音楽好きのライターが、バイラ読者におすすめの音楽をご紹介。今回は、ロンドン発の5人組アートロックバンド“The Last Dinner Party”のデビューアルバム『Prelude to Ecstasy』をピックアップ! 古典映画やオペラを想起させる、美的センスあふれるMVも話題に。
ナビゲーター
海渡理恵
ライター。アーティストの取材経験が豊富。NewJeansの曲を制作した、Erika de Casierにどハマり中。
洒脱でシアトリカル。英国ロンドン出身の5人組アートロックバンド
近年、インテリア・デザイン業界を筆頭に盛り上がる“マキシマリズム(過剰主義)”の波が音楽業界にも。それを象徴する存在が、期待の新人リスト「BBC Sound Of 2024」に選出された、ロンドン発の5人組アートロックバンド“The Last Dinner Party”だ。ヴィクトリア朝時代を彷彿とさせるようなコルセットやリボン、フリルをパンクに着こなすファッションと、演劇的なステージングで異彩を放つ。そんなバンドがデビューアルバムを発売。ブレイクのきっかけとなった「Nothing Matters」は危うい華やかさをまとったヘビロテ必至曲。ソフィア・コッポラやデヴィッド・リンチなどの映画作品からインスピレーションを受けたMVも見逃せない。
『Prelude to Ecstasy』 The Last Dinner Party
配信中 ユニバーサル ミュージック
古典映画やオペラを想起させる、美的センスあふれるMVも話題の「My Lady of Mercy」や「Caesar on a TV Screen」など、全12曲。
Profile
2021年結成。バンド名は、ワインに酔いしれた夜に考案。アバンギャルドな音楽とビジュアル表現で支持される新星。
これも気になる!
『PEAK TIME』 礼賛
配信中
ワーナー・ミュージックジャパン
ラランドのサーヤが、CLR名義で作詞・作曲、ボーカルを担う5人組ヒップホップバンド。知性とエロスと笑いが絶妙に交錯する、都会的な全6曲。
イラスト/chii yasui ※BAILA2024年4月号掲載