海外ドラマに詳しいライター・今 祥枝と編集・ぴらが、働く女性におすすめのドラマをピックアップ! 今回は、パワフルに政治と向き合う女性記者たちを描いた「ガールズ・オン・ザ・バス/彼女たちの大統領」をレビュー。
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何があってもあきらめずに前を向く! パワフルに政治と向き合う女性記者たち
今 ニューヨーク・タイムズ紙の女性ジャーナリストによるベストセラー小説にインスパイアされた一作。選挙戦で大統領候補らを追う、インフルエンサーを含む主義主張が異なる4人の女性記者たちがバスで移動しながら絆を深めていきます。
編集ぴら(以下ぴ) 選挙中の記者たちって、みんなでバス移動することもあるんですね。知らない職業のことも知ることができるお仕事ドラマとして楽しむことができました。
今 しかしこれだけ自己主張が強い記者たちが集まれば、人間関係に摩擦は生じるわけで。
ぴ 登場する女性たちがみんなとにかくパワフルなのが魅力! クレバーで行動力があって、時に口が悪く、時に危なっかしい最高の女性たちです。結婚、子育て、妊娠、過去の心の傷、親との関係など、彼女たちにはそれぞれ仕事との両立が悩ましいプライベートが。失敗もするし落ち込んだりもするけれど、考えて出した結論のために前を向いて突き進む姿は見ていて爽快感があります。
今 女性は感情的であることを批判されがちだけど、我関せずで思うがままに突っ走る主人公セイディの振り切り方が潔い。
ぴ セイディが「気持ち」と「真実」を大切にするキャラなのがいいですよね! 感情的で恋する気持ちは止められないし、暴言も吐く。でも、ただひたむきに真実を報道するために突き進んでいる姿に好感が持てます。
今 演じるメリッサ・ブノワのある種の楽天的な性格も、今の時代には必要な気もする一方で、先の大統領選挙の顛末を思うと色々と考えてしまうこともありますね。
ぴ そうですよね。政治に向き合うということは簡単ではないけれど、あきらめずに注視していかなくてはいけないと思いました。それが私たちの生活を左右するから。
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「ガールズ・オン・ザ・バス/彼女たちの大統領」
政治記者として2016年の大統領選挙を追っていたエイミー・チョジックの『Chasing Hillary(原題)』を原案とする。大統領選挙報道に全力で挑むジャーナリストのセイディと、おのおのが異なる考えを持つ3人の女性記者らが仕事を通じてお互いを理解していく。主演は「SUPERGIRL/スーパーガール」のメリッサ・ブノワ。クリエイターは「YOU ー君がすべてー」などを手がけるグレッグ・バーランティ。
U-NEXTにて独占配信中
イラスト/chii yasui ※BAILA2025年2・3月合併号掲載 ※配信情報は記事掲載時点のもので、変更になっている場合や、配信が終了している場合があります。