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癒し力満点の猫マンガ『手のひらねこ』をレビュー【バイラ女子におすすめコミック】

マンガと猫が好きなライター・上村祐子がバイラ女子におすすめのマンガをピックアップ! 今回は、癒し力満点の猫マンガ『手のひらねこ』をレビューします。

上村祐子

ナビゲーター

上村祐子


マンガを読んで、猫を愛でて暮らすライター。残暑の日々は、家にこもってマンガと猫動画をあさるに限る。

“もしも”の存在を探してみたくなる癒し力満点の猫マンガ

『珍獣のお医者さん』をレビュー

©鷹野久/新潮社


本書に登場する猫はタイトルのとおり、手のひらサイズの猫。ふわふわな毛並みに、柔軟な体、気まぐれな性格という猫らしさはそのままの“妖精”として描かれているのだ。そんな幻の猫であるはずの“手のひらねこ”に気を許してもらえた幸運な男子高校生・奏。一人と一匹の優しく可愛らしい日常が描かれていく。

大きな事件は起こらない。けれど手のひらねこは“みんなが見つけられるわけじゃない”という幻の存在であるが故の特別感が物語を輝かせているし、奏のモヤモヤを晴らしていくのだ。それは日常への退屈さだったり、途中で投げ出したことへの罪悪感だったり……。きっと誰しもが抱えたことのあるモヤ。奏と一緒に手のひらねことの毎日にワクワクしながら読み進めることで、気づけば自分のモヤも少し晴れている癒しの1冊。

『手のひらねこ』 鷹野久著 新潮社  2巻 770円

『手のひらねこ』
鷹野久著 

新潮社 2巻 770円

ある日、家の中で偶然、幻の猫・手のひらねこを見つけた奏。“ふわふわ”と名づけた、片手にすっぽりおさまる存在が奏の日常をゆるりと変化させていく。

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『ありす、宇宙(どこ)までも』 売野機子著  小学館 1巻 770円

『ありす、宇宙(どこ)までも』
売野機子著 
小学館 1巻 770円

中学生二人が無限の希望をつなげていく青春ドラマ!
両親を亡くし、日本語も英語も中途半端なまま日本の学校へ転校してきたありす。そんな彼女の特性を神童・犬星は見抜く。クセのある彼との出会いがありすの可能性を拓いていく!

イラスト/chii yasui ※BAILA2024年10月号掲載

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