マンガと猫が好きなライター・上村祐子がバイラ女子におすすめのマンガをピックアップ! 今回は、天才ギフトコンシェルジュとポンコツ編集者のハートフルストーリー『おくりものコンシェルジュ』をレビューします。
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上村祐子
マンガを読んで、猫を愛でて暮らすライター。10月から六本木で開催される『さくらももこ展』が楽しみ。
マンガ『おくりものコンシェルジュ』のここがオススメ
誰もが悩む“贈り物”×お仕事もの。共感値高めなハートフルストーリー
©メクチ ハナ/KADOKAWA
贈り物は気持ちが大事。そうは言うけれど、差し入れのお菓子が瞬殺ではけたり、贈ったものをよく身につけてくれていたりすると、そりゃあもう心の中でにんまり。気持ちが伝わった事実はもちろん、自分のセンスが相手とバッチリ合った感じがして嬉しいのだ。
本書の主人公で新米のファッション誌編集者・やす子は、“贈り物センス”の壁にぶつかる。そんなときあらわれたのが、ギフト専門コンシェルジュとして百貨店に勤務する永禮(ながれ)。実はやす子と永禮は、百貨店で会うより前に“嫌な出会い”をしている。そのため最初は彼を疑っていたが、贈る相手を理解し提案するギフトはさすがのひと言。コンシェルジュとお客さまでありながら、軽快な憎まれ口で会話が進むマンガとしてのうまみもしっかり味わえる。面白いマンガという最高のギフトはいかがですか?
『おくりものコンシェルジュ』
メクチ ハナ著
KADOKAWA 1巻 968円
“贈る相手”は、トップモデル、ミニマリスト……と、贈り物が難しそうな人ばかり。登場するギフトはどれも実在する商品なので、リアルに参考にもなる!
【これも気になる】マンガ『さよならミニスカート』
『さよならミニスカート』
牧野あおい著
集英社 3巻 572円
事実、現実、理想。あらゆる衝撃がつながっていく話題作の新刊!
握手会での刃傷事件をキッカケに表舞台を去った元アイドル・仁那。犯人は未逮捕のなか、彼女は長い髪を切り、スラックスをはき高校に通う。仁那の心の葛藤を軸に描かれる衝撃のドラマ。
イラスト/chii yasui ※BAILA2024年11月号掲載