瓶康友
ファッション
いろんな自分になれるファッション撮影はいつも楽しかった
「バイラに加入したばかりの7年前はモデルの中で末っ子だった私も、気づけば“素敵先輩”という役回りで誌面を飾るように(笑)。ブランドフォーカスの連載ではひとつのブランドのイメージに合わせて撮影。毎回、違うイメージの世界観で撮影できたのも楽しかった!」
2020年1月号 撮影/渡辺謙太郎
2021年4月号 撮影/渡辺謙太
2022年10月号 撮影/渡辺謙太郎
Wedding
結婚という人生の大きな節目も特集していただきました♡
「私にとって人生のターニングポイントともいえる結婚。その結婚パーティにバイラスタッフさんが来てくださりウエディングドレス姿を撮影。新生活を始めたばかりの心境を語ったインタビューも多くの方から反響をいただき、大切な思い出になりました」
2023年4月号 撮影/生田昌士〈hannah〉
2023年4月号 撮影/生田昌士〈hannah〉
絢ボディ・絢ごはん
今も楽しく美活しています!
「10代の頃からたくさんのトライ&エラーを重ね、気づけば“美容博士”と言われるように(笑)。そんな私のボディメイク術や食生活を特集してもらえたのは、今までやってきたことを認められたような気がして嬉しかったな」
2000年6・7月合併号 撮影/土山大輔〈TRON〉
2021年1月号 撮影/吉田崇
2021年9月号 撮影/柴田フミコ
絢と美玲
大好きな美玲と誌面で共演♡
「セブンティーン、ノンノ、そしてバイラとともに同じ道を歩いてきた美玲。バイラではなかなか撮影が一緒にならず『二人で出たい!』と直談判。編集長がその願いをかなえてくれて、すっごく嬉しかったし、楽しかった!」
2021年6月号 撮影/YUJI TAKEUCHI〈BALLPARK〉
2021年11月号 撮影/三瓶康友
2.仲間たちからのメッセージ「絢ちゃんへのラブレター♡」
仕事現場で、プライベートで、いつも近くで彼女のことを見守ってきた仲間たちからバイラを卒業する絢ちゃんへ、はなむけのメッセージ。
from モデル仲間&友達 桐谷美玲さん
今までもこれからもずっと「よろしく」♡
気配りやさんで、常に周りを見ていて、誰にでも優しく完璧。
いつでも笑顔を絶やさず場を明るい雰囲気にしてくれるところもすごい。
なのに、ちょっと抜けていたり、マイペースな一面があるのも可愛くて。
この前一緒に温泉に行ったときは24時前に一人だけベッドでさっさと就寝(笑)。
かと思えば温泉につかりながらも腹筋してたり(笑)、そのストイックさとマイペースさがすごく絢らしくて大好きです。
手料理は凝っているし、トレーニングはプロ並みだけど、お酒もラーメンも大好き。
会うといつも「お腹すいたー」って言っているギャップもたまらない。
そして、旦那さんの前ではいつもより少し甘えた感じになるのも可愛すぎる!
そんな絢とは10代からずっと同じ雑誌でモデルをやってきて、気づけばお互いに30代。あっという間だったね。
ステージが変わっても絢がいてくれたからすごく心強かった。
特にバイラになってからはグッと距離も近くなって、いろんな相談をしたり、プライベートでもよく会うようになって、いつも刺激をもらってました。
ありがとう。二人で撮影したページも楽しかったね!!
絢がバイラを卒業したらそんな撮影がなくなっちゃうのが寂しいけれど、これからも美味しいごはんを食べたり、旅行行ったりしようね!!
そして、私の美の先生としても色々ご教示お願いします♡
from スタイリスト 佐藤佳菜子さん
20代、30代だけでなく40代もきっと美しい
バイラモデルになってから約7年、変わらないどころか、どんどん美しくなり若返っているようにすら見える絢ちゃん。
この先の7年もきっとさらに進化。
バイラの撮影で会えなくなるのは寂しいけど40代、50代と、その美しさは一体どこに到達するのか。どんな女神になっていくのか。
この先の大人になっていく姿も楽しみです!
from フォトグラファー 生田昌士さん
美しさも貫禄もどんどん増していく“大増し”絢さん
初対面は10年以上前。そこからバイラのウエディング企画を撮影させてもらったり、節目節目の写真を撮らせてもらっている気がします。
そんな過去の写真を振り返っても感じますが年月がたつごとにその美しさは増し増し。
この先も間違いなくそれが増すであろう“大増し”絢さん(笑)この先の節目も撮影させてもらえたら嬉しいです!
from ヘア&メイク 河嶋 希さん
美しい外見だけでなく内面を知ったらもっと大政絢が好きになる!
眠そう、疲れてそう、不機嫌そう、そんな姿は今まで一度も見たことがない!
絢ちゃんは外見が美しいだけでなく内面の人間力がとても豊かで素晴らしい人。
まっすぐすぎるほどにまじめで純粋で優しくて、そして、天然でちょっとせっかち(笑)。
周りの人たちから愛される愛に満ちあふれた人。
絢ちゃんの魅力、みんなに届け〜‼
from 編集長 中川
撮影現場を癒してくれた7年間、本当にありがとう!
初めて会った7年前から、輝くような美しさに磨きをかけていく絢ちゃん。
でも周りのことをまず思いやる優しさと人なつっこい笑顔は何も変わっていません。
絢ちゃんとの撮影はまさに癒し。
どんな状況でも穏やかで芯のぶれないその姿に、こちらまで浄化されるようでした。
長い間、バイラを盛り上げてくれて本当にありがとう!
また会える日を楽しみにしています。
3.大政絢の魅力たっぷりエピソード「伝えたい、絢ちゃんの魅力!」
「大政絢ってどういう人?」の質問にバイラスタッフが回答。読者の皆に伝えたい絢ちゃんの魅力やエピソードをお届けします!
「たとえば、失敗したり失恋したり何かつらい目に遭っている人がいたとして、周りがそれを笑いで昇華しようとしていたとしても絢ちゃんは『大丈夫?』と本気で心配する人。まじめすぎるゆえに“天然”と言われることも多いけど、悪口を言わない、他人の不幸を絶対に笑ったりしない、そのまっすぐな優しさが私は大好きです!」
ライター 石井美輪さん
「どんなに忙しくても、寒い日の薄着ロケも、着替えが大変なドレスの撮影でも、いつも変わらず穏やかでみんなに優しくて、コンディションも常に安定。肌荒れしているのを見たことがないっていうくらいいつだって肌も本当にキレイでモッチモチ!」
編集 ミツコ
「地獄のようなトゲトゲのマッサージボールを持ち歩き、空き時間は立ちながら壁を使ってストレッチ。最近は『ピラティスが物足りなく感じる』という発言も。美意識の高さにはいつも驚かされます。あんなたおやかな顔して、お腹はしっかり割れていますからね!」
スタイリスト 佐藤佳菜子さん
「美容や料理に詳しいのは周知の事実ですが『ニンニクやしょうがでガツンと味を効かせて減塩したり、満足感が出るようにしている』なんて工夫や小ワザが次々と飛び出したりして。好きなことに対する知識がとにかく豊富なオタク気質。楽しく学び続ける姿勢はいつも尊敬!」
編集 K
「口調はおっとり、雰囲気はふんわりしているのに、行動は常にテキパキで実はせっかち(笑)。ニコニコ現れて、爽やかに仕事を終わらせ去っていく。そのギャップも大政さんの面白いところ!」
フォトグラファー 生田昌士さん
「ウエディング企画で結婚パーティに潜入したときのこと。実は当日、雨予報が出ていたんです(前日も大雨)。そこで、ウエディングプランナーさんに「雨の場合は…」と相談すると「絢さんが絶対晴れるから大丈夫と言い切るので雨対策はしていません」とのこと! かなり心配になりましたが、当日は見事大晴れ! 人だけでなくお天気の神様にまで愛される絢ちゃんの器の大きさ、大胆さ、そしてスーパーポジティブな面を垣間見た瞬間でした。」
編集 たま子
「いつも優しくて、現場の空気から美しくしてくれる空気清浄機のような方。挨拶のタイミングがわからず遠くから様子をうかがっていた新人の私に『はじめましてですよね! 新人さんなんですか!』と笑顔で自ら声をかけてくれた、あの美しい光景は忘れません!」
編集 ぴら
ニット¥513040・パンツ¥442860・イヤカフ¥53240(すべて参考価格)/アレキサンダー・マックイーン
4.大政絢インタビュー「今の私が手放したもの、新しく手に入れたもの」
大政絢がバイラモデルを卒業! バイラで共に過ごした約7年半は彼女にとってどんな時間だったのだろうか。その歩みを振り返ることで見えてきた、大政絢の今とこれから――。
「昔は“まじめ”と言われるのがすごくイヤだったんです。“つまらない人”や“面白くない人”と思われているような気がして。実は今もその気持ちが若干残っていて。周りの人の若い頃の武勇伝を聞くとついつい思ってしまうんですよ。いいな、うらやましいなって」
仕事と真摯に向き合う彼女は心身を整えるため24時前に就寝。夜の街で遊び歩くどころか、今までクラブに行ったことすら一度もない。泥酔することもめったにないからこそ、友達と飲みに行くときはいつも介抱役に。大政絢という人を表現するときに多くの人が口にするのが“まじめ”というキーワードだ。しかし、当の本人から飛び出したのは冒頭のこの言葉だった。
「本当は面倒くさがりだしダラーンとするのも大好きなんです。でも、それをやらないのはゆるむとどこまでもゆるんでしまう自分を知っているから。ストイックな印象を持たれることも多いけど、それはあくまでも“好きだから”やっているだけで。興味のないことは全然続かないし、そもそもやろうという気持ちすら生まれない、“0か100か”の偏った性格なんです。料理をするのは大好きだけど、お菓子作りは苦手。分量を細かく計るのが無理!ってすぐにあきらめましたからね(笑)」
25歳、ひとつの節目を目前に進化や変化を求めていた
基本的にポジティブで心のモヤモヤはひと晩寝たら忘れるタイプ。だからこそ、撮影現場にはいつも明るい笑顔で登場。絢ちゃんのハッピーオーラにバイラスタッフは癒されていました。
「ポジティブな反面、物事をまじめにとらえてしまいがちなので、悩み迷うこともよくあるんです。それこそ、バイラに初めて登場した頃は自分の進む道を模索していたような気がします。それまでは、舞い込んだお仕事にガムシャラに取り組み、モデルや女優やバラエティ番組といろんなことをやらせていただけるように。それはとてもありがたいことでしたが、自分には何が向いているのか、このままでいいのか、悩むようにもなって。今思うと25歳という節目を目前に“変わりたい”“ステップアップしたい”気持ちが高まっていたんでしょうね。だからこそ、バイラという新しい場所で新しい自分に出会えたことがすごく嬉しかったんですよ」
同じ場所で停滞するのは苦手で「この日までに」と目標を立て自分を追い込むのが好き。その先に新しい自分が待っているのを知っているから。現状に満足せずに進化し続ける、絢ちゃんは“ステップアップの鬼”でもある。
「私の中には常に“もっと成長しなきゃ”っていうほどよい緊張感があって……。それはそうしないと求められない現実を知っているからなんだと思う。今まで数え切れないほどのオーディションを受けては落ちたり、なかには夢をかなえることなくやめていく仲間もいたりして。14歳でこの世界に飛び込み、仕事を続けるなかで私が痛感したのが“いくらでも代わりはいる”ということでした。用意された椅子に一度はラッキーで座れても、また座れるとは限らない。周りから求められる人だけが選ばれる世界で、求められ続けるためには自分自身もちゃんと進化していかなきゃいけないんですよね」
32歳、今は自分らしくさらに自由になれました
「バイラスタッフの皆さんは私のことを“ハッピーオーラの持ち主”と言ってくださるけど、実は、自分らしく自由になれたのは最近の話なんです。それこそ、昔は自分の大人びた顔がコンプレックスで。クールな顔をするとより大人びてしまうから、10代の頃は「もっと笑って! 可愛くして!」と言われ続けていたんですよね。でも、バイラでは等身大の自分でカメラの前に立てるようになった。嬉しかったな」
過去には“自分らしさ”より“周りと同じ”を大事にしてしまった時期も。
「たとえば、誰かが悪口や愚痴を言い始めると、自分も何か言わなきゃいけないのかなと。無理やりにでも探して言ってみたりして。でも、それを口にしたら最後、“なんて失礼なことを言ってしまったんだ!”と自己嫌悪。そんな自分がイヤで、周りに流されずに自分らしくいたくて、どんなときも自分が心地よく思えるハッピーな言葉を口にしようと心がけるようになったんです」
仕事のためだけでなく自分の人生もちゃんと生きたい
自分らしく自由になれたのはそんな過去の経験があってこそなのだが、実は彼女を変えたいちばんのきっかけは結婚。「彼との出会いはとても大きかった」と照れくさそうに笑う。
「振り返ると、結婚する前の私はすごく狭い世界で生きていたというか。それこそまじめになったのもこの世界に入ってからで。周りの大人たちが14歳だった私を心配して“あれはダメ”“これはダメ”と助言。それを私が素直に大人になっても守り続けてしまったからだと思うんです。結果、仕事ではいろんな経験ができたけど、プライベートは未経験だらけ。以前はそれがコンプレックスで、知らない世界に対しても、人に対しても壁を作りがちだったんです」
そんな絢ちゃんの壁をぶち壊してくれたのが旦那さんだった。
「私が当たり前だと思っていることに“どうして?”と疑問を投げかけ、“こういう考え方もあるんだよ”と新しい気づきを届けてくれる。彼と過ごす日々は私の価値観が覆るような出来事の連続で。それが狭かった私の世界をぐんと広げてくれたんです」
結婚後は仕事に対する考え方も大きく変わったそうだ。
「それまでは仕事のために生きていたと言っても過言ではないくらい、私の人生の優先順位の一位にずっと仕事があったんです。でも、ある日、彼から聞かれたんですよね。“なんのためにやっているの?”って。そんなことを聞かれたのは初めての経験で。その答えを探すなかでふと気づいたんです。私は不安だから走り続けてきたのかもしれないなって。私がいるのは、常に比べられるし、いくらでも代わりがいる世界。だからこそ、手をゆるめたり休んだりしたら自分の居場所がなくなってしまうんじゃないかって……。この仕事が好きだからこそ、私はそれを怖がっていたのかもしれないなって」
抱えていた不安を手放すことで「仕事のためだけでなく、自分の人生もちゃんと生きてあげたい」と思えるようになった。バイラの卒業を決意したのもそんな心境の変化があったから。
「最近はもっと自由に流れに身を任せてもいいのかなって、大好きな目標もあまり掲げなくなりました。まじめな性格だからこそ、ずっと失敗するのが怖かった。でも、今は転んでも支えてくれる人が隣にいるし、そこからはまたきっと違う景色が見えるはず……。これからは“仕事”だけでなく“人生”でもたくさんの経験を積んでいけたらいいなと思っています!」
ドレス¥680900/ザ・ロウ・ジャパン(ザ・ロウ)
撮影/生田昌士〈hannah〉 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 取材・原文/石井美輪 ※BAILA2023年12月号掲載