在宅勤務中のBAILAエディターズが、愛用品からおすすめカルチャーまで“おうち時間”を彩る私物を紹介。編集部員がリレー形式でお気に入りの#stayhomeライフをお届けするコラム、第24回目は、飲み終わって空いたお酒の瓶を花瓶にリユースしているわたくしエディター沖島のお話です。
週に一度、買い出しついでに、ご近所のフラワーショップ「Lady Bugs(レディーバグス)」(過去記事参照)にお伺いしています。緊急事態宣言下の5月は、母の日もあり、お花屋さんが一年でいちばん忙しい月のひとつ...とくに今年は、GWも帰郷できず、離れて暮らすお母さまにせめてお花を届けようと、カーネーションをはじめとする母の日ブーケやアレンジのオーダーが殺到しているそう。いつも制作にお忙しそうなオーナー狩長陽子さんのお仕事を邪魔しないよう、彼女がお手すきでささっとまとめて店頭に置いてくださる接客なし購入可なワンコインブーケ(¥500で旬のお花がぎゅう詰め♡)を、500円玉を瓶に入れながら「いただきまーす♡」と告げて帰るのが毎週末の習慣になっています。
帰宅したらワンコインブーケを分解し、それぞれに合いそうな空き瓶とマッチングするのもさらに楽しみ♡ 今日のブーケの主役を張っていた大輪のお花(おそらくキク科の何か)は、ニッカウヰスキー「ブラッククリア」の空き瓶へ。ドーンと安定感のあるボディと、口がシュッと細いメリハリに富んだ瓶のボディバランスが、大輪咲きのお花と相性バツグンなんです。
その前の週は、この元ニッカウヰスキー「ブラッククリア」に、今が旬の芍薬(シャクヤク)を一本だけ、ほぼカットせず元の茎の長さを生かして飾っていました。アシンメトリーなシルエットと、飾った瞬間からすごい勢いで蕾が開いていき、散るときも一気にドーンと華々しく崩れる芍薬の迫力は、長〜い在宅時間がなければ知ることもなかったので、新鮮な驚きと魅力を感じています...また買いたい芍薬!
もうひとつ、お気に入りの空き瓶は、ビールメーカー・サンクトガーレンから4月末にリリースされた新作ビール「アマビエIPA」の330mlボトル。ラベルのグラフィックデザインを、漫画『もやしもん』(講談社、詳しくは後述)の作者・石川雅之さんが手がけています。ラベルのモチーフとなっている妖怪“アマビエ”は、江戸時代に海から現れたとされる、人・鳥・魚を足して3で割ったようなビジュアルで、"疫病が流行ったら、私の絵を描いて人々に見せよ"と言ったと伝えられていて、新型コロナ感染拡大の収束を願い、今もたくさんの「アマビエ」画像がSNSを中心に投稿されています...サンクトガーレンはこの「アマビエIPA」の利益を「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」に寄付しているので、沖島は“リピート買い⇄お花を飾る”を地道にせっせと繰り返しています。
※『もやしもん』について:
菌やウイルスを肉眼で目視することができる種麹屋(≒もやし屋)出身の農大生男子の大学生活を中心に描いた人気コミック(2004〜2014『イブニング』『月間モーニングtwo』にて連載)。第8巻がビールに焦点を当てたストーリーになっていて、2013年にサンクトガーレンとコラボしたビール「超IPA」が話題になりました。この新型コロナ禍に読んでおくべき漫画作品のひとつだと思います。
切花ですから飾っているうちにいつか必ずしおれるのですけれど(悲)、瓶のムードがコミカルなので、しおれる直前しょんぼりしているガーベラも最後までなんだかドラマチックで美しかったんですね...( "q')。また買うよ。
新型コロナ禍が収束するまで、飲み過ぎにはくれぐれも注意しながら、フォトジェニックなビジュアルの瓶を持つお酒とお花を、もう少しだけ買い続けようと思います。(エディター沖島)