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【 #川口春奈、30歳に】川口さんが語る心の内「これまでと今、これから」

2025年2月10日の誕生日で30歳になる川口春奈さん。30代の幕開けへの期待とともに語る、リアルな今の心の内とは。

川口春奈

Q 30年を振り返り、今、どんなことを感じますか?

長かった……(笑)。仕事を始めたのが早かったから、周りからは「春奈ちゃんってまだ29歳なの?」といわれることも多くて。それは自分でも感じていました。これまでを振り返ると、若気の至り的なものも含めて「あれでよかった」と思います。経験したすべての出来事が今をつくってくれているし、たくさんの人と出会わせてくれたと思うから。

これまでのキャリアでいちばん印象的だったお仕事は、25歳のときに出演したNHK大河ドラマ「麒麟がくる」。私が演じることになった状況やタイミングにすごく責任を感じた作品だったし、結果的に本当にいろんな方に応援していただき、知っていただけるターニングポイントだったと思います。

プライベートの私を見てほしいとか、素の私を評価してもらいたいというエゴはまったくないけれど、お仕事のフィルターを通した自分を見てほしいという思いはすごくあります。だって、一つひとつの作品に愛情も情熱も時間もかけて取り組んでいるから。それに、私が仕事に向き合うことができているのは、スタッフさんや家族、友達など、いろんな人が支えてくれているおかげ。だからこそ「作品をひとりでも多くの人に観てもらいたい、何かを感じてもらいたい」という思いは常に持っています

これまでは3年後、5年後、10年後の目標を立てたり、人生設計を細かく思い描いたりしたことはなくて、基本的には目の前のやるべきことに必死でした。なぜなら先のことを考えると思いやられるから(笑)。1年以上先のお仕事なども決まっていたので、そこまで自分がちゃんと頑張れているかなというプレッシャーが大きかったんです。

どんな職業も同じだと思うけど、お仕事は楽しいことばかりじゃないし、ベストなコンディションじゃなかったり、周囲の言葉に心を乱されることもありました。それでも続けてこられたのは……根性(笑)。あとは求められていることにこたえたいっていう気持ちが強かったからだと思います。自分ひとりの個人的な感情で物事を決められない仕事だからこそ、なかなかできない経験もさせてもらえたと思います。「これはできない」と決めつけず、いろんなお仕事に挑戦してきたことは財産。12歳から大人に交じって濃密な時間を過ごしてきたから、今は「やっと30代になれる!」という気持ちが強いです。

Q たどり着いた現在地は、どんな場所ですか?

修行が終わって、ここからが“本番”ってイメージかな。かといって、これまでが練習だったってわけじゃないんですけどね(笑)。きっと人生は一生修行だと思うけど、30代は20代よりもさらに演じられる役柄の幅が広がる期待感があるんです。先生役とかお母さん役とか、今まであまり演じてこなかった役にも挑戦できる気がしています。

とはいえ、表現することや伝えることの大変さは何年経験を積んでも感じます。誰かと比べることはないけれど、やっぱりいまだに難しい。だからといって考えて考えて表現するよりも、直感や感性を信じてナチュラルに演じることは昔も今も変わりません。そうしないと自分のよさが出ないと思うし、自分がやる意味もないと思うから。ドラマ「9ボーダー」みたいに、そのときの私だからこそ伝えられる作品があると信じています。

今の私を構成しているのは、仕事が50%、そして友達と家族が25%ずつ。もともと友達もすごく人数が限られているけれど、無理に増やしたいとは思っていません。家族に関しては、年齢を重ねるほど「親との時間ってめっちゃ尊いじゃん」と思うようになっていて。姉たちもそれぞれ仕事や子育てで忙しいから、みんなで集まってなにげないおしゃべりをする時間の大切さを感じます。毎日連絡を取り合うし、ごはんに行くときは私が号令をかけるんです。ただ、私の仕事に関してはあまり深い話はしません。家族も作品を観てくれてはいると思うし、たまに舞台挨拶に招待することはあるけれど、基本的には「あなたが元気でいてくれたらそれでいい」というスタンス。そうやって愛情深く見守ってくれている家族の存在が、仕事をする上でだいぶ大きな原動力になっています。

Q 30代をどう過ごしていきたいですか?

俳優以外のお仕事をする可能性もあるんじゃないかな。食べることが大好きだし、農業にも興味があります。人間にとって毎日食事をとることは絶対に必要ですからね。実はちょっと前まで、おにぎり屋さんをやってみたいと思っていたんです。自分で朝に作ることも多くて、お気に入りのお米を土鍋で炊くくらいこだわりがあるんです。うちには炊飯器がないけれど、土鍋ならたった30分で炊けるし、美味しいし、保温はできないけどすごく便利。最近はおにぎりに焼きたらこやじゃこを入れるのが好きで、自分やマネージャーさんのために現場に持っていくこともあるし、お昼に作った豚キムチを翌朝のおにぎりの具にしたりもしました。

普段は飽き性だけど、ハマるととことん突き詰める凝り性の一面もあるから、大好きな食に関することだけでなく、何かしらものづくりをすることも全然あり得ると思います。

もちろん、俳優のお仕事も好きだから変わらずに頑張っていきたい。お芝居とはいえ、やっぱり演じる人が歩んできた人生がキャラクターににじみ出るじゃないですか。キャリアや経験、年齢を重ねることで人としての深みが出ると思うし、仕事はもちろんプライベートでした経験の一つひとつが奥行きになる。そういう意味で自分はまだまだ青いなって思うから、早く年を重ねていきたいし、俳優としていろんなチャレンジをしていきたいです。

Q 30代、ワクワクしてますか?

はい! すごく楽しみだし、不安はあまりないかな。30代は自分が好きなものが明確になって、時間や心の余裕もできるイメージ。仕事でもプライベートでも、大切な人たちと変わらずにいい時間を過ごしていきたいです。

川口春奈2

ワンピース¥70400・靴¥121000/オーラリー チョーカー¥105600/エスケーパーズ アナザーワールド(ソフィー ブハイ) リング(人さし指)¥24200・(中指)¥34100/エルディ スト ショールーム(バー ジュエリー)

川口春奈さんの最新作に注目!

「アンサンブル」 松村北斗、川口春奈

「アンサンブル」
出演/川口春奈、松村北斗ほか
日本テレビ系土曜22時〜

無駄なことを嫌い、コスパ・タイパを好む現実主義の弁護士・小山瀬奈(川口春奈)と、新人弁護士の真戸原優(松村北斗)がバディを組み、様々な恋愛トラブル裁判に挑んでいくリーガルラブストーリー。

川口春奈

川口春奈


1995年2月10日生まれ、長崎県出身。モデルを経て2009年に俳優デビュー。ドラマ「silent」「ハヤブサ消防団」「9ボーダー」など話題作に多数出演。現在は映画『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜』が公開中。

撮影/伊藤彰紀〈aosora〉 ヘア&メイク/笹本恭平〈ilumini.〉 スタイリスト/百々千晴 取材・原文/松山 梢 ※BAILA2025年2・3月合併号掲載

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